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出口の見えない寒波続く・・・南岸低気圧?に立春寒波!?


 (1)北半球上空の気圧配置と寒気の様子


 今日も寒波の在庫チェック・・・北半球上空の気圧配置と寒気の動向(実況)から。
 23日(火)から6日間の天気図に着色してアニメ化しておきました。
北半球寒気アニメ180129
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 北半球上空の寒気の中心が、北極を挟んだ北米大陸北側の北極圏に移動し、-42℃以下の寒気が成長中ですけど、それでも日本の北の寒気塊も立派?なもの。
 一昨日から型崩れしましたが、昨日から寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)としてまとまり始めています。

 今日は寒冷渦を軸に-42℃以下の寒気が北日本付近に南下することが予想されています。

※アニメをクリックすると天気図を除いた昨夜21時の寒気と地図のみの図が表示されます。
 画素数は放送にも使用可能レベル。完全にKasayan作成で著作権も放棄しています。
 寒波中はリンクを続けますので商用・放送を問わず自由にご利用ください(加工も可)。
 過去にさかのぼってDLしてアニメ化すれば今回の寒波の全体像を振り返ることも可能。
北半球寒気サンプル動画180128
 表示内容については原図(AUXN50)を確認し、自己責任でお願いしますね。


 (2)向こう一週間の気温傾向と空模様


 それでは今日も(飽きもせず?)向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェツク。

週間気温グラフ180129

 上空に-42℃以下の寒気が南下する今日、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)にも寒気が南下し、今日から明日にかけて平年を大きく下回る寒波の余波?(余波というより一連の寒波の一呼吸といったほうがイイかも?)が予想されています。

 そして3日(節分)、西日本から始まる立春寒波?・・・
 5日(月)には東日本にも影響する模様。
 さらに北海道にも影響し始める可能性が示唆されています。

 上空の寒気がどのようなカタチで流入するのか?
 もうしばらく東シベリアと北米に寒気が流出する2波型の寒気パターンが続きそうですね。


 (3)次の南岸低気圧・・・最新情報


 続いて今日も、寒波が一休みする31日(水)から1日(木)にかけて予想されている南岸低気圧の最新データを確認しておきましょう。

南岸低気圧GSM180129
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 昨日の計算値より低気圧の発達と進行のタイミングが遅くなっているようですけど・・・

 それでも「水曜日から月曜日にかけて、いわゆる南岸低気圧が通過するため、西日本から東日本の太平洋側中心に雪が降るかもしれません」という定型文??を適用することができる空模様が予想されています。

 ただ、海外の気象機関の最新データを見ると・・・

南岸低気圧モデル比較180129

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 太平洋上に低気圧(低圧部?)は予想されているものの、「雪が降るかも」なんてとても言えない状況。
 「南岸低気圧」という表現すらためらわれます。

 明後日の空模様でこの状態。
 困りました・・・・




今日の空模様・・・再び(里雪型の)冬型強まる!


 それでは、ここから今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市・・・

菅平180129

 雪雲に覆われ、粉砂糖をまいたような薄っすらとした積雪。
 ただ、09時前から太陽が顔を出し始めました。

 最低気温は-5.0℃(02時42分)で平年をやや下回っています。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180129

 前線を伴った低気圧が北海道付近を通過し、北日本は西高東低 冬型へ。
 北陸以北にかかる寒冷前線の降水(雪)帯がそのまま残り、冬型に伴う雪雲になると思われます。

 一方、西~東日本の沿岸を前線帯が東進中。
 前線が「へ」の字になっている部分に弱い低気圧があるので、プチ南岸低気圧といえる気圧配置ですけど、雨(雪)雲は沿岸ギリギリの太平洋上。
 太平洋岸で雪になっている所はなさそうです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、日本付近に停滞する3本の偏西風強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。
 前線が東海上に抜けた後、西~東日本も含んだ冬型の気圧配置が強まりそうです。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 では今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。 

GSM29日180129
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・偏西風強風帯をたくさん書き込んでしまいましたけど・・・実況でチェックしたように、大雑把に北海道付近、日本海沿岸、太平洋上に停滞する偏西風強風帯(水色の矢印)に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進。

 西から下り坂に向かうとともに、寒気も南下し、大気の状態も不安定(雪雲が空高く発達しやすい状態)になることが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・こちらは比較的シンプル・・・西高東低 冬型の気圧配置・・・それも日本海で等圧線が大陸方面に袋状に湾曲していて・・・JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の降雪帯が西から北陸を指向するという・・・いわゆる里雪型の気圧配置が予想されています。

 また、北風の強まりによって西日本から寒気が南下。
 -10℃以下の寒気が太平洋側まで南下するため、再び厳しい冷え込みになることが予想されます。

優しい気温図180129
 難しそうなGSMモデルの原図を取り除いた図がこれ。テレビで見る寒気の図は生データを使わないのであればこんな風に作られます。原図にアレルギーのある方も、こんな図をイメージしながら見ていただければ・・・


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180129
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 西から雪雲が流れ込むパターンが予想されていますけど、西北西風と北風が収束して発生する降雪帯がとてもシャープ。
 そんな降雪帯に狙い撃ちされる北陸の大雪が心配されます。

 また、一時的に若狭湾から東海方面に流出する雪雲の影響も気になるところ。

 先週のような大雪にはならないと思いますけど、北アルプス北部、立山方面は身動きの取れない大雪と暴風雪になるはず。
 チョッピリ気象遭難が心配。
 停滞に我慢できなくなった人から遭難のリスクが高まります。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html

 拡大GSM南岸低気圧180129拡大GSM180129拡大GSM無地180129北半球公開用サンプル0129psd 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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