・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向


 今日も日課の北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190112
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 北極圏に蓄積されてきた-42℃以下の寒気に少し動きが??

 北極点を中心に3~4個の寒冷渦が、偏西風に流され反時計回りに動きながら発達(同心円が混雑)。
 それぞれの寒冷渦が-42℃以下の寒気を巻き込むため、ここにきて巨大な寒気塊が分裂し始めたようです。

 とすると・・・寒冷渦が北極点を中心に反時計回り蛇行して流れる偏西風の3~4波の波動になって、いよいよ寒気の南下が始まるかもしれません。
 北極からの寒気流出を示唆する指数もそんな傾向を見せ始めているので、今まで以上に今後の動向がきになるところ。

 もっとも、向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ190112

 確かに16日(水)~17日(木)頃に、寒気の南下を示唆する気温の低下が予想されているものの・・・影響範囲は東~北日本のみ。
 また、低温は2日間ほどで気温が上昇に転じるようなので寒波と呼べるような代物ではありません。

 さらに一か月予報を見ても高温傾向一色。
 北極圏からの寒気流出の気配が見えてきたとはいえ・・・高温傾向のバランスをとるための寒気の南下はいつ?どのように??現れるんでしょうね???

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



2、今日の空模様・・・今夜、南岸低気圧 通過! 最新データは?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190112

 今朝の長野市は高曇り。
 巻層雲・高層雲のベール越しに太陽が見える状態。

 もっとも放射冷却現象は強まっていて、長野市の最低気温は-4.9℃(06時33分)。
 このため 盆地周辺の里山、標高800m付近には逆転層が発生し、層雲のマフラーが巻かれています。

 また、写真右奥(太陽の真下付近)の菅平アメダスでは-17.9℃(06時58分)を観測し、全国5番目、本州で一番の冷え込みになりました。

北アルプス190112

 もちろん空気が澄んでいて、北アルプス表銀座の山々、そして槍の穂もハッキリ。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190112

 沿海州から高気圧が張り出していて、近畿~東北では天気が回復傾向。
 太平洋側中心に晴れていて、放射冷却現象も発生しやすい状況です。

 この点、北海道は西高東低 冬型の気圧配置が残り西岸には雪雲が。
 衛星の水蒸気画像を見ると、寒気を運ぶ北西偏西風も停滞していて、冬型の気圧配置から簡単に脱出?できない状況です。

 また、高気圧の南西側にはみ出た東シナ海では、南から流れ込む暖湿気によって発生した停滞前線上に南岸低気圧が発生。
 気圧の谷が形成されている朝鮮半島方面に拡大した大きな雨・雪雲を伴いながら北東進していることがわかります。

 ということで・・・ご存知のように今夜にも南岸低気圧が太平洋側を通過。
 東京の初雪が騒がれていますから、今日は南岸低気圧の影響を中心に最新データをチェックしたいと思います。

昨日18時から今日06時までのレーダー画像
全国レーダー06時まで190112
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これから・・・そして今日は特別、明朝にかけての空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM190112
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 日本付近には複数の偏西風強風帯がありますが(少々細かすぎる解析ですけど局地的な天気を考える場合に考えすぎることはないというのがKasayanの考え方)、メインの偏西風強風帯は約4本。

 南岸低気圧の進路や発達に影響を与える北緯30度付近の偏西風強風帯(濃い水色の矢印)と・・・
 南岸低気圧北側に気圧の谷や副低気圧と呼ばれる低気圧の発生に影響を与える西日本南岸の偏西風強風帯(ピンクの矢印)。

 そして、日本海に気圧の谷を発生させたり副低気圧北側の雨・雪雲の発達に影響を与える日本海の偏西風強風帯(オレンジの矢印)と、冬型の気圧配置と雪雲の発達に影響を与える北海道付近の偏西風強風帯・・・・です。

 これらの偏西風強風帯上を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤・ピンク・オレンジの点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に南東進。
 上空の気圧の谷が南岸低気圧や副低気圧を発達させたり東にドリブル?させたり、冬型を強めたりするわけですが・・・
 今日注目すべきは、南岸低気圧や副低気圧に影響する太平洋上の2本の偏西風強風帯と強風帯上を東進する上空の気圧の谷。

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・南岸低気圧が「あまり発達しないまま・あるいは少しずつ弱まりながら東南東に進み」・・・
 副低気圧が午後にも関東沖で顕在化し、「同じく東南東に陸から離れていく」ことが予想されています。

 このため関東甲信南部で「降るモノはある」ものの「降る時間は短め」で、「降る量も少なめ」。
 ただ、上空約1500m -4℃以下の寒気が太平洋側まで南下してくるので、夜「地上気温が3℃を切ることをトリガーに降るモノが雪に変わる」可能性が高いと思われます。

 また、副低気圧に吹き込む北東風がぶつかって「雨・雪雲が発達しやすい秩父・丹沢・箱根方面、さらには山梨方面の降雪が強まって、数センチの積雪になることは想定しておきたい」ところ。

 3連休、夜に車を走らせる方は車の外気温計が3℃をしたまわったら雪に注意してくださいね。
 積雪が粉砂糖をまいた程度でもスリップの危険性が高まります。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。
 
全国流線アニメ190112
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 天気予報番組でもしつこいように解説(いいわけ?)をしていると思いますので・・・
 図中の書き込みをお読みいただき、最寄の地域の予報(マークではなく「所により雪」「雨か雪」「雪か雨」という文字が書かれている予報文のことです)を具体的な空模様としてイメージしていただければ幸いです。


3、明後日の空模様・・・局地的な影響を明日の予報で再チェック!


 連休なので特別に明後日の空模様

620GSM14日12時アニメ190112
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 昨日の計算値と同様・・・

 地上の気圧配置は高気圧が張り出すだけのように見えますけど、上空では-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が断続的に南東進。

 局地的に気圧の谷が発生するとともに大気の状態も不安定に。

 今のところ雲が多めなだけで大崩れはなく推移する可能性が高そうですけど、降る場所、降る時間帯は必ずあると思いますので、明日の予報・・・必ず再チェックされることをおススメします。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212