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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   



台風5号から流れ込む暖湿気による滝雲・・・10日午後、志賀高原~菅平高原


 昨日午後、飯綱町から志賀高原、菅平高原方面を撮影したタイムラプス動画。

 関東平野に吹き込む湿った東風が群馬県側で上昇し雲を形成。
 下降気流とともに長野県側に流れ込む様子がわかります。
 まさに巨大な滝・・・「滝雲」と呼びたくなりますよね?


(4Kタイムラプス動画:可能であれば拡大してご覧ください)


(4Kタイムラプス動画:可能であれば拡大してご覧ください)

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw

台風5号通過・・・その後は??


 一週間以上も前から追いかけてきた台風5号。
 今日、本州に最接近することが予想されています。

 したがって、テレビやネットで「今の様子」「目先のい影響」については嫌というほど伝えられているでしょうから・・・・

 このブログでは、台風5号の影響については今日の空模様で詳しくチェックするとして・・・
 まずは台風5号が過ぎ去った後の空模様をチェックしておきたいと思います。


 (1)台風通過後、低温傾向??


 まずは向こう一週間の気温の傾向(平年差)をチェック。

週間気温グラフ180611

 週末にかけて東~北日本中心に平年を大幅に下回ることが予想されています。

 まるで台風が季節を逆戻りさせるかのような気温傾向。
 さすがに日が長く太陽高度も高い6月ですから、低温傾向と言ってもそこそこ気温は高くなるわけですけど・・・
 
 向こう一週間の空模様・・・いったい何が起こるんでしょうか?


 (2)気象庁発表GSMモデル・・・寒冷渦がゆっくり通過 西高東低?の気圧配置


 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、15日(金)までの空模様をザックリとまとめておきました。

拡大文字載せ縁アリGSM週間4コマ180611
(図をクリックすると拡大します)

 作り方が悪かったので字が小さすぎました・・・・
 図をクリックし、拡大してご覧ください(ご面倒をおかけします)。

 明日、台風5号が温帯低気圧に変化して三陸沖を東に遠ざかるわけですけど・・・

 台風が過ぎ去っても、日本海の上空には悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分と言える寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南下。
 そして寒冷渦直下に発生した低気圧が、(動きの遅い寒冷渦に対応して)と~ってもゆっくり北日本を通過することが予想されています。

 このため日本付近は冬のような西高東低の気圧配置に。
 上空に寒冷渦の寒気が流れ込むだけでなく、長時間にわたって北風が吹き続ける地上にも春の寒気が流れ込んでくることが予想されています(北海道上空には、春ならば高い山で雪の目安=0℃以下の寒気も南下)。
 このため天気は回復するものの、東~北日本中心に気温が平年より低めで推移することになるようです。
 まあ、晴れて涼しいなら(農作物に影響が出ない限り)嬉しい空模様ですよね?

 もっとも週末にかけては春の空気に押し下げられていた梅雨前線が活発化。
 沖縄付近へと北上してくることが予想されています。

 空梅雨が続いて台風の雨もイマヒトツだった沖縄方面・・・
 天気には「つじつま合わせ」があると言われますけど、大雨による「つじつま合わせ」にならないことを祈ります。

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


今日の空模様・・・東~北日本太平洋側中心に風雨強まる!隠れ前線 日本海側も要注意!


 それでは、ここから今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市街地・・・

菅平180611

 どんよりとした雲に覆われ、時々西寄りの強めの風が吹き抜けますけど雨は降っていません。

 最低気温は19.4℃(03時11分)。
 たぶん今年一番高い最低気温だと思います(貧弱な記憶だけで書いていますけど)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180611

 セットになった台風5号と梅雨前線が関東付近に接近中。
 関東沿岸や伊豆諸島方面では風雨が強まり始めているようです。
 (刻々と状況が変化しているので、直近の状況はアメダスレーダーを確認してくださいね)

 また、ノーマークの方も多いと思いますが・・・
 対馬海峡付近から山陰~北陸沖にかけても梅雨前線の雨に負けないほど降水帯が活発化。

 梅雨前線北側の暖かく湿った東風と、大陸から吹き込む冷たく乾燥した北東風がぶつかり合い、潜在的な前線(シアーライン:収束線)を形成し、活発な雨を降らせていると思われます。
 (Kasayanが見た限り、今日この前線帯について図まで使って詳しく説明していたのはテレ朝の依田君だけでした。さすが!!)

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。
 台風から離れた西日本でも下り坂・・・そして大気の状態が不安定になると思われます。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきますが・・・

 台風の進路予想は実況に基づいてコマメに修正されます。
 以下のURLで最新の進路予想をチェックして、シミュレーションの空模様の位置関係を修正してくださいね。

 気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/NOOC/nmfc-ph/RSS/jtwc/jtwc.html


GSM180611
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日本海へと南下してくる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と、-10℃以下の寒気を伴い日本海~東シナ海を東進する上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域、そして偏西風強風帯(水色の矢印)に追いやられるように、台風5号が北東進。
 伊豆諸島付近を通過し、関東付近い最接近することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・台風東側の暖かく湿った南東風エリアで、台風と梅雨前線の降水帯が活発化。
 北東強風の収束線や、本州東岸の山岳風上斜面など、上昇気流が活発化する場所で大雨になることが心配されます。

 また、寒気を伴う上空の気圧の谷の接近に伴い、台風北側の暖かく湿った東よりの風と、大陸から台風に吹き込む冷たい北東風の収束線で雨雲が活発化。
 大気の状態も不安定になり、午前中は対馬海峡から北陸沖で降水帯が活発化し・・・
 夜にかけて近畿付近まで東進することが予想されています。

 また、断続的に通過する上空の浅い気圧の谷の影響で、夜には北陸沿岸に低気圧が発生。
 台風と低気圧の間で中部山岳付近は一時的に(疑似的に?)風が弱まるものの・・・
 東北北部や西日本など広範囲で等圧線が混雑して風の強い状態が続き・・・
 降水帯が道南にまで拡大することが予想されています。

相当温位180611
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 テレビの解説では暖かく湿った空気の流入域(天気図上に赤の矢印で示されることが多いですよね)は梅雨前線まで・・・だと思いますが・・・
 実際は弱まりながらも梅雨前線の北側まで流れ込んでいることがわかります。

 この暖湿気が潜在的な前線帯を形成したり、上空の寒気と相まって大気の状態を不安定にする様子・・・イメージすることができますよね?
 (今日は前線の北側でも地域によってはかなりムシムシしていると思います)


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180611
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルとほぼ同様の予想。

 台風周辺だけでなく、西と北にも目配りをする必要がありますよね?

沿岸波浪予想180611

 そして沿岸の波・・・関東付近は今夜がピークになるようです。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html

拡大文字載せ縁アリGSM週間4コマ180611拡大GSM180611拡大相当温位180611
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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