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1、週末の空模様、最新データ!


 3連休の後、待ちに待った週末という方も多いのでは?

 今日も気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、土日両日、午前午後の空模様チェックしておきました。

 まずは明日土曜日の空模様

GSM13日181012
(図をクリックすると拡大します)

 地上の気圧配置と降水量の予想に、地上の空模様の骨格を形作る偏西風強風帯(水色の矢印)、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)と好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)、さらに地形の影響を受けにくく日変化が少ない上空約1500mの気温の様子を描き込んであります。

 明日、日本付近の上空の気圧配置・・・空模様の骨格はいわゆる逆位相(北と南で正反対)。
 好天パワーを持った上空の気圧の尾根が北日本を通過するのに対して、悪天パワーを持った上空の気圧の谷が太平洋沖を北東進することが予想されています。

 このため日本海側や北日本には上空の気圧の尾根に対応する移動性高気圧の晴天域が広がるものの・・・
 太平洋沖では上空の気圧の谷に対応して秋雨前線の降水帯が活発化
 前線上に低気圧も発生して、東海や関東沿岸に降水域がかかり、熊野灘から銚子沖にかけては東寄りの強風が吹いて波が高くなることが予想されています。

 ということで日本海側と太平洋側では正反対の空模様が予想されているわけですけど・・・
 太平洋側の降水域は当初の予想よりかなり小さく、外房付近を除けば曇りで推移する地域のほうが多く、降っても狭いエリアの通り雨で済むと思われます。
 ということで・・・まずまずの秋の行楽日和と言えそうです。

 続いて明後日日曜日の空模様

GSM14日181012
(図をクリックすると拡大します)
 
 北日本に好天をもたらした上空の気圧の尾根オホーツク海へ
 代わって上空の気圧の谷北陸以北を北東進し、下り坂に向かうことが予想されていますが・・・

 日本海の空気は土曜日の晴天をもたらした大陸生まれの高気圧によって乾燥傾向
 弱い気圧の谷が発生し、南北に細長い弱い降水帯(黄色野点線)が北日本を通過するだけ・・・
 曇り空優勢になって、せいぜい弱い通り雨がある程度で済みそうです。

 一方、東日本では、北偏した高気圧や高圧部から吹き出す冷たく湿った北東風が優勢に。
 上空の気圧の谷が北陸付近を通過し、太平洋沿岸を上空の浅い気圧の谷が通過するタイミングで、北東風を受けやすい関東付近を中心ににわか雨と思われる弱い降水域が予想されています。

 ということで・・・日曜日は東~北日本中心ににわか雨の可能性。
 一方西日本は気温は低めですけど、秋晴れ優勢で推移しそう。

週間気温グラフ181012

 例によって、これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 今日からしばらく秋の空気優勢に!
 (昨夜の天気予報でKasayanの元同僚が「もう真夏日は有りません」と断言していましたから”たぶん”もう暑くなることはないでしょう・・・”たぶん”・・・)

 秋の行楽・・・スマホの気象レーダーで秋晴れを虫食うにわか雨を察知して楽しみましょう。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 

2、今日の空模様・・・回復・気温低下傾向も北海道は大気不安定


 まずは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平181012

 パッと見ただけでは単なる曇り空・・・層積雲優勢の空模様ですけど・・・

 目を凝らして見ると・・・雲の動きは北から南へ・・・
 志賀高原から菅平高原方面へと稜線を舐めるように雲が南下し、谷筋には低い雨柱が見えています。

 この雨柱の白色が濃くなればまさに冬の東方連山(長野市東方の志賀高原から連なる山々)。
 あと10日もすれば初冠雪の平年日です。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181012

 北海道から沖縄に連なる雨雲の帯東~北日本を通過中
 天気図では太平洋上にだけ前線が描かれていますけど、サハリン付近から南西に延びる潜在的な前線の降水帯も活発なようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、寒気を伴う上空の気圧の谷が接近中
 前線が東海上に抜けて天気は回復傾向といえますが、この上空の気圧の谷が抜けるまでは完全なな回復にならないようです。

昨日20時から今日08時までのレーダー画像
全国レーダーアニメ181012
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM12日181012
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした-10℃~20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の動きはゆっくり

 -10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷は、夜にかけても偏西風強風帯に沿って断続的に北東進するものの、その通過位置は偏西風強風帯の南下に伴い海上主体へ
 陸地への影響は小さくなると思われます。

 一方-20℃以下の寒気を伴う(寒冷渦崩れの)上空の気圧の谷は、今夜北日本を通過する模様。
 北日本は大気の状態が不安定になり、激しい現象の発生が心配されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・偏西風強風帯の南下に伴い、秋雨前線の降水帯活発なまま伊豆諸島南部~沖縄付近まで南下。

 西~東日本では、大陸から東進中の上空の気圧の尾根に対応する高気圧の晴天域の拡大が予想されています。

 一方、-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過する北海道には、地上の低圧部が接近・通過。
 西寄りの風が強まるとともに不安定性の降水域の発生が予想されています。

相当温位181012
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 前線の南下とともに、強い暖湿気の流入域も次第に南下

 もっとも午前中は前線北側にそこそこの暖湿気が残る模様。
 残った暖湿気が日本海から吹き込む冷たい北風とともに脊梁山脈を超える際、あたかも冬場の雪雲のように雨雲を形成し、冷たい雨・・・もう時雨と言ってイイかな?・・・(モデルの降水域より広範囲。低いのでレーダーに映りにくい雨)を降らせることが予想されます。

 そして明日・・・日本海側や北日本を中心に秋の冷たく乾燥した空気が優勢になりそうですね。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181012
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 紫色は下層雲。

 GSMモデルと同様、今日は寒気を伴う上空の気圧の谷が通過する北海道で大気の状態が不安定

 明日はそんな北海道も回復してきますけど・・・
 代わって太平洋上で秋雨前線が活発化し、沿岸に降水域の魔の手が伸びてくる模様。

 ということで北と南がシーソーのように入れ替わりの天気変化
 なかなか「全国的な秋晴れ」(昔の体育の日のイメージ)にはならないですね。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
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 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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