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戸隠181009

 昨日、車を走らせること30分、飯綱高原~戸隠高原に出かけてきました(いつも近場ばかり)。

 北アルプス東側に浮かぶ山岳波ローター雲の一部が、南北に連なる戸隠連峰上空へ。
 帯状の積雲が増幅されているように見えるのは気のせい??

 広大な白菜とキャベツの畑の上は気持ちの良い青空が広がっていました。


1、週末は気温低下・・・台風が落ち着いて秋らしく


 3回目の3連休も終了。

JTWC181009

 各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を見ても、米軍(JTWC)の見立てを見ても、目先台風の発生は無さそうです。

 その代わり・・・天気予報の解説では「週の後半は秋が深まる」的なコメントが多くなっています。

 そこで、向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ181009

 昨日に引き続き、週末にかけて西日本を中心に平年を下回り、季節外れの暑さになっていた東日本でも概ね平年並みの気温になることが予想されています。

 なぜ気温が下がるの???

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、気温低下のピークと思われる12日(金)09時の空模様をチェックしてみると・・・

GSM金曜日181009
(図をクリックすると拡大します)

 右側の図・・・上空の深い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、秋~晩秋の寒気を伴い足並み(位相)を揃えて南西諸島~北日本を通過
 -10℃以下の寒気が今季初めて南西諸島まで南下するとともに、北アルプスなど標高の高い山々と同じ高さの上空約3000mでも0℃以下の寒気が南下

 北日本を中心標高の高い地域から、初霜・初氷の便りが届くかもしれません。
 もちろん既に大雪山系で初冠雪が観測されている北海道では、もう少し低い山でも初冠雪に?? 

 そして地上では・・・左側の図・・・上空の気圧の谷前面の気圧の谷の降水域が東海上に抜ける金曜日、久々に北日本中心の西高東低 プチ?冬型の気圧配置に。

 地上付近の寒気も一気に南下し、金曜日の朝は今季一番の冷え込みになることが予想されています。

 もっとも、まだ先のことなのであくまで目安
 状況次第では農作物の管理にも影響が出るかもしれませんから「心配しないで情報にアンテナを立てて」おくのが吉でしょう。

 ということで・・・金曜日に続く週末の空模様も覗いておきました。

GSM週末181009
(図をクリックすると拡大します)

 太平洋沿岸中心に雨が降りやすく気温も低め・・・という、あまり嬉しくない空模様が予想されていますけど、前線を北に持ち上げる上空の太平洋高気圧の張り出しや、前線を活発化させる上空の気圧の谷の深さ次第で状況は変化。

 うまくいけば、降水帯が南下して雨はそれほどでも・・という可能性もあります。
 (悲観的な見方をすればもっと降水域に覆われる可能性もありますけど)

 「今日の計算値はこんなもん」と考えて、明日の最新データに期待しましょう。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 

2、今日の空模様・・・秋晴れ続くも、虫食いのにわか雨 増える??


 まずは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平181009

 巻雲などの上層の雲は見当たりませんが、中・下層の雲がびっしり
 特に関東と長野県を隔てる志賀高原~菅平高原~浅間山方面の稜線付近には無数の積雲が張り付いて、不穏な空気を漂わせています。

 今朝の最低気温は16.0℃(05時43分)。
 台風が過ぎ去ってからずっと平年より高めで推移しています。

 そんな今朝の実況

実況181009

 今日もメリハリのない気圧配置になっていますけど・・・

 高気圧や前線の位置関係をよく見ると、東日本は西と東に高気圧「山」に挟まれた気圧の「谷」
 太平洋高気圧の西側を北上する強い暖湿気の「川」が、秋雨前線の「ダム」に溜まって雨雲を形成し・・・
 ダムから放流された暖湿気の「小川」が、東日本の気圧の「谷」に流入

 朝鮮半島の高気圧東側から気圧の「谷」に流れ込む冷たい空気の「小川」と合流し、潜在的な前線帯(黄色の点線)を形成し、シャープな雨雲の帯(レーダー画像)が発生しているのが分かります。

 衛星の水蒸気画像を見ると、太平洋沿岸、そして道北付近偏西風強風帯(水色の矢印)が停滞し、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中

 上空の気圧の谷の接近・通過に伴い強まるであろう、暖湿気の通り道や潜在的な前線帯の影響が気になります。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSMモデル181009
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした太平洋岸道北付近偏西風強風帯(水色の矢印)は、夜にかけても停滞し続ける模様。

 このため道北付近では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)と-20℃以下の寒気を伴う上空の(浅い)気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に東進

 西~東日本では-10℃以下の寒気を伴う上空の(浅い)気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に北東進することが予想されています。

 このため両エリアでは大崩れはないものの、上空の浅い気圧の谷が通過するタイミングで小崩れ??がある模様。

 一方両者の中間の日本海上空の気圧の尾根が東進するため、(後続の-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が接近するまで)北日本を中心に好天傾向で推移すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・道北付近を通過する寒気を伴う上空の気圧の谷の影響を受け、日本海の潜在的な前線帯が(発達不十分なまま)北日本を通過
 もっとも、上空の気圧の尾根に対応して、潜在的前線の西側に高圧部の晴天域が予想されています。

 また、太平洋沿岸の偏西風強風帯と上空の浅い気圧の谷の影響はかなり小さめ
 沿岸に低圧部が停滞する関東付近を中心に、冷湿北東風がぶつかる山岳東斜面等に局地的、一時的なにわか雨らしき降水域が予想されています。

相当温位181009
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 昨日に引き続き強い暖湿気は南海上の前線付近まで。
 前線の「ダム」から放流された暖湿気が、九州南東岸付近関東付近に局地的に流入。
 暖湿気が東寄りの冷たい風の上に滑りあがり潜在的な前線帯を形成し(黄色野点線)、冷湿な下層風とともに、にわか雨の雨雲を形成すると思われます。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181009
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 紫色は下層雲。

 なんだかんだとにわか雨の可能性をチェックしてきましたが、MSMモデルを見れば極めて局地的・一時的な「虫食いの雨」ということがわかります。
 
 大げさに思われるかもしれませんが、初めての山を一人で登ったり、初めての海域をセーリングするのであれば心配は尽きないもの。
 そんな気持ちで天気図をチェックすると、どうしても重箱のスミをつついてしまうのです。

 今日の雨は待てば止む雨・・・心配する雨ではありませんが、問題は明日以降の雨。
 季節を進める雨はいつも激しくなるものです。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


(4Kタイムラプス動画:台風25号通過後、7日・8日早朝の菅平高原~北アルプス南部の空模様)
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