3連休と言うのに講演の準備で遠出できず・・・orz
テレビの構成や授業の指導案と同様、見直せば必ずいじりたくなって終わりが無いのがイヤなところ。
でも、せっかくスノーリゾートのど真ん中に住んでいるんだから、今日は半日くらい出かけようかと思っています。
1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向
いつものように北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。

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-42℃以下の寒気の南下はひと段落しているけど、-36℃以下(大雪に目安)の寒気が東北まで南下中。
今朝も北日本中心に低温傾向が続いていて、北海道では昨日の-30℃には届かないものの、広範囲で-25℃以下の超低温が観測されています。
また、大陸には-42℃以下の寒気の”在庫”がタップリ。
在庫の出荷予定表・・・向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックすると・・・

予想にブレはなく、一昨日、昨日と同様、14日(木)頃までは平年を大きく下回る「寒波」が予想されています。
今のところ北欧や北極海には発達した寒気が見られませんから、とりあえず2月も半ばを過ぎれば、一か月予報のように春の兆しが・・・???なんていう気もしますけど・・・どうなるんでしょうね?
府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/
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2、今日の空模様・・・一日限定の?西高東低 冬型
再び太平洋側の降雪が予想されている明日の空模様もチェックしますけど・・・
まずは今日の空模様。
(1)今朝の実況・・・予報のスタートライン
今朝の 長野市街地・・・

長野駅付近では雪がチラチラと舞い、比較的乾いた雪が積もっている状態(気象台の観測値はたったの4センチ)。
東京なら大パニックになるような状況ですけど長野はいたって平穏。
窓を開けると、ザーッザーッという雪をかくのどかな音が聞こえてきます。
日が差してきたので周囲の山々を観察すると・・・
新潟県から流れ込んできた雪雲が、新潟県境の斑尾山、鍋倉高原を越え、志賀高原で再発達した後、雪を降らせながら菅平高原に流れ込んでいるようです。
最低気温も平年よりやや高めの-3.5℃(02時00分)。
そんな今朝の実況ですが・・・

昨日の雪騒動の原因・・・南岸低気圧が東海上に抜けて、西高東低 冬型の気圧配置に。
低気圧の位置が南寄りなので、等圧線が混雑している東日本中心の冬型で、北陸中心に活発な雪雲が観測されています。
衛星の水蒸気画像を見ると、寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けようとしているところ。
朝?午前中に冬型の気圧配置が完成し、北西偏西風強風帯が停滞することで夜にかけて緩やかに冬型の気圧配置が弱まっていくと思われます。
昨日15時から今日03時 関東甲信地方のレーダー画像と推計気象分布・ウェザーリポート
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昨日19時から今日07時 全国レーダーと推計気象分布

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(2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル
それでは、今日これからの空模様・・・
気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。
実況の延長・・・-30~35~40℃以下の強烈な寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜け・・・
北海道には北西偏西風が停滞して-35℃以下の寒気が流れ込み続けるものの、日本海を好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の浅い気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東進。
西~東日本でも緩やかに偏西風が北に波打ち、全般に冬型の気圧配置の骨格が緩んでくることが予想されています。
ただ、朝鮮半島付近には偏西風強風帯が停滞。
上空の浅い気圧の谷が南東進し、断続的に九州付近を通過することが予想されています。
で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北陸以北は日本海側からゆるやかに等圧線の間隔が開くものの、寒気の流入が続くため尾を引くように弱い降雪が残る模様。
偏西風の強風帯と上空の気圧の尾根の境目に位置する北陸付近では局地的に活発な降雪も予想されています。
一方、西日本と東日本の太平洋側は回復・・・冬晴れが優勢のようですが・・・
上空の浅い気圧の谷が断続的に通過する日本海南西部には気圧の谷が停滞。
上空の気圧の谷が接近する夜にかけて気圧の谷が深まり、吹き込む風が収束して降水(雪)域が拡大することが予想されています。
(3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ
それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・
解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

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紫色は下層雲。
GSMモデルとほぼ同様なので、詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・
どうやら明日・・・昨日と同様、太平洋側では早朝から降雪が予想されています。
3、三連休2日目、3日目の空模様・・・月曜 建国記念日 再び関東で雪!?!?
ということで・・・連休3日目(建国記念日)の空模様。
こちらも詳細は図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・
ひとことで言えば、昨日ほどの雪にはならない模様(「今朝の時点では」という前提で)。
というのも、日本付近の偏西風が、昨日と比較して東西にストレートに流れることが予想されていて、偏西風に沿って日本付近を通過する上空の気圧の谷の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が弱いから。
南岸低気圧が昨日ほど発達しないようです。
また、雪雲を空高く発達させる上空の寒気も関東の近くまで南下してこない模様。
昨日の記事に掲載した9日(土)の計算値と、最新の明日11日(月)の空模様の骨格(高層天気図)をアニメで比較しておきました。

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一目で偏西風の蛇行の違い、寒気の南下の違いがわかりますよね?
具体的な空模様はテレビの天気予報で連呼されると思いますが、「今のところ」関東南部では朝のうちチラチラ。
むしろ、近畿付近の少し標高の高い所の雪の降り方が気になります。
(全国ネットの解説者・・・関東の弱い雪に安心して近畿にあまり触れていないような?)
府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
府県天気予報(マークの予報 ・天気分布をチェック): http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue
専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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今後も記事楽しみにしています。