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週末と来週の空模様



 (1)北半球上空の気圧配置と寒気の様子・・・寒の内も来週は暖かく?


 まずは寒波の全体像・・・北半球上空の気圧配置と寒気の動向(実況)から。
 元日から昨夜21時まで11日間の天気図に着色してアニメ化しておきました。
北半球上空の寒気アニメ180112
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 アメリカ生まれの-42℃以下の寒気が北日本を通過中。
 まさに今回の寒波のピークを迎えていることがわかります。

 ただ、この寒気が抜けた後は中央アジアの暖気エリアが日本を通過。
 来週は気温の上昇が予想されています。


 (2)向こう一週間の気温傾向


 ということで、向こう一週間の気温傾向(平年差)のグラフをチェック。

週間気温グラフ180112

 昨日のデータと同様、今回の寒波は遅くとも日曜日まで。
 月曜日の朝も放射冷却で冷え込む可能性がありますが、月曜日の日中以降18日(木)にかけては平年を大きく上回り、3月並みの暖かさになる可能性が高くなっています。


 (3)週末の空模様・・・北陸中心の大雪は日曜朝まで要注意!


 では向こう一週間の具体的な空模様・・・
 まずは週末の空模様からザックリとチェックしておきましょう。

 まずは明日14日(土)の空模様

GSM13日180112

 西高東低 冬型の気圧配置が継続。
 等圧線の間隔がなんとなく開いてきたように見えますが・・・

 大雪の目安になる-35℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)・・・今回の寒波の最後の一波ですが・・・が北陸以北をゆーっくりと通過するため、まだまだ大雪の可能性あります。

 上空の気圧の谷が通過し始める朝、福井県付近に小低気圧が発生。
 朝鮮半島から続く雪雲の帯を低気圧がせき止める形になるため、新潟県付近の降雪は小康状態になりますが、北陸西部の降雪は局地的に活発化。
 落雷や突風など激しい現象を伴うことも考えられます。

 そして夜、小低気圧が消滅した後、雪雲の帯は新潟県方面まで流入。
 北風が強まる場合には、長野県北部の広範囲に雪雲が流れ込むことも考えられます。
 (太平洋側は寒い晴れ・・・ですね)

 ということで、明日土曜日も北陸を中心に大雪の可能性あり。

 続いて15日(日)の空模様は??

GSM14日180112

 朝の内、雪雲が北~北東の風に乗って、長野県北東部など大雪にならなかった地域にも流れ込む可能性があります。
 ただ、それも一時的。
 夜にかけて冬型の気圧配置が完全に弱まり、北日本も含めて高気圧の冬晴れエリア優勢に。

 長かった寒波のトンネルを抜けることになりますが・・・
 地上付近の寒気の抜け方は少々ゆっくり。
 夜の強い冷え込み、翌月曜朝の冷え込みも想定しておきたいところです。


 (4)来週の空模様・・・3月並みの暖かさ?!


 では、月曜日以降の空模様にも目を通しておきましょう。

GSM来週180112
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 月曜日は北日本を気圧の谷が通過するものの・・・
 日曜日に冬晴れをもたらす高気圧は、引き続き西~東日本に冬晴れをもたらす模様。

 ただ、火曜日から水曜日にかけて低気圧が発達しながら(今のところ)日本海を北東進。
 低気圧に向かって暖気が流れ込むため気温は3月並みに上がりますが、降るモノは雨になって、雪崩や落雪の危険性が高まります。

 そして木曜日以降は徐々に西高東低 冬型へ。
  大陸から次の寒気が南下してくるようです。

 寒波が過ぎて穏やかな冬晴れになればイイんですけど・・・なかなか希望通りになりませんね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


今日の空模様・・・まだまだ里雪型の降雪続く!


 それでは、ここから今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市・・・

菅平180112

 昨日に引き続き青空優勢。
 (北アルプスがそびえる)西の空からモヤのような雪雲がたなびいていますが、チラチラと舞うこともありません。

 その代わり放射冷却現象が強まって菅平高原(写真左上の太陽付近)ではー19.9℃(07時26分)を観測。
 今季一番の冷え込みになっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180112

 引き続き西高東低 冬型の気圧配置。
 今回の冬型はなかなか等圧線が南北縦型にならず、日本海西部に袋状に広がる気圧の谷(黄色の点線)が停滞。
 雪雲の帯が西~西南西から流れ込み、いわゆる里雪型・・・西日本や北陸平野部中心の大雪になっています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・昨日に引き続き、朝鮮半島付近に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風のい南側への蛇行域)があって、断続的に東北東進している状態。
 この状態が続けば、まだまだ里雪型の降雪が続くことになります。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 では今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM12日180112
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・朝鮮半島付近を軸に南東進から北東進に転じていた上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)ですが・・・
 朝鮮半島の軸が少しずつ東進する気配が見えています。

 特に今回の寒波の中心といえる-40℃以下の寒気は、上空の気圧の谷とともに北日本を通過し、今夜遅く東海上に抜ける模様。
 上空の気圧の谷が通過するタイミングで風雪が強まることになりますが、状況は少しずつ好転しているといえそうです。

 ただ、明日にかけてー35℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷がが西日本方面に南下。
 先にご紹介したように、これが今回の寒波の最後の一波になって、明日にかけて北陸中心にまとまった雪を降らせることに。

 回復の気配は見えますけど、まだまだ回復とは言いだせない状況です。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して道南を小低気圧が通過。
 一時的な風雪の強まりと、低気圧後面に伸びる収束線の降雪帯が予想されています。

 また、-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の先端通過と後続の-35℃以下の上空の気圧の谷の接近によって、朝鮮半島から北陸に伸びる収束線の降雪帯が活発化したまま停滞。
 今日も局地的に大雪と激しい現象をもたらすことが予想されます。

 さらにー30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の接近によって、九州西岸では弱いながらも降雪が続く模様。

 下層寒気も南下したままで・・・なかなか厳しい状況です。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 ということで、最後は以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180112
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今日は雪雲を活発化させる上空の気圧の谷の位置を薄いピンクで書き込んでおきました。

 上空の気圧の谷の接近・通過と収束線の降雪帯が強まるタイミングをチェックして・・・
 最寄りの地域の予報と見比べながら要注意の時間帯を把握していただければ幸いです。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html

拡大GSM来週180112 拡大GSM180112 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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