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台風6号が発生しそう???



 (1)実況天気図上に熱帯低気圧、予想天気図上には・・・?


 4日前、週末に沖縄でダイビングを予定している知人から天気について相談がありました。

 「梅雨前線が停滞して雨が降りやすいけど、16日(土)から前線が南下して晴れる可能性も・・・」なんて伝えて・・・昨日もデータを見て”ホッ”としていたのですが(昨日の記事参照)・・・

 今朝、情報修正のメールを入れることになってしまいました。
 というのも・・・・まずは気象庁発表の今朝の実況天気図~今日21時の予想天気図~明日21時の予想天気図のアニメをご覧いただきたいと思います。

天気図アニメ180614
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 昨夜まで何もなかった台湾の南西海上に熱帯低気圧が発生・・・
 今夜にかけてゆっくりと北東に進み、明日夜までに台風6号?になることが予想されています。

 まだ台風が発生していませんから予想進路図は発表されていませんけど、未来の空模様の一つのシナリオとして提示されてしまった以上、見て見ぬふりはできません。

 沖縄のダイビング・・・行き帰りの飛行機に影響も出そうですから、ショックを受けているかも??


 (2)スーパーコンピューターがはじき出した予想は??・・・各国のモデル比較


 ということで・・・「台風6号よ、発生しないでちょうだい!」という気持ちで、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェック。

台風GSM180614
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 先行する低気圧と見分けがつかないほど発達の鈍い低気圧(熱帯低気圧)が、土曜から日曜にかけて沖縄付近を通過することが予想されています。

 あまり発達しない予想に、今後の計算値でもこの状態が維持されることを期待したいところですけど・・・
 (梅雨時なので雨は仕方がないとして)そこそこ風は吹いて波が高くなることは否定できません。

 では他国のモデルの予想は??

台風GFS180614

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 アメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデルは、気象庁のGSMモデルより熱帯低気圧を発達させていて(台風になる??)、日曜日には九州の南に接近することが予想されています。

 仮にこのようなシナリオ通りに推移すれば、沖縄ダイビングどころか往復の飛行機もアヤシイ状況。

 さらにヨーロッパ中期予報センターのモデルをチェックすると・・・

台風ECMWF180614

 気象庁発表のGSMモデルと、米国のGFSモデルの中間??というイメージ。

 ということで・・・まだまだ予想は不明確ですけど・・・
 現時点ではこの週末、少なくとも前線上の低気圧(熱帯低気圧か台風なのか?まだわかりません)が沖縄付近を通過する可能性が高いということは言えそうです。

 そして・・・沖縄のダイビング・・・
 「ダメな場合の別の遊びも考えておいてね!」「飛行機の運行状況はコマメにチェックしてね!」と伝えておきたいと思います(自分のことのようにショック・・・)???

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


今日の空模様・・沖縄方面は大雨注意!東~北日本は晴れベースも不完全?!


 それでは、ここから今日の空模様

 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市街地・・・

菅平180614

 空気が乾いているよなぁ・・・と、言いたくなるような濃い青空。

 もちろん空気が透き通っていて・・・

北アルプス180614

 残雪よりも黒い地肌のほうが多くなった北アルプス・・・槍の穂先もハッキリと見ることができます。

 ただ・・・冷気の南下に加えて放射冷却現象も加わって、今朝の最低気温は11.7℃(00時24分)。
 菅平高原(上の写真、左奥の山)では3.4℃(04時54分)を観測し、全国5位の冷え込みになりました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180614

 放射冷却現象が発生しているだけあって、本州は高気圧に覆われている状態。

 ただ・・・高気圧の中心が北寄りなので、晴れのエリアも北寄り。
 山陰から北陸にかけては晴れているものの、太平洋側は東海付近を除いて曇りがちの空模様になっているようです(湘南ビーチFMのカメラでは江の島付近はどんより)。

 また、北寄りの高気圧はちょっとスリムで西に偏っている感じ。
 このため、北日本は北海道の東海上の(寒冷渦直下で動きの遅い)低気圧との間で等圧線が混雑・・・
 北寄りの冷たく湿った風が吹き込んでいて、日本海沿岸やオホーツク海沿岸を中心に曇り空で、弱い雨の降っている所もあるようです。

 そして・・・梅雨前線が停滞し、活発な雨雲も観測されている沖縄付近ですが・・・
 西にはアヤシイ熱帯低気圧が解析されています。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM180614
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北海道の東では悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)と-15℃以下の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がほぼ停滞。
 寒冷渦の西側を、これまた寒気と悪天パワーを持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が(風車の羽根のように)断続的に通過することが予想されています。

 このため北海道付近の天気はなかなか回復しない模様。
 地上付近にも寒気が流れ込んでいるので、相対的に大気はそれほど不安定でにはなりませんけど、思いついたように雨雲が湧く状態が続くと思われます。

 また、南西諸島から西日本の太平洋岸にかけては、断続的に上空の気圧の谷が北東進。
 それぞれの上空の気圧の谷は深くありませんけど、ジワジワと天気が悪化していくことがイメージできます。

 一方、日本海では好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)がゆっくり東進。
 今夜にかけて上空の高気圧が形成されることが予想されていますから、東日本は今夜にかけても日本海側中心に好天ベースで推移すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒冷渦直下の低気圧が北海道の東に停滞して、北海道は夜にかけても「強く冷たく湿った」北風が吹き続ける状態(もちろん海は高波)。
 オホーツク海沿岸には弱い降水域が停滞し、道北中心に(高い山で雪の目安)0℃以下の寒気が停滞し続けることが予想されています(昨日は道北の峠で積雪があったようですね)。

 また、断続的に上空の気圧の谷が通過する東シナ海方面では前線上の低気圧が発達しながら北東進する模様。
 上空の気圧の谷が低気圧に先行するため、低気圧の発達は抑制気味ですけど、低気圧東側と北側で降水域が活発化。
 夜には九州南部にかかり始めることが予想されています。

 そして好天ベースが予想される東日本・・・
 確かに北寄りの高気圧の晴天優勢で推移するようですが、高気圧の南東への張り出しに伴って湿った南東風が関東甲信付近に流れ込む模様。

 このため、上空の浅い気圧の谷が接近する午後には、(地形の影響を受けにくい上空約1500m、夏日の目安になる)10℃以上の暖気と晴天によって気温が上がりやすい太平洋側中心に、にわか雨又は雷雨と思われる小さな降水域が予想されています。

 (台風関連の作図をしていて相当温位図の作図が間に合いませんでした)


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180614
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 今日、注意したいのは沖縄付近の大雨。
 空梅雨の反動・・・つじつま合わせで被害が発生するような大雨にならなければよいのですが・・

 また、北日本の低温・・・
 明日にかけて北東風が優勢になって、いわゆるヤマセとして東北に影響しそうです。

 そして明日・・・東日本も太平洋側中心に梅雨空が戻ってきそうですね。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html

拡大台風GSM180614 拡大GSM180614
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

(4Kタイムラプス動画:急速に上層雲が広がる美ヶ原高原方面:3時間を30秒に圧縮)

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