・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、向こう一週間の空模様・・・天気マーク イマヒトツ、高温傾向の原因は?


 今日を境に天気傾向が大きく変化

 特に6日(火)から15日(木)にかけては、ほぼ全国的に気温が平年を大きく上回るという「高温に関する異常天候早期警戒情報」が発表されているという話を耳にした方も多いと思います。

 最新の向こう一週間の気温の傾向(平年差)をチェックしてみても・・・

週間気温グラフ181104

 アップダウンはあるものの、向こう一週間、全国的に平年を大きく上回る傾向。

 ただ、週間予報をご覧になって「気温が高い割には、天気マークがイマヒトツ良くない」とお感じになっている方も多いのではないかと思います。

 ということで、なんで気温が高いの?天気マークがイマヒトツなのはなんで?という疑問を解消すべく、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、向こう一週間の空模様をチェックしておきました。

 まずは週の前半、5日(月)~7日(水)の空模様

週間天気前半181104
(図をクリックすると拡大します)

 太平洋岸に停滞する秋の空気を運ぶ偏西風強風帯はおよそ3日周期で緩やかに蛇行
 このため、東日本から東海沖にかけて気圧の谷(等圧線の高気圧側への湾曲域:低圧部)が停滞し、南東から暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が流れ込みやすい東日本の太平洋側を中心に、それほど活発ではないものの、にわか雨をもたらす程度の降水域が停滞することが予想されています。

 また北海道付近には、(高い山で雪の目安)上空約1500m 0℃以下の初冬の寒気を運び込む偏西風強風帯停滞
 非常に緩やかに蛇行していて、周期的に北海道の天気を崩すものの大崩れはない模様。
 むしろ緩やかな蛇行によって、寒気の南下が弱まってしまうようです。
 (先週は偏西風の大きな蛇行によって寒気が南下)

 ということ天気マークがイマヒトツの理由は、東日本から東海沖に停滞する気圧の谷の影響
 高温傾向の理由は、偏西風が北寄りに停滞して蛇行が弱まり、寒気の南下もイマヒトツということにあるようです。

 続いて8日(木)~10日(土)の空模様

週間天気後半181104
(図をクリックすると拡大します)

 今週後半は3日間かけて一つの天気変化がある模様。

 というもの週の前半とは一転、0℃以下の初冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯が大きく蛇行
 寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)まで発生しし、寒冷渦直下で低気圧急発達しながら、前線の活発な降水帯を伴いながら日本海を北東進することが予想されています。

 このため天気マークは9日(金)を中心にイマヒトツ
 日本海の低気圧に向かって暖かい南風が吹き込むので気温は高温傾向に。
 低気圧が通過した後も、すぐさま偏西風の緩やかな蛇行傾向に戻って寒気の南下はほとんどなく、(春一番直後に冷え込むような)低温傾向には戻らないことが予想されています。

 ということで週の後半は前半より天気マークがイマヒトツ、高温傾向の空模様が色濃くなってくるようです。

 で・・・このイマヒトツの天気と高温傾向・・・
 紅葉にどのような影響があるんでしょうね??

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


2、今日の空模様・・・秋晴れの虫食い雨、昨日より拡大!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔181104

 野尻湖畔は紅葉真っ盛り。
 まだ緑の葉は残っていますが、黄色と赤の勢力のほうが優勢になっています。

 木々の間から見える空はほぼ快晴の空。
 黒姫山の麓には放射冷却による霧が朝日のピンクに染まっています。

 放射冷却の強さは?と、最寄りの信濃町アメダスをチェックすると、最低気温は2.2℃(04時08分)。
 概ね平年並みといったところでした。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181104

 昨日に引き続き日本付近は、東西に並んだ高気圧の串団子状態
 圧倒的に晴天域が優勢になっているようですけど・・・

 衛星の水蒸気画像を見と、若狭湾付近から関東付近にかけて偏西風強風帯が停滞
 偏西風に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進し、太平洋にに抜けたことがわかります。

 また、東シナ海でも上空の気圧の谷東進中

 このため、近畿から東海沖、そして沖縄付近気圧の谷(黄色の点線:高気圧と高気圧の間、等圧線の高気圧側への湾曲域=低圧部)が停滞し、それぞれ局地的に活発な雨雲が観測されているのがわかります

全国レーダー06時まで12時間181104
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 これは昨日18時から今日06時までのレーダー画像

 今日の空模様は沖縄付近の前線の雨雲東海~関東沿岸の気圧の谷の雨雲・・・この二つの雨雲の動向がキモになりそうですね??


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM181104
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 -15℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に西~東日本を通過

 西日本は乾燥した空気が優勢で、上空の谷通過直後に好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近するので崩れはほとんどなさそうですけど・・・
 昨日から暖湿気の流れ込みによって雨雲が発生していた東海~関東付近への影響が気になります。

 一方北海道では、夜にかけて上空の気圧の尾根が接近
 こちらは好天ベースで推移するように思われますが・・・?

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・やはり、東海~関東付近の気圧の谷(黄色の点線)が深まり暖かく湿った南東風の吹き込みが強まる模様。
 沿岸中心だった雨雲が夜にかけて北関東など内陸にまでジワジワと拡大することが予想されています。

 一方、上空の気圧の谷が過ぎ去り上空の気圧の尾根が接近する南西諸島方面・・・
 完全な回復には至らないものの、降水域は弱まる模様。

 また、上空の気圧の尾根が接近する北海道は、弱い前線帯も通過し終わり等圧線の間隔も広めに。
 回復傾向で推移しそうですが、弱い前線帯の影響がどの程度残るか?が気になるところ。

相当温位181104
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 問題の東海~関東方面・・・
 夜にかけて北陸付近まで暖湿気が流れ込むのがわかります。
 地上の冷気の上を滑りあがるようにして北陸に到達すると思いますが・・・雨としての影響はどこまで??

 また、沖縄方面への暖気湿の流入に変化は見られませんが、先の予想では降水域は弱まる模様。
 これ上空の気圧の尾根だけがなせる業?

 性質の異なる空気の立体的な動きをイメージするとキリがありません。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181104
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 気圧の谷の雨、前線の雨・・・いずれも風の収束線付近で降水帯が活発化する様子が見て取れます。

 そして今日の東海~関東付近・・・
 遅くとも午後には沿岸部を中心に傘が必要な雨になりそうですよね??

 北海道も、上空の気圧の尾根が接近するものの、弱い前線に対応する風の収束線の影響が残ってしまいそうです。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212