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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、北半球上空の寒気の動向・・・次の寒の戻り?最新データ

 まずは、昨夜21時に観測された北半球上空の気圧配置と寒気の様子から
北半球上空の寒気アニメ170412
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 およそ2週間前に北極から東欧に流れ出した-42℃以下の寒気・・・
 ようやく沿海州まで進み、北日本に接近していることがわかります。
 
 このため、日本付近は昨日から寒の戻り!
 北日本はもちろん、Kasayanの住む長野県でも軽井沢では街中でも積雪になり、松本では車が白くなりました。

 ただ、北極やヨーロッパ方面に目を向けると、さすがに強い寒気塊は見当たりません。
 どうやら、これで今季の寒の戻りも最後ということになるかも??

週間気温グラフ170412

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。
 明日で寒の戻りが終わり、週末以降は平年を大きく上回ることが予想されています。

 高冷地を除いて遅霜の可能性も低くなりそうですから、農家の方はホッと一息??といったところだと思います。

 2、今日~明日の空模様・・・西高東低 冬型!!ピークは?

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・・

菅平170412

 ご覧のように曇り空。
 北寄りの風に乗って志賀高原から菅平高原方面へと低い雲が流れ下っています。

 最低気温こそ4.7℃(03時46分)で平年並みですけど、景色だけは冬そのもの。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170412

 昨日、冷たい雨や雪を降らせた南岸低気圧は東海上へ。
 サハリンの北にも別の低気圧が進み、気圧配置は西高東低 冬型の気圧配置が強まり始めるところ。

 衛星の水蒸気画像を見ると、沿海州では真冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯が南に蛇行。
 偏西風強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、北日本へと進んでいることが分かります。

 ということは・・・これから冬型の気圧配置が強まり、これからが寒さのピークということになりそうですが・・・?

 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 今日これからの空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM12日170412
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日本付近には偏西風の強風帯(水色の矢印)がザックリと3本停滞。
 -30℃以下の冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯が東北北部に停滞し、別の偏西風強風帯が近畿~北陸付近、さらに別の偏西風強風帯が奄美付近から太平洋沖に停滞していることが分かります。

 そして、それぞれの偏西風強風帯に沿って、断続的に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った大小様々な上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過。
 上空の気圧の谷が通過するタイミングで一時的に天気が下り坂に向かうことが予想されています。

 中でも特に影響を及ぼしそうなのが、北海道を通過する-35~40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷と、明日朝にかけて北陸~北日本を通過する-30~35℃以下の上空の気圧の谷。

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日中北海道を通過する-35℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して、宗谷海峡付近に低気圧が発生。
 東北に停滞する偏西風強風帯に乗って北東進し始める南岸低気圧と一体化し・・・
 夜けて通過する-35~40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の通過の影響も加わることで、東~北日本中心の西高東低 冬型の気圧配置がピークを迎えることが予想されています。

 また、強まる北~西寄の風に乗って、夜にかけて(冬ならば)平地で雪の目安となる上空約1500m -5℃以下の寒気が北陸まで南下。
 0℃以下の寒気も太平洋側まで南下し、今回の寒の戻りのピークを迎えることがわかります。

 ただ・・・さすがに4月?・・・寒気が南下しても日本海側に予想されている降水(雪)域は弱く、夜には目立った降水域が見られません。

GSM13日170412
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 でも、念のため-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が東北を通過する明日の空模様もチェック。

 今夜、いったん回復するように見える北海道や北陸付近ですけど、寒気を伴う上空の気圧の谷が通過するタイミングで大気の状態が不安定に。
 局地的に活発な雪雲(雨雲?)の発生が予想されています。

 少なくとも明日にかけて、日本海側では断続的な雨や雪に要注意といった感じ。

 そして明朝、晴天域では放射冷却現象による冷え込みが強まりそうです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝(データの関係で明朝まで)の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170412
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 西日本や東日本の太平洋側の地域は順調に回復するようですけど・・・

 日本海側の降水(雪)域はいったん弱まったと思いきや・・・日本海を南東進する(-30℃前後の寒気を伴った上空の気圧の谷に対応する)西よりの風の収束線が上陸する明日未明から再び活発に。
 寒気も十分に南下していますから、午前中を中心に少なくとも山や峠道では雪になることが予想されます。

 また、北海道の降水(雪)も-40℃以下の寒気の流入に伴い再び活発化する模様。
 今日の北海道の雪は湿った重い雪やミゾレ主体になりそうですけど、上空1500m -9℃以下の寒気が南下する明日は比較的乾いた雪になるかもしれません。

 今回の寒の戻り・・・当初はそこそこマイルド?ソフト??で済むと想像していましたけど、フタを開けてみれば地域によっては少々厳しい寒の戻りになったようです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM12日170412 拡大GSM13日170412  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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