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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 思いもかけず、今日~明日と、少々バタバタ気味。
 シンプルなブログ更新になるかもしれませんけど、ご容赦下さい。

 1、台風5号、台風9号、そして台風10号、最新データ

 時々刻々と更新される台風の予想進路図は、書きっぱなしのブログに引用するのは原則的に不適切。
 気になる方は以下のURLで最新の情報をチェックしていただくとして・・・

  気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍(JTWC)台風情報(予備): https://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html

 今日の各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を比較していきましょう。

 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)。

台風GSM170730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 (下段の図:地上の気圧配置・降水量・風)
 3日間連続、4日(金)頃から台風5号を本州東岸に北上させ、6日頃北日本に最接近又は上陸することを予想しています。

 (上段の図:地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と偏西風)
 というのも、4日頃から本州上の上空の高気圧が弱まって偏西風の強風帯が大きく南に蛇行。
 台風5号をキャッチして、ベルトコンベアーのように北日本に運び込むためと思われます。
 (東海上では上空の太平洋高気圧が活発化して台風の東進をブロック)

 仮に岩手県付近に上陸しtえ日本海に抜けるようなことになれば、昨年北日本に甚大な被害をもたらした台風10号のコースとと同じです(統計開始以来2回目のコースといえるかも)。
 一貫して同じ計算結果がはじき出されているところがイヤな感じ。

 続いて、米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデル。

台風GFS170730

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

 (下段の図:地上気圧・3時間降水量)
 こちらも4日頃、台風5号を関東付近まで北上させているものの・・・
 その後は東海上に遠ざかっていくことを予想しています。

 (上段の図:地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と偏西風)
 というのも、気象庁発表のGSMモデルと異なり、偏西風の南への蛇行域(赤の点線:上空の気圧の谷)が浅く、台風を十分にキャッチすることが出来ず・・・
 後続の上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、台風を東海上に押し出してしまうためと思われます。

 これなら影響も最小限で済むかも???

 最後にヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)発表のモデル。

台風ECMWF170730

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日同様、気象庁やアメリカの気象機関とは大きく異なり、四国付近への接近又は上陸を示唆しています。

 というのも・・・上段の図・・・他のモデルより日本付近の上空の気圧の尾根を発達させているため、先行する上空の気圧の谷が台風5号をキャッチすることを全く想定しておらず・・・
 後続の上空の気圧の谷が台風5号をキャッチして北上させるというシナリオになっているためと思われます。

 ということで・・・全体として言えることは「状況は昨日からほとんど変わらず」ということ。
 昨日の記事に掲載した2つのパターンのどちらかで推移し・・・最悪の場合は北日本に上陸、あるいは西日本に上陸・・・ということになるのかもしれません。
 
 夏休みの冒頭、本当に悩ましい空模様が続きます。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 2、今日の空模様・・・潜在的梅雨前線の雨と不安定性の雨

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170730

 善光寺平周辺の山々には墨絵のような層雲がかかり、上空にはウネウネの層積雲。
 どうみても梅雨空です。

 最低気温は20.9℃、
 窓を開けると涼しい風が吹き込み、エアコンいらずで過ごせます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170730

 本州上では日本海の高気圧から吹き出す冷涼乾燥北東風と、台風や東海上の高気圧から吹き込む暖湿南東風が緩やかに収束。
 潜在的な梅雨前線帯が形成され、東日本中心に雨雲が停滞。
 所々で雨雲が活発化していることが分かります。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜け・・・
 代わって、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東進中。
 天気は回復傾向・・・のように・・・見えるのですが・・・・???

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM30日170730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・確かに上空の気圧の尾根が北日本へと北東進。
 加えて上空の高気圧も、西日本~東日本太平洋側に拡大することが予想されています。

 やはり天気は好天ベースで推移しそうに見えますけど・・・
 上空の気圧の尾根のすぐ後ろ側を上空の気圧の谷が北東に進むことが予想されています。

 だとすると、北日本の空模様はイマイチかもしれないけど、西~東日本は好天傾向でOK???

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北海道を除く、広範囲に大きくはないけれどにわか雨又は雷雨と思われる降水気がたくさん予想されているのが分かります。

 台風5号や東海上に中心を持つ高気圧縁辺から暖かく湿った南東風が流れ込み続けるようですから、上空の空模様の骨格はまずまずでも、地上から水をさされる状態。
 一日を通して大気の状態が不安定で・・・昇温する午後には風の収束線や山岳風上斜面などを中心に雨雲が活発化し・・・局地的な短時間強雨、落雷、突風の発生が心配されます。
 
 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 本州上の前線は潜在的な梅雨前線・・・
 日本海の冷涼乾燥北東風と太平洋の温暖湿潤南東風の収束線・・・あることはありますけど、明瞭なモノではありません。

 したがって、発生する降水域もかなり局地的。
 シッカリと予想できるような代物ではありません。

 いわゆるピンポイント予報が当たりにくい状況ですから、安全マージンは大きめに・・・
 スマホのレーダーを活用して雨を避けるのがおススメです。

 ということで今日はこのへんで・・・
 明日は超簡易更新になるかもしれません。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大台風GSM170730拡大GSM30日170730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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