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1、週末の空模様、最新データ!


 昨日の記事週末の空模様をご紹介しましたが、太平洋岸に前線の活発な降水帯がかかったり、広範囲ににわか雨と思われる小さな降水域が残ったり・・・かなりアヤシイ空模様が予想されていました。

 台風に翻弄された3連休のリベンジ、秋の行楽を楽しもうと考えておられる方も多いでしょうから、今日も週末の空模様、最新のデータをご紹介。
 いつものように気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとまとめておきました。

GSM週末181010
(図をクリックすると拡大します)

 まず土曜日・・・

 日本海を東進する上空の気圧の尾根に対応して移動性高気圧が北偏して東進する模様。
 このため北~北東風優勢、気温低めの秋晴れに。
 日本海側や北日本ではまずまずの行楽日和になりそうです。

 ただ、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が太平洋沿岸を断続的に北東進するため、北上した秋雨前線の降水帯が沿岸で活発化。
 太平洋沿岸では曇りベース・・・地域やタイミングによって雨が予想されます。

 ただこの降水域・・・昨日の計算値と比較すると若干南下気味(バイアスかかっています)。
 明日以降の最新データに期待したいところです。
 
 で・・・続く日曜日・・・

 太平洋沖の上空の気圧の谷は足並み(位相)が揃わないまま東海上へ
 このため、いつ?どのタイミングで?回復するのか言い切れない状況。
 海や山ならあいにく?不十分な?空模様と言えそうですが、街中ならまずまずの空模様といえる微妙な空模様だと思います。

 また、上空の気圧の谷の通過に伴い、日本海沿岸でもにわか雨らしき降水域が。
 前日から秋の乾燥した空気が流入しているので、大崩れはないにしても、どこで?どの程度崩れるのか?表現が難しい感じ。
 曇りマークを付けて、降水確率を40パーセントにしておけば雰囲気が伝わるかな?という微妙な空模様です。

週間気温グラフ181010
(図をクリックすると拡大します)

 なお、これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 東日本と北日本・・・明後日以降の気温傾向が、昨日の計算値より低めに変化。 
 一段と秋が深まりそうですけど・・・早すぎる冬の訪れはないでしょうね???

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 

2、今日の空模様・・・前線の通過前から前線のような雨が降り出す!?


 まずは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は新潟県境に位置する信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔181010

 森の木々の隙間から見える空は薄い水色・・・消極的な曇り空(雰囲気伝わります?)といった感じ。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は13.3℃(00時13分)で、平年より5℃も高め
 そろそろ野尻湖の湖面から水蒸気が沸き上がり、霧下そばで有名な黒姫高原の蕎麦畑が朝霧で覆われる季節なのですが・・・なかなかシャッターチャンスに恵まれません。

 そんな今朝の実況

実況181010

 北日本小さな移動性高気圧に覆われているものの・・・

 伊豆諸島の南には秋雨前線がしぶとく停滞。
 また、朝鮮半島付近を、潜在的な寒冷前線と温暖前線(黄色の点線)を伴った低気圧が発達しながら北東進中

 低気圧に向かって西日本経由で暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が流入していて、潜在的な前線の雨雲の帯が対馬海峡付近に観測されていわけですが・・・
 それに加えて、暖湿気を運ぶ南寄りの風が収束して前線より前線らしい?シャープで活発な雨雲が四国付近に観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、冬の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中
 地上の空模様の骨格は、西から下り坂、そして大気の状態が不安定になることを示しています。

全国レーダーアニメ181010
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ところで・・・これは昨日20時から今日09時までのレーダー画像をアニメ化したもの。

 寒冷前線の雨雲に先行して太平洋岸でシャープで活発な雨雲が発生・・・ゆっくり東進していることがわかります。

 昨日、今朝と、テレビの天気予報番組では「寒冷前線が南下してくるので・・・」という解説を多く耳にしましたけど・・・
 今回は寒冷前線に先行して太平洋側を東進する前線より前線らしい活発な雨雲の帯の影響を無視することはできません

 スマホでレーダーをチェックする人が多くなった昨今、「寒冷前線が南下してくるので・・・」という単純な(解説者にとっては楽な)解説では、(いくら雨雲のアニメを見せても)かえって視聴者を混乱させてしまうかもしれないと思うのですが・・・どう思われますか?


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM181010
(図をクリックすると拡大します)
※訂正:下段の日付 09日⇒10日 失礼しました。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今日から明後日にかけて日本付近の天気変化の(影の?)主役は、朝鮮半島付近に南下してきた寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。
 
 中心に―30℃以下の冬の寒気(北陸まで南下してくれば平地でも雪になるほどの寒気)を伴っていて、動きがとても遅いことがわかります。
 このため、寒冷渦の南側を流れる偏西風の強風帯の位置もカタチもほとんど変わらず

 唯一偏西風強風帯上を北東進する悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過によってのみ、低気圧や前線が発達したり移動したりすることになります。

 で・・・今日は日本海を弱まりながらも断続的に北東進する‐10℃前後の寒気を伴う上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が日本付近に天気変化をもたらす(表の?)主役
 
 これに対応して地上では・・・下段の図・・・(寒冷渦に首根っこをつかまれてほとんど動けず、そのまま発達のピークを迎えようとしている沿海州の)低気圧から延びる温暖前線と寒冷前線が日本海で顕在化

 温暖前線が活発な雨雲を形成しながら北日本へと進み、寒冷前線はそれほど活発な降水帯を伴わないで山陰付近に南下してくることが予想されています。

 さらに実況でチェックしたように、陸地をまたいで日本海へと吹き込む暖かく湿った南風が概ね温暖前線の南側で収束
 シャープで活発な降水帯を形成し、上空の気圧の谷にドリブルされるように東~北日本へと北東進することがわかります。

相当温位181010
(図をクリックすると拡大します)
※タイトル訂正 ⇒850hPa相当温位・混合比・風 失礼しました

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 南海上の秋雨前線の「ダム」が、西日本に向けて暖湿気を放流
 日本海の低気圧に吸い込まれるように西日本に流れ込み、冷涼で乾燥した空気との間に潜在的な前線帯(黄色の点線)と風の収束線を形成。
 今夜には南は紀伊半島、北は東北に進むことが予想されています。

 こうやって見ても、スマホ時代に「寒冷前線が南下・通過するので」という解説では不十分だと思いますよね?


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181010
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中に書き込んでおきましたが・・・

 今日は寒冷前線に先行する収束線の雨が主体
 寒冷前線の雨が主体になるのは明日

 結局、前線帯がすっかり抜けるのは明後日(金)の午前中ということになりそうです。
 動きの遅い寒冷渦・・・やはり影の主役ですよね?

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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