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 今朝は放射冷却現象が強まり、広範囲で今季一番の冷え込みになりました。

(4Kタイムラプス動画:-23.9℃を観測した菅平高原の夜明け:映像左奥 三角の山の山裾)

 これは今朝 06時00分~08時10分の菅平高原の空模様(映像左奥 日の出と重なる三角の山の山裾付近)をタイムラプス撮影したもの(2時間10分を50秒の4K動画に圧縮)。

 菅平高原では-23.9℃を観測し、全国一番の冷え込みに。

 快晴の空に向かって赤外放射が強まり(熱が上空にバンバン逃げて)、無風状態の中、すり鉢状の地形の底に位置するアメダス付近に寒気が蓄積され、結果今季一番の冷え込みになったと思われます。

 面白いのは夜明け直後、善光寺平(長野盆地)上空に高積雲(羊雲)、山すそに層雲が現れたこと。
 ドラマティックな空模様の変化に寒さを忘れ、しばし見とれてしまいました。

 ちなみに、撮影中の長野市も07時04分に-9.5℃を観測。
 カメラの電池がどうなるか?ヒヤヒヤの撮影でした。

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw

1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向


 さて、今日も北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190110
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 昨日、新潟・長野に大雪をもたらした-36℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は東海上に。

 今朝はこの上空の気圧の谷の置き土産の下層寒気と放射冷却によってヒエヒエの朝になりました。
 (寒気が抜けはじめ雪雲の毛布をかぶった北海道の冷え込みは(北海道としては)それほどでもありませんでした)

 で・・・気になる次の寒気は?・・・と西の大陸に目を向けると・・・
 偏西風が北に蛇行していてしばらく強い寒気の南下は無さそうです。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしても・・・

週間気温グラフ190110

 昨日に引き続き、大規模な寒気の南下の気配はなく・・・むしろ西日本では平年を大きく上回る高温傾向で推移する模様。

 16日(水)頃、東~北日本にアヤシイ気温の低下が見られるだけで、次の寒波を云々できる状態ではありません(北極振動も気にはしているんですけどイマヒトツ???)。
 
 仕方ないのでしばし静観するとして・・・
 目先気になる3連休・・・天気予報解説でも伝えられるようになった「13日(日)頃に予想される南岸低気圧による(関東南部周辺の)降雪」について、少しだけチェックしておきたいと思います。

 ところで、なぜここにきて南岸低気圧による降雪が話題になってきたかというと・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーションに、南岸低気圧が登場し始めたのが一昨日だから。

GSM初期値比較13日09時予想190110
(図をクリックすると拡大します)

 また、一昨日より昨日のシミュレーションのほうが、南岸低気圧に吹き込む北東風によって寒気がより南下する傾向になったから。

 では、今朝発表された最新のデータではどうなっているでしょうか??

GSM南岸低気圧3コマ190110
(図をクリックすると拡大します)

 今日南岸低気圧が関東の南を通過する12日(土)21時~13日(日)09時の空模様を6時間毎にまとめておきました。

 「計算値通りに推移すれば」という前提で・・・
 結論から言えば、「降水域も陸地にかかるし、地上気温、上空気温とも十分に下がりそうなので降雪の可能性は十分ある」だけど「降雪は短時間なので積もったとしてもわずか」ということになります。

 もっとも3連休の遠出が予想されますから、山梨県や秩父方面の交通への影響が気になるところ。
 3日前なのでまだまだブレ幅が大きく、このことろ南岸低気圧を運ぶ偏西風が関東付近で大きく南に蛇行する傾向(南岸低気圧が南下し易い)にあるので気にしすぎる必要はありません。

 明日も同様のチェックをする予定なのでよろしければご覧ください。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



2、今日の空模様・・・北日本の西高東低 冬型残り、北陸にも影響が?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平05時55分190110

 冒頭でご紹介したように、快晴の空の下、放射冷却現象がことのほか頑張ったため市街地でも-9.5℃を記録し、今季一番の冷え込みに。

 ただ、日出直後・・・・

菅平0745撮影190110

 太陽光で空気がにわかに動き出し・・・
 高積雲(羊雲)が急に広がり、志賀高原~菅平高原の山裾 標高1000m付近には逆転層によると思われる層雲の襟巻が出現。

北アルプス190110

 西の北アルプス方面でも、高層雲が広がって、濃淡ハッキリした幻想的な景色を見ることができました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190110

 放射冷却が強まったのは西~東日本中心。
 というのも・・・冬型の気圧配置が緩んで高気圧が張り出し、良く晴れ風も弱まったから。

 一方、それほど冷え込まなかった北日本は西高東低 冬型の気圧配置。
 日本海側を中心に雪雲が流れ込み、西寄りの風も強い状態。
 雪雲の毛布と寒気を拡散させる風によって、地域によっては「暖かな??」朝になったようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・
 北日本には引き続き大陸の寒気を運ぶ北西偏西風が停滞し、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過する模様。

 一方、西~東日本では好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過中。
 こちらは上空の気圧の尾根が通過し終わるまで、高気圧の晴天ベースで推移することになりそうです。

昨日19時から今日07時までのレーダー画像
全国レーダー07時まで190110
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM190110
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 実況と同様、北海道には大陸の寒気を運ぶ偏西風強風帯が停滞。
 偏西風強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過し・・・
 夜には、-35~40℃以下の真冬の寒気を伴った上空の気圧の谷が接近。
 まだまだ冬型の気圧配置の骨格が継続し、雪雲が空高く発達しやすい状態(大気の不安定な状態)が続くことになりそうです。

 一方、西~東日本では、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過した後、朝鮮半島方面から上空の(比較的浅い)気圧の谷が南東進。
 急に大崩れ・・・というより・・・徐々に下り坂といった空模様が予想されます。
 (さらにー30℃以下の寒気を背負った上空の気圧の谷が続くことも読み取れます)

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北日本は西高東低 冬型の気圧配置が続いて等圧線も混雑したまま。
 強い寒気を伴った上空の気圧の谷が接近する夜には、風雪の強まりが予想されています。

 また、西~東日本でも、上空の気圧の尾根が通過し終わった所から下り坂へ。
 上空の気圧の谷が通過する夜には、日本海沿岸、太平洋沿岸に気圧の谷が発生し、それぞれ降水帯が活発化してくることが予想されています。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190110
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 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・
 日本海側は上空の気圧の谷、後続の-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の影響によって3段階で下り坂に。
 収束線も2段階で発生し、沿岸に上陸することになるようです。

 もっとも、今日は(収束線に吹き込む南寄りの風によって)下層寒気が北上傾向。
 平地で降るモノは雨主体。
 山では湿った重い雪が主体になりそうです(北日本を除く)。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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