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1、次の台風は見当たらないけれど・・・向こう一週間の空模様は??


 この一か月、連日のように天気図上に台風が登場。
 この秋3回目の3連休も台風に翻弄されることになりました。

 そして気が付けばすでに10月も8日目。
 あと2週間もすれば、志賀高原に初冠雪・・・平年通りならKasayanの仕事場からも雪景色の山々が見えるようになります。

 ということで台風モードから解放された体育の日、まずは「まったりと」向こう一週間の空模様、そして気温の傾向をチェックしておきたいと思います。

 では火・水・木の空模様
 例によって気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってざっくりとまとめておきました。

週間GSM前半181008
(図をクリックすると拡大します)

 秋雨前線を日本付近まで持ち上げていた夏の使者・・・上空の太平洋高気圧が(さすがに)弱まり前線の降水帯は伊豆諸島~沖縄の南まで南下

 代わって大陸の冬の使者・・・-30℃以下の強い寒気(これが北陸まで南下すれば日本海側は広範囲で雪)を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が沿海州へと南下することが予想されています。

 また、寒冷渦前面を地上の低気圧が発達しながら北東進して、気圧配置は次第に西高東低・・・北編したプチ冬型の気圧配置になる模様。
 これに対応して平地で20℃を下回る可能性がある寒気、上空約1500m 5℃以下の寒気が山陰以北の日本海側に南下してくることも予想されています。

 ということで、なんだか急速に秋が深まる・・・というか、いきなり冬の臭いのする空模様が予想されています。

 続く金・土・日、週末にかけての空模様はどうでしょうか?

週間GSM後半181008
(図をクリックすると拡大します)
 
 秋の訪れを感じられる寒気南下のピークは12日(金)になる模様。

 週末土日は、上空の太平洋高気圧が勢力を盛り返し秋雨前線を日本付近まで押し上げることが予想されています。
 また、寒気を運ぶ偏西風の南側への蛇行も負けてはおらず、上空の太平洋高気圧とのせめぎ合いによって前線上に低気圧?まで発生。
 結構まとまった雨になることが予想されています(まだ大雨と表現するのはためらわれます)。

 ということで「あくまで計算値を素直に読む限り」三寒四温の反対・・・四温三寒?で一雨ごとに秋が深まるという「感じ」。

週間気温グラフ181008

 ちなみに、これは向こう一週間の気温傾向(平年差)

 昨日発表の週間予報を見る限り、天マークも気温傾向もそれほどメリハリが感じられませんけど、こうやって週間の天気図や気温傾向のグラフを見ると結構ダイナミックですよね??

 ただ・・・ダイナミックはイイとして、いきなり冬になるのはゴメンです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 

2、今日の空模様・・・秋晴れ優勢も虫食いの雨


 まずは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

千曲川川もや181008
(パノラマ写真:写真をクリックすると拡大します)
 
 確かに天気は回復傾向青空も見えているのですが・・・
 帯状の層積雲が2本、南西方向から北東方向へとのびていて、大気の動きに法則性が感じられる空模様です。

 また、写真左奥の菅平高原から川中島方面、美ヶ原高原方面の山すそには千曲川の流れに沿ったモヤの帯
 川中島古戦場の名物・・・川霧の季節が近づいていることを感じさせてくれます。

 ただ今朝の最低気温は14.5℃(05時21分)で平年より3℃前後も高め
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181008

 台風25号崩れの低気圧は東に遠ざかり、大陸から高気圧が張り出しているもののまだ遠く・・・
 あまり特徴のない・・・というか・・・メリハリのない気圧配置

 ただ衛星の水蒸気画像を見ると、大陸の寒気を運ぶ偏西風強風帯の緩やかな蛇行に沿って、悪天パワーをチョットだけ持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北東進中

 天気予報の原稿で、無理やり「西から高気圧が張り出して(移動してくるので)天気が回復」というコメントをするのは少々乱暴かな??と感じる空模様です。

 実際、昨日20時から今日08時までのレーダー画像を見てみると・・・

全国レーダー08時まで12時間181008
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 確かに晴れている所は多いですけど、無視できない程度に小さな雨雲が発生・停滞している場所が存在しています。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM181008
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたように、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の比較的浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、それぞれ-20℃以下、-10℃以下の寒気を伴い断続的に北東進

 昨日一日かけて台風が運び込んだ暖かく湿った空気も抜けているでしょうから、天気の大崩れは無さそうですけど、上空の気圧の谷が通過するタイミングで局地的・一時的な天気の悪化はあるかもしれません。

 また、夜にかけて寒気がジワジワと南下
 地上の昇温暖かく湿った空気の流れ込み方次第では、大気の状態も局地的・一時的に不安定になることも考えられます。

 で・・・このような中途半端な空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・秋晴れエリア優勢で推移することが予想されているものの・・・

 寒気を伴う上空の気圧の谷の北東進に伴い、潜在的な(寒冷)前線(風の収束線)が北日本へと接近・上陸。

 北海道ではかなりの可能性でにわか雨・・・
 北陸~東北にかけても、局地的に上昇気流が活発化しやすい場所(山岳斜面や地形的に風の収束が強まる場所等)で極めて局地的なにわか雨と思われる弱い降水域が予想されています(平地なら無視。登山なら頭の片隅で覚えておきたい)。

 また、-10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過するタイミング関東甲信付近にも弱い降水域

相当温位181008
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 さすがに強い暖湿気の流れ込みは南海上の秋雨前線帯付近まで
 日本海側から大陸の冷涼で乾燥した空気に入れ替わっているようですけど・・・・

 太平洋側にはまだ暖湿気が残留
 日中の昇温や高気圧吹き出しの風に乗って、局地的に内陸部へと流れ込むことが予想されています。

 特に関東甲信付近・・・地上は北東から冷涼で湿った風が吹き込み、上空約1500m付近では暖湿気が北上し、寒気を伴う上空の気圧の谷が通過する夕方以降、上昇気流が強まりやすい山沿い中心ににわか雨があるようです。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181008
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今日はアニメ中にコメントを書き込みませんでしたが・・・・

 秋晴れ優勢の中、潜在的な前線による雨、そして暖湿気流入と寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に伴う雨など、最寄の地域に虫食いの雨はないか?・・・そんな目で予報をチェックしてくださいね。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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