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 昨日、長野県北東部、飯山方面に出かけたついでに飯山アメダスに立ち寄りました。

飯山アメダス190207

 昨日午後の積雪は85センチ。
 平年の積雪は106センチですから20センチも少なめ。

 豪雪を見越して地上高3メートル前後に設置してある雨量計や温度計が、物足りなさそうに佇んでいました。

1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向


 まずは日課?の北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190207
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 これほど長時間かけてやってくるのも珍しいかも?
 -42℃以下の寒気を伴う寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が10日以上もかけてサハリン付近に到着しました。

 もっとも寒気の本体は寒冷渦の西側が中心。
 シベリアには寒気の在庫?がタップリ溜まっていて、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が寒気の第一陣?を日本付近に運び込もうとしています。

 こちらも日課?・・・向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ190207

 寒気の影響は「少なくとも」14日(木)まで続き・・・さらにその先まで続く可能性が高そうです。

 また、計算値が更新されるたびに西日本も3連休を中心に平年を下回る低温傾向に変化。
 「広い地域に2~3日、またはそれ以上にわたって顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来すること」という寒波の定義を満たすといって良いでしょう。

 では、上空の寒気・・・具体的にどのようなカタチで日本付近に流れ込み続けるのでしょうか?

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日09時から17日21時までの500hPa(上空約5500m:北半球アニメと同高度)の寒気の動向をアニメ化してみました。

500気温アニメ190207
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 -30℃以下の真冬の寒気が流れ込むのは北日本が中心。
 特に北海道には、期間中-40℃以下の寒気が断続的に流れ込み続けることが予想されていて・・・Kasayanの記憶では、-40℃以下の寒気がこれだけ長期間流れ込み続けるのは見たことがありません。

 もちろん「計算値通りに推移した場合」ですけど、北海道への影響がイメージできません。

 なお、地上の気温に直接影響する850hPa(上空約1500m)の下層寒気の動向もアニメ化してみました。

850気温アニメ190207
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 上空約5500mの-30℃以下の寒気は概ね北陸以北で南下と北上を繰り返していましたが、上空約1500m -5℃以下の寒気(概ね平地で雪の目安)は東日本の太平洋沿岸付近でで南下と北上を繰り返すことが予想されています。

 上空の寒気の影響は北日本中心でも下層の寒気の影響は「少なくとも」東日本まで(期間中の一時期は西日本にも影響)。
 先の北米大陸の寒波と同様、この冬の寒波は下層寒気がカギを握っているようです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・前線通過後、3連休も含む長い寒波のトンネルへ!


 それでは北日本に記録的な寒気の南下が予想されている今日から明日にかけての空模様
 連休も近いので、今日の空模様に続いて3連休の空模様もチェックしてあります。


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190207

 晴れてはいますが、太陽は高層雲や巻層雲のすりガラス越し。
 昨日通過した南岸低気圧の湿り気が残っているのかもしれません。

北アルプス190207

 それでもガラス越し?に北アルプスも見えています。

 長野市の最低気温は-3.2℃(06時43分)で平年よりやや高め。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190207

 昨日に引き続き季節を分ける前線が津軽海峡付近に停滞。

 北海道は西高東低・・・うーんと緩んだ冬型の気圧配置になって、弱いながらも雪雲がかかっているようですが・・・
 西~東日本は南岸低気圧が抜けて小さな高気圧の晴天域に覆われています。

 ただ、衛星の水蒸気画像を見ると、(北半球のアニメでチェックした)-42℃以下の強烈な寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が朝鮮半島付近を南東進中。
 この上空の気圧の谷が、季節を分けている前線帯を太平洋上に吹き飛ばし、冬型の気圧配置と(先にチェックしたように)長期間にわたる強烈な寒波をもたらすことになりそうです。

昨日20時から今日08時までのレーダー画像
全国レーダー08時まで190207
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは・・・今日は特別・・・今日から明朝にかけての空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM明日まで190207
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 今夜にかけて南西諸島から北海道まで、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷①が通過。
 全国的に下り坂に向かい、-30~40℃以下の強烈な寒気が接近する北日本では(地上気温が高くなっていることもあって)大気の状態も不安定になることが予想されます。

 そして上空の気圧の谷①は明朝までに東海上に抜け、寒冷渦がサハリンを横断。
 -40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷③が北海道に上陸し、明朝北海道は今回の寒波第一回目の悪天のピークを迎えると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷①に対応して秋田県沖で低気圧が発生・・・今夜にかけて発達しながら三陸沖に抜けることが予想されていて・・・
 今夜遅くにも西高東低 冬型の気圧配置が完成することが予想されています。

 そして、今夜から明日朝にかけて地上付近(上空約1500m)の寒気が、強まる北西風に乗って急速に南下。
 -6℃線が太平洋側まで南下するので太平洋側でも日本海側から流れ出した雪雲で降雪に。

 そして-24℃以下の記録的な寒気が南下する北海道では(Kasayanにはイメージできないような)超低温や冬型の気圧配置の強まりに伴う暴風雪になることが予想されます。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190207
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 紫色は下層雲。

 今夜から明日の北海道・・・・
 長野県の標高2000m以上の山で暴風雪を体験したことがあっても、具体的に何が起こるのか??
 Kasayanには過去の事例以上の出来事をイメージすることができません。

 明朝には上空約1500m -30℃以下の寒気も上陸する可能性も?
 状況を理由なく肯定的に解釈せず、安全マージンを大きめに取った判断が求められると思います。


3、3連休の空模様・・・長期寒波のピーク?日本海側も太平洋側も雪!?


 それでは気になる3連休の空模様

GSM3連休190207
(図をクリックすると拡大します)

 詳細は図中の書き込みをお読みいただきたいと思いますが・・・・

 ひと言でまとめれば、たった3日間の間に冬型の気圧配置(10日中心)もあれば南岸低気圧(9日だけでなく11日も?)もアリ。
 全国的な低温が継続する中、目まぐるしく天気が変化し、日本海側だけでなく太平洋側でも雪の可能性大!!

 アウトドアレジャー(特に冬山)では絶対に無理をしないでくださいね。

 もちろん明日も最新データをチェックする予定です。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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