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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、台風15号の動向・・・最新データ比較

 まずは週末に影響が予想される台風15号の動向。
 短時間で更新されてしまう予想進路図は以下のURLで最新の情報をご確認いただくとして・・・

  気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍(JTWC)台風情報(予備): https://www.nrlmry.navy.mil/tc_pages/tc_home.html

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使ってチェックしておきましょう。

台風GSM今日170830
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と偏西風の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と降水、風の様子。

 9月1日から2日にかけて上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近を通過。
 偏西風が台風をキャッチして一気に北海道東方に北上させることが予想されています。

 この予想・・・全体の流れとしては昨日の計算値と同じですが、昨日と最も異なるのは(昨年北日本に大きな被害をもたらした台風10号のように)西よりに進路を変えるか?変えないか??という点。
 昨日は北海道を通過して沿海州方面に進むことが予想されていましたが、今日は順調にオホーツク海へと北上することが予想されています。

 とりあえずホッとする予想に変化しましたが・・・どうしてなんでしょう??

台風GSM昨日170830

 これは昨日ご紹介した上空の気圧配置(初期値が24時間古い計算値)。

 2日に上空の気圧の谷が深まることで発生が予想されている上空の渦(カットオフロー)の位置・・・
 今日よりかなり南寄りに予想されていて、北海道方面に台風を引き寄せる役割を果たしていたことが分かります。

 上空の渦の位置・・・台風の発達や位置との兼ね合いで再び昨日のような位置に戻ったり、さらに南に変化すると、(可能性は低いものの)まさに昨年の台風10号のように東北に接近、上陸というパターンも心配されますから、週末にかけての重要チェックポイントになりそうです。
 
 なお、他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データーも比較しておきましたが・・

台風GFS170830

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

台風ECMWF170830

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 いずれも昨日の計算値とほぼ同じで・・・気象庁発表のGSMモデルともほぼ同様。
 せめてこのまま推移してもらいたいと思います。

 なお、海上では早めに台風の影響が始まります。

台風波浪170830

 今日は小笠原~伊豆諸島南部でシケ模様。
 明日は東日本の太平洋岸でも4m超えのシケ模様になることが予想されています。

 夏休みの最後の最後・・・海の事故がないことを祈ります。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・秋雨前線 関東付近に停滞

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170830

 どんよりとした曇り空ですが、08時過ぎから空が明るくなり始めました。

 今朝の最低気温は18.9℃(07時17分)。
 半袖で風に吹かれていると少し肌寒く感じられます。

 どうやら、中部山岳を境に、北側では低温傾向。
 南側では高温・・・25℃以上の熱帯夜になった所も多かったようですが・・・

 そんな今朝の実況。

実況170830

 どうやら涼しさと暑さを分けていたのは太平洋側に停滞する秋雨前線。
 午前8時30分現在、秋雨前線の雨雲は順調に南下し、弱まりながら関東平野にかかっているようです。

 さらに秋雨前線に遅れて北日本を寒冷前線も南下中。
 寒冷前線の北側はもっと気温が低く、最低気温は15℃以下・・・北海道では一桁の所も多かったようです。
 (8月の観測史上最低を記録した地点も多かったようです)

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・北海道方面には晩秋?初冬??の上空寒気を運ぶ偏西風の南側への蛇行域が接近中。
 これからまだまだ上空の気温は低下傾向?・・・大気の状態が不安定に??

 また、本州上では、南岸に上空の太平洋高気圧が東西にのび・・・日本海側では偏西風の強風帯が停滞する模様。
 ということは・・・天気の変化、ひとまずストップすることに??
 
 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 それでは今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM30日170830
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・概ね実況と大きな変化はないものの・・・北日本上空では、偏西風の南側への蛇行域(赤の点線:上空の気圧の谷)とともにジワジワと寒気が接近。
 今夜にかけて北海道上空には-15℃以下の寒気が流入し、サハリン付近には-20℃~30℃の寒気が南下してくることが予想されています。
 ということは・・・北日本の大気は不安定に?

 ちなみに、-30℃以下の寒気が能登半島まで南下すると、北陸は広範囲でまとまった雪。
 サハリン付近に南下してくる寒気が、この時期としてはどれだけ強いモノかイメージしていただけると思います。

 一方、南海上の上空の太平洋高気圧・・・今夜にかけて関東沖で二つに分裂。
 台風の北側でドアが開き、台風の北上が本格化することが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の太平洋高気圧の北縁に対応して秋雨前線の降水帯が東日本~三陸沖に停滞。
 後続の寒冷前線の降水帯と一体化し、関東では一日中雨の降りやすい状態が続くことになりそうです。

 また、北海道には、寒気を伴う上空の気圧の谷の接近に伴い潜在的な寒冷前線(シアーライン)の降水帯が南東進。
 今夜以降、短時間強雨、落雷、突風の発生が予想されます。

 一方、偏西風強風帯の南側・・・やや南下する上空の太平洋高気圧に挟まれた西日本・・・今日も猛暑の晴天が続くことになりそうです。

相当温位170830
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 秋雨前線(黄色の点線)を境に、南側には強い暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が流入し、北側には大陸の冷涼乾燥空気が流入。

 西日本では次第に冷涼乾燥空気が優勢になるものの・・・
 関東より東では南西方向から暖湿気が流入し続ける模様。

 関東付近・・・秋雨前線の降水帯が停滞するだけでなく、大気の状態も不安定。
 周辺の山々も含め、落雷や突風を伴う雨も想定しておいたほうが良いかもしれません。
 
 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170830
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳しことはアニメ中に書き込んでおきましたけど・・・
 まだまだ遠いイメージの台風15号・・・明日には外側の活発な雨雲がかかりはじめることが予想されています。

 台風が予報円の西寄りを進めば進むほど、北の強風、そして激しい雨が長引くかも?
 意外とイヤな台風になるかもしれません。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM台風170830拡大GSM170830拡大相当温位170830    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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(どうでもイイ動画。Kasayanが気象予報士になった理由。音出ます)

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