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1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向


 今日も北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190111
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 昨日からの変化は少し。
 北半球上空の寒気の主役は北極海・・・それも北極点を挟んで日本の反対側に停滞しています。

 ご覧の通り日本付近も北極の寒気の流出場所にはなっていますけど、あくまで脇役。
 ため息のように-42℃以下の強烈な寒気が漏れ出して一時的に東~北日本に流れ込むだけ。

 また、日本の西・・・中央アジアでは偏西風が北に蛇行し次の寒波の気配が見えません。
 (ヨーロッパには-30℃前後の寒気を伴う寒冷渦が停滞。海洋との関係だと思いますが、これだけでも影響が大きいようです)

 昨日同様、向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしても・・・

週間気温グラフ190111

 ここ一週間と同様、16日(水)頃から「東~北日本中心に寒気が南下」することが予想されているものの、西日本は高温傾向。
 寒波と呼べそうな気温の低下は予想されていません。

 この状況・・・悲喜こもごもだと思いますけど、少なくとも荒れない程度に降るモノは降って、寒くなるモノは寒くならないと、社会のあちこちに歪が生じてしまいます。
 この状況・・・反動というカタチでドカンと表れないとイイのですけど・・・


2、3連休の空模様・・・天気予報で「微妙」連発!?・・・南岸低気圧の影響は??


 さて、今日は金曜、そして明日からは3連休。

 いつものように3連休の空模様をチェックしたいと思いますが・・・
 ご存知のように「南岸低気圧による関東南部の降雪」が気象解説の話題?になっているので、南岸低気圧の影響を中心にチェックしておきたいと思います。

 まずは南岸低気圧が東日本沖を通過することが予想されている12日(土)21時~13日(日)21時の空模様

GSM12日13日190111
(図をクリックすると拡大します)

 ぜひ拡大してご覧いただきたいのですが・・・

 南岸低気圧がかなり南・・・小笠原付近を東進することが予想されていて、南岸低気圧本体の雨(雪)雲は陸地にかからないのですが・・・
 関東沖に新たな低気圧(副低気圧と呼ぶ人もいます)あるいは低気圧になり切れない低圧部が発生し、その新低気圧の北側の雨(雪)雲によって「ほんのわずか雪または雨が降る」か「全く降らずに終わる」可能性が示唆されています。

 昨日の計算値(初期値9日21時)で同じ図を作成したので、計算値の変化を見比べると・・・

南岸低気圧アニメ620190111
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 ほーんのわずか、低気圧の予想通過位置が南に変化したことがわかります。
 これによって、関東南部の降雪の可能性はかなり低くなったわけです。
 (ブレ幅と3連休で交通量が増えることを考えると、沿岸部でチラチラ、箱根や山梨で薄っすらは想定しておきたいですけど・・・)

 もちろん、その理由は低気圧を運ぶ偏西風の位置が南寄りに変化したから。
 昨日と今日の予想高層天気図も見比べると・・・

南岸低気圧500アニメ190111
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 こちらもほーんのわずかに南寄りに変化。
 もっとも、手書きで矢印(偏西風強風帯)を描きこんでいるので、一部は誤差範囲と言えるかもしれません。

 ということで、3連休初日と3日目・・・心配された南岸低気圧の影響はかなり小さめ。
 関東平野西部の高標高地は薄っすら積もる可能性を考えておくべきだと思いますけど、それ以外の地域では、それほど心配する必要は無さそうです(ほーんのわずかのズレで雪になるので直前まで確認は必要ですけれど)。

 最後は連休最終日、14日(成人の日)の空模様

GSM14日190111
(図をクリックすると拡大します)

 午前中、-30℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、本州上を足並み(位相が)が揃わないまま断続的に南東進。

 このため本州各地に弱い気圧の谷(黄色の点線:等圧線の高気圧側への湾曲域:低圧部)が発生して、局地的に雨・雪雲が発達。
 大崩れはないものの、あちこちで通り雨・にわか雪の発生しやすい状態が予想されています。

 そんな場所はどこ?降るタイミングは?・・・という点は明後日の予報で要チェツク!
 なんだか中途半端な空模様ですね?

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



3、今日の空模様・・・冬型の気圧配置から南岸低気圧にバトンタッチ!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190111

 夜の間にチラチラと雪が降って、道路は粉砂糖をまいたよう。
 気象台の観測では昨夜23時から24時の間に1センチの降雪があったようです。
 
 最低気温は-4.3℃(01時27分)で昨日より約5℃も高め。
 雪雲の毛布?のおかげで放射冷却が弱まっているようです。
 
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190111

 この冬の定番・・・「東~北日本中心の」西高東低 冬型の気圧配置。
 北陸以北の日本海側に雪雲が観測されていることがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると、冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯(濃い水色の矢印)の北側が冬型の気圧配置に対応していることがわかります。

 一方、西日本は・・・高気圧が張り出し晴天優勢・・・と思いきや、推計気象分布では曇り空優勢。
 どうやら、西日本の南の高気圧の縁を回って暖湿気が東シナ海に流入し、沖縄付近に雨雲を形成・・・
 さらに偏西風強風帯に沿って潜在的な前線帯を形成し、前線帯の雲の先端が西日本に流れ込み始めているようです。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM11日190111
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 大雑把にまとめれば、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東海上に抜け・・・
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東進。
 西から回復傾向・・・ということになるのですが・・・

 上空の気圧の谷が抜けても北日本には-30℃以下の寒気が引き続き流入。
 また、東北南部付近には北西偏西風強風帯(濃い水色の矢印)が停滞し、上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に南東進。
 さらに西日本沿岸にも偏西風強風帯(オレンジの矢印)が停滞し、一時的に上空の浅い気圧の谷が通過することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・確かに上空の気圧の尾根に対応して日本海を高気圧が南東進。
 西日本では晴天優勢で推移するようですけど・・・

 寒気の流入が続く北海道では、等圧線の間隔が開くものの弱い雪が残る模様。

 また、東日本でも北陸を中心に弱い降雪が残り、高気圧東側の北風によって-6℃以下の寒気が南下したままで推移することが予想されています。

 さらに上空の気圧の尾根後面に位置する東シナ海では低圧部が停滞し、その北側で潜在的な前線の降水帯が活発化してくることがわかります。

相当温位191011
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 東シナ海への暖湿気の流入が活発化・・・
 前線が顕在化し、九州南部付近に迫ってくることがわかります。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190111
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 紫色は下層雲。

 西~東日本は回復傾向ですけど、北日本の日本海側・・・なかなか回復しませんね・・・

 そして東シナ海・・・明日朝には南岸低気圧が発生し、降水域が九州や四国にかかり始める模様。
 また、南岸低気圧に先行して東海沖に収束線の降水帯が発生し・・・
 日本海西部でも収束線の降水帯が活発化。

 3連休のスタートだというのに、アヤシイ感じがしますよね?


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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