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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、次の寒気の影響は?・・・週末、寒気は南下しないけど

 (1)季節を進める次の寒気の動向は?

 気温のアップダウンが激しいここ数日・・・
 向こう一週間の気温の傾向(平年差)の最新データからご紹介するようにしています。

週間気温グラフ171012

 先週から、「来週16日(月)頃、強い寒気が南下して、関東甲信周辺の高い山でも初冠雪の便りがあるかもしれない・・・」なんていうデータがはじき出されていましたが・・・

 確かに強い寒気の南下・・・場合によっては今季一番の冷え込みをもたらす可能性も予想されますけど・・・
 寒気の南下の程度は日を追うごとに弱まる傾向。

 春先は三寒四温なんて言いますけど・・・少なくとも東日本は四温三寒???
 気温に関しては穏やかに季節が進むことになりそうです。
北半球寒気アニメ171012
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 これは9日21時と、昨日21時の北半球上空の気圧配置と寒気の様子を比較したもの。

 連日の暑さをもたらしていた上空の太平洋高気圧が弱まり、大陸の冬の寒気が優勢になってきたことが分かります。
 これがどのタイミングで日本付近を通過し、どの程度南下するのかによって、先の気温傾向のグラフが変化するわけですけど・・・

 最新のデータが発表されるたびに寒気の南下が弱まる傾向があるといういことは、上空の太平洋高気圧の弱まり方、寒気の南下が緩やかに推移する傾向が出始めた・・・と考えられます。

 たとえば・・・上空の太平洋高気圧の南側・・・フィリピン東方海上で台風が発生し、上空の太平洋高気圧の張り出しに寄与するなど???
 これは後でチェックすることにしましょう。
 
 (2)週末の空模様・・・西~東日本、季節の境目の雨 優勢

 いずれにせよ・・・北海道を除いて平年並みか高めの気温が予想されているこの週末・・・
 秋の行楽にはラッキーという感じもしますけど、気温が上がるということは、暖かい空気とともに湿った空気まで流れ込んでしまうことが多々あります。

 ということで、目先気になる週末の空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)でチェックしておきました。

GSM週末171012
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 確かに(高い山で雪をもたらす上空約1500m 0℃以下の)寒気の南下は北海道まで。
 もっとも、移動性高気圧が日本海北部まで北偏していて・・・
 晩夏と秋を分ける前線の降水帯が西~東日本の太平洋側に停滞することが予想されています。

 このため西~東日本は太平洋側を中心に土曜、日曜ともに雨模様。
 先のグラフ通り気温は平年並みか高めで推移することになりますが(関東に北東風が吹き込めば、平年を下回る可能性アリ)、連日の暑さを経験した身体には冷たい雨に感じられると思います。

 ということで・・・週末は残念な空模様。
 秋晴れ優勢の行楽日和になるのは、移動性高気圧に覆われる北日本だけになりそうです。
 (前線の位置次第では関東甲信北部・北陸も行楽日和になるかも?まだ期待したいところ。明日金曜日はもっと詳しくチェックする予定です)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、次の寒気の後は・・・再び台風シーズン到来??

 (1)今夜にも台風20号が発生?

 さて、寒気と週末の話はこのくらいにして・・・昨日の記事に引き続き「次の台風」の話。
 まずは予想天気図で、明日夜までの気圧配置の変化を確認していただきたいのですが・・・

予想図アニメ1471012
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 なんど、フィリピン東方海上の熱帯低気圧が今夜にも台風20号?になることが予想されています。

 現時点で、フィリピン北部を通過して南シナ海へと進む可能性が高く、日本への直接の影響(先島諸島への間接的な影響はある)はないと思われます

 (2)台風20号に続いて台風21号が発生・発達?・・・再び台風シーズンに??

 念のため、各国の気象機関のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェックしてみると・・・

台風各国比較171012

 無料GPV(気象庁 GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
 確かに台風20号?は南シナ海に抜けていくようですけど・・・

 いずれのモデルにも、21日(土)頃、フィリピン付近(位置はかなりバラついていますから)に、台風21号と思われる熱帯低気圧(どう見ても台風ですよね?)が予想されています。

 このところなりを潜めていた台風ですけど再び台風シーズンに。

 そして、台風21号が日本付近に北上してくるのか??が一番気になるところですけど・・・
 手に入るデータを見る限り、この先の予想はバラバラで不確か・・・信頼できる情報はありません。

 ただ、21日(土)の気圧配置から推測(妄想?)をすることはできるかも??

GSM台風21日171012
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは21日(土)の空模様と上空の気圧配置の予想。

 台風21号がフィリピンの北に進んだ段階で、台風の進路をブロックする上空の太平洋高気圧は東に弱まる傾向。
 代わって、台風を押し流す偏西風強風帯が大陸東岸へと大きく蛇行することが予想されています。

 とすると、台風の北上を阻害するモノが無い状態で、偏西風が台風を迎えにやって来る・・・
 なんだかイヤなシナリオが思い浮かびますよね?

 これは計算値をもとにした妄想・・・
 とはいえ収穫期を迎えた大切な季節ですから、来週後半は台風21号??の情報にアンテナを立てておく必要がありそうです。

 2、今日の空模様・・・日本海側から下り坂

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・実況

菅平171012

 午前7時過ぎから雨が降り出しています。

 最低気温は15.8℃(09時00分)。
 深夜1時が19.2℃でしたから、日の出とは関係なく気温が低下し続けているようです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況171012
 
 (水蒸気画像)冬の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)に先行して、(実況図)低気圧が発達しながら北海道を通過中。
 (レーダー画像)北海道には低気圧の雨雲が予想されていて、沿岸部では風も強まっているようです。

 また、低気圧から延びる寒冷前線が日本海側へと南下中。
 九州北部~山陰~北陸にかけて帯状の雨雲が上陸していることが分かります。

 ということで今日の空模様・・・低気圧と前線の雨が主役になりそうですが・・・

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル

 今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM12日171012
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、-30℃以下の冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、北海道付近を通過。

 午後になると、上空の気圧の谷は東海上に抜け、弱い好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の浅い気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域)が通過。
 沿海州に進んでくる-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の影響を受け始めるまで、天気はいったん回復(小康状態?)すると思われます。

 また、一日を通して日本海側にも-10℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯が(上空の太平洋高気圧の弱まりに対応してやや南下しながら)停滞。
 弱い悪天パワーを持った上空の浅い気圧の谷が断続的に北東進し・・・
 夜には波長の長い上空の気圧の谷が日本海に進むことが予想さています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒気を伴う上空の気圧の谷前面で低気圧が発達のピークを迎えながら北海道付近を通過。
 上空の浅い気圧の尾根の通過に伴い夜にはいったん回復することが予想されています。

 一方、-10℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯に沿って、寒冷前線の降水帯が日本海から南下。
 夜には太平洋側でも雨が降り出し・・・
 上空の気圧の谷の接近に伴い、降水域が活発化してくることが予想されています。

相当温位171012
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 今日、寒冷前線に雨の原料(暖かく湿った空気)を供給する暖湿気は東シナ海方面から南西風に乗って流れ込む模様。
 太平洋側には上空の太平洋高気圧から吹き降ろす乾燥エリアがあるため、雨の原料は比較的少なめで推移することが分かります。

 ということは・・・降水量は全体として少なめ・・・と思われますが・・・

 局地的に風の収束線が強まったり、地形の影響などによって上昇気流が活発化する所では局地的に雨雲が活発化するかも??
 梅雨のイメージ・・・冷たいシトシト雨をイメージしつつも、一時的な強まりは想定しておいたほうが良さそうです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ171012
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 確かに日中の前線付近・・・(非常にハッキリわかる)風の収束線付近の降水は少なめ。

 ただ、-10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過する今夜以降、大気の状態が不安定になって、日本海側を中心に降水が活発化することが予想されています。

 この降水の強さ・・・目先大雨と呼ぶようなモノではなさそうですけど、Kasayan的にはちょっと気になるところです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM週末171012拡大GSM台風21日171012拡大GSM171012拡大相当温位171012
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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