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1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向


 まずは北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190208
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 -42℃以下の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がサハリン付近で停滞開始。
 反時計回りの大きな円を描きながら居座って、シベリアに溜まっている寒気の在庫?を日本付近に送り込むことが予想されています。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ190208

 南西諸島を除いて、今季一番の「長さ」の寒波のトンネルに入ることが予想されていて・・・
 ちょうど一週間後の15日(金)になって、ようやく寒さのトンネルから抜け出すようです。

 ということで、寒波のトンネルの中で発生する具体的な空模様が気になるところですけど・・・明日から3連休。

 北海道に記録的な寒気が南下している今日の空模様をチェックした後、早くも関東に大雪情報が発表されている明日9日(土)の空模様をチェック。
 その後、連休2日目と(再び関東で降雪が予想されている?)3日目の空模様をザックリとチェックしたいと思います。


 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・長い寒波のトンネルへ!


 3連休の空模様の前に、まずは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190208

 比較的大粒の雪が舞っていますが、南東の菅平高原方面(関東方面)上空はかなり明るくなっています。

 ということは・・・長野市街地が日本海側の雪雲の最南端になっている模様。
 舞っている雪は大輪の?風花といえるかもしれません。

 最低気温は平年を上回る-2.7℃(06時37分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190208


 低気圧や前線が東海上に抜け、西高東低 冬型の気圧配置が強まろうとしている段階。
 既に北陸以北の日本海側では雪雲が活発化しています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・北半球のアニメでチェックした寒冷渦がサハリンを横断中。
 そして寒冷渦を反時計回りに回る風に乗って、強烈な寒気が北海道に流入中。
 さらに、寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東北を通過し、冬型の気圧配置を完成させようとしています。

昨日18時から今日06時までのレーダー画像
全国レーダー06時まで190208
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは・・・今日は特別・・・今日から明朝にかけての空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM8日190208
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 中心に-48℃以下の強烈な寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がサハリンを横断し、今夜オホーツク海へ。
 そして-30~35℃~40℃以下の真冬の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東北北部以北を断続的に通過。

 日中、北日本の冬型の気圧配置の骨格が強まるとともに、雪雲の発達しやすい状態が予想されます。
 (下層に強い寒気は入っているので大気はそれほど不安定にならないはずですけど・・・)

 また、西~東日本でも上空の比較的浅い気圧の谷が足並み(位相)が揃わないまま断続的に東進。
 沿岸の天気を崩すことが心配されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・午前中、そして東~北日本を中心に西高東低 冬型の気圧配置が強まって等圧線が混雑。
 日本海側中心に風雪が強まることが予想されています。

 また、上空の気圧の谷の後ろ側から、上空約1500mで-24~30℃以下の寒気が流入。
 夜には抜け始めるようですけど、ひょっとしたら(この高度で)観測史上最も低い気温を観測するかもしれません(09時の高層観測の結果がどうなりますやら?)。

 ということで・・・放射冷却現象が無くても北日本は記録的な低温で推移。
 西~東日本も昨日から一転真冬の寒さに。
 北日本では、今季一番だけでなく観測史上最低の最高気温(ちょっと分かりにくい表現ですね)になる所があるかもしれません(日中が最低気温ということも?)。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ19208
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 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様。
 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 上空の気圧の谷の通過に伴い、明朝には早くも太平洋岸で(収束線の)降水域が活発化することが予想されています。

予想気温190208
(図をクリックすると拡大します。記録的になるかもしれないので予報を掲載)


3、三連休初日、明日の空模様・・・関東甲信南部で大雪も??


 さて、明日から三連休ですけど・・・

 昨日16時過ぎ、2日前という異例の早さで「大雪に関する関東甲信地方気象情報」(リンク:「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)が発表された関東甲信地方。

 昨日の天気予報の中には北海道の記録的な寒気より優先して関東の降雪の話題を取り上げていた「全国ネットの天気予報番組」もあったほどですから(賛否はあるでしょうね)、三連休初日の明日の天気については「そこそこ?」しっかりチェックしておきました。

GSM9日190208
(図をクリックすると拡大します)

 今日と同様、上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置から。

 今日、サハリンを横断する寒冷渦はオホーツク海方面にいったん遠ざかるものの・・・
 今度は-30~35℃~40℃の寒気を伴う上空の気圧の谷が北陸以北に接近・通過。
 
 また、西~東日本付近を上空の気圧の谷が南東進することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して、日本海西部で低気圧が発生。
 上空の気圧の谷が先行するため、低気圧は弱まりながら北陸付近に上陸することが予想されています。

 ただ・・・低気圧南側に流れ込んだ暖気と気圧の谷とともに南下する上空寒気の影響で大気の状態が不安定に。
 北陸付近では、夜にかけて雪が強まることはもちろん、落雷や突風等の激しい現象の発生が心配されます。

 また、西~東日本を通過する上空の気圧の谷に対応して四国沖と関東沖に低圧部や低気圧が発生し、発達しながらゆっくりと北東進。
 低気圧や低圧部の北東側では南から流れ込む暖湿気によって局地的に降水域が活発化し、すでに十分南下している寒気によって降雪が長時間続くことが予想されます。

MSM9日12時190208

 これは明日12時のMSMモデルの予想(初期値 今日03時)。

 地上付近は北寄りの風優勢。
 仮に低気圧東側から暖気が流れ込んでも外房付近の収束線でブロックされ、首都圏は低温傾向で推移すると思われます。

 また、明日は土曜日・・・都会の排熱も少なめ・・・

 可能性の低いイレギュラーな出来事に期待してもしかたありませんから・・・
 明日は道路にも積雪の可能性アリ・・・ノーマルタイヤでの運転は自殺行為・・・という前提で予定を立て、思いもかけない事態の好転を期待する・・・という心づもりが良いと思います。


4、三連休2日目、3日目の空模様・・・月曜 建国記念日 再び関東で雪!?!?

 
 それでは最後・・・連休2日目と3日目の空模様

GSM10日11日190208
(図をクリックすると拡大します)

 明日、南岸低気圧が通過した後・・・明後日10日(日)に冬型の気圧配置が強まるということはイイとして・・・

 問題は連休最終日、11日(建国記念日)の空模様。

 日本海と南岸に停滞する偏西風強風帯に対応して日本海、そして太平洋沿岸に低気圧が発生。
 (まるで今朝の気圧配置のようですけど)

 さらに南岸低気圧に先行して関東沿岸で気圧の谷が深まり降水域が活発化。
 連休2日目から南下している-6℃以下の下層寒気の影響で、関東甲信南部では再び雪になることが予想されています。

 テレビの天気予報では、今日の北日本、明日の関東の話題で手一杯・・・さらにブレ幅が大きいだろうということでほとんど触れられていませんけど・・・
 気象庁GSMモデルでは連日同じ予想がはじき出されていて、他国の計算値も同様の結果をはじき出しています。

 まずは明日の心配をする必要がありますけど今回は3連休・・・
 予報をチェックする際は、関東甲信南部の11日の天気マークの変化や解説に注意するようにしてください。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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