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1、週末の空模様、最新データ!


 昨日の記事に引き続き週末の空模様から。

 ただ、向こう一週間の気温傾向(平年差)を見ると・・・

週間気温グラフ181011

 西日本では今日から東~北日本では明日から、しばらくの間平年を下回る低温傾向が予想されています。

 そこで季節の変わり目、明日12日(金)から14日(日)まで3日間の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってまとめておきました。

 ブログに掲載すると図が小さくなってしまうので、拡大してご覧いただきたいのですが・・・

GSM週末にかけ3コマ181011
(図をクリックすると拡大します)

 明日12日(金)は、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)と寒気を伴う最後の上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近を通過

 このため北日本大気の状態が不安定・・・少々荒れ模様の天気となり、上空約1500m 0℃以下の寒気が南下する北海道では標高の高い峠道では降雪の可能性もありそうです。

 一方、この谷が通り過ぎるタイミングで西日本から天気が回復しますけど、同時に寒気も南下
 東日本が回復する夜には、先のグラフのように全国的に気温が平年を下回ることになりそうです。

 そして寒気を伴う上空の気圧の谷が東海上に抜けきる13日(土)。
 今度は日本海を好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が北東進する一方、太平洋沖では上空の気圧の谷北東進する模様(逆位相)。

 このため日本海側や北日本では移動性高気圧の晴天域が広がるものの、太平洋側には前線の降水帯が停滞
 全体としてはまずまずの「秋らしい」行楽日和になるものの・・・
 東海から関東沿岸では上空の気圧の谷が通過する直前に前線の降水帯が北上
 局地的?一時的??な雨を降らせることが心配されます(曇りマークで降水確率40%という微妙な空模様)。

 最後に14日(日)
 上空の気圧の尾根が東海上に抜けるとともに地上の移動性高気圧も東海上へ
 さらに上空の気圧の谷日本海~北陸以北を北東進するようですが・・・
 前日の乾いた空気が残り、後続の上空の気圧の尾根(地上では朝鮮半島の高気圧)が接近し、大崩れはない模様(谷に至らない気圧の鞍部として作用)。

 一方、太平洋沖では上空の気圧の谷が東に抜け前線の降水帯は弱まるものの、関東沖には気圧の谷と弱い降水域が残ることが予想されています。
 また、本州東岸には東海上に抜けた高気圧から冷涼で湿った北東風が吹き込み、関東平野周辺の山岳、紀伊半島東岸等の山岳東斜面を中心に降水域が発生
 夜にかけて上空の気圧の谷が接近・通過するタイミングで降水域が活発化することが予想されています。

 ということで・・・週末、雨が降っても局地的・一時的なものが多く、いわゆる”待てば止む雨”
 台風に翻弄された3連休のことを思えば「まずまずの行楽日和」と言い切っても良さそうです。

 ただ、海や山は要注意!
 前線の雨の後、中部山岳の3000m級の山々の稜線付近には0℃以下の寒気が南下
 3連休のリベンジとばかりに登山するにはそれ相応の装備と技量が必要です。

 また、前線帯が停滞する太平洋側では、等圧線が比較的混雑気味。
 東寄りの強めの風が吹き続き、熊野灘や遠州灘、伊豆諸島では波の高い状態が予想されます。

 都会ではニュースとして伝えられていないかもしれませんけど、このところ中部山岳地帯では登山者の遭難が相次いでいます(死亡も)。
 この週末、遭難のニュースの当事者にならないよう十分に注意して下さいね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 

2、今日の空模様・・・寒冷前線 本体の雨雲通過!そして新たに前線発生!?


 まずは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平181011

 ウネウネの層積雲に覆われ、標高800m級の里山の頂上は見えるものの、2000m級の志賀高原、菅平の山々は雲の中
 もちろん北アルプスは見えません。

 最低気温は15.6℃(06時26分)で平年より5℃ほど高め
 雨の臭いプンプンの朝になっていますけど・・・そんな今朝の実況

実況181011

 寒冷前線が日本海側に南下中。
 それほどシャープでもなく・・・全体としては普通の雨雲?で構成された前線の雨雲が西日本から南下中していることがわかります。

 また衛星の水蒸気画像を見ると、南北(大雑把に)3本の(それぞれ気温の違う)偏西風強風帯があって、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北東進中。
 これからが下り坂の本番・・・ということがわかります。

レーダー06時まで12時間181011
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 これは昨日18時から今日06時までのレーダー画像

 昨日も広範囲で強い雨・弱い雨・一時的な雨が降りましたけど、昨日の雨は前線前面の雨
 前線の南側に吹き込む暖湿気が収束したり山岳にぶつかって発生した雨だったことがわかります。

 今日が寒冷前線の雨の本番と言うことになりそうです。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM181011
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・沿海州の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)の動きが遅いため、寒冷渦の南側の偏西風強風帯(水色の矢印)の動きも遅め

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、偏西風強風帯に沿って弱まりながら断続的に北東進し、になって西日本から(-10℃以下の寒気を伴う)上空の深い気圧の谷本体が通過し始めることが予想されています。
 ※-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が、明日北日本へと北東進。北日本大気不安定へ。

 このため地上では・・・下段の図・・・偏西風強風帯に沿って寒冷前線の降水帯が活発化
 西日本から上陸し、後面に秋の寒気(冷気?)が南下してくることが予想されています。

 また、強い暖湿気を持った南風が、大陸の高気圧と太平洋高気圧の間で気圧の谷となっている太平洋沿岸に吹き込み、停滞する潜在的な前線帯(黄色野点線)が活発化
 夜にかけて前線として顕在化し、日本海側に上陸した寒冷前線から主役の座を奪うことになるようです。

相当温位181011
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 暖湿気(雨の原料)の流入域・・・午前中は東北南部付近までですけど、夜には三陸付近まで北上。
 -20℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷が北海道を通過する明日には道東付近にも流れ込むことが予想されます。

 明日の北日本・・・荒れ模様の天気になるか否か?そんな目で今夜の予報をチェックしていただきたいと思います。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181011
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 日本海側に南下する寒冷前線が上陸後太平洋沿岸で発生する新たな前線にバトンタッチするわけですけど・・・
 雨が活発化しやすい風の収束線の動きを見ると、雨の降り方はそれほど単純ではないようです。

 いわゆるピンポイント予報が当たりにくい状況。
 雨のエリア、降り出しと止むタイミング、ともに安全マージンを大きめにとって、スマホのレーダーで実況重視するしかなさそうです。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
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 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
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 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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