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 昨日、長野市の東隣の須坂市へ。

北信五岳11日190212
(写真をクリックすると拡大します)

 関東や西日本では雪でしたが、長野市はチラチラ雪が舞う時間もあったものの曇り空優勢。

 須坂市から西方向・・・日本海から45キロほど離れた北信五岳(戸隠・飯綱・黒姫・妙高・斑尾)は日本海の低気圧から流れ込む雪雲に覆われている状態。
 こんな状況でも長野市・・・それも善光寺付近が、冬場の日本海側の雪雲の最南端に位置していることが良くわかります。
 (一昨日に続いてスーパー屋上の駐車場からの撮影。見晴らし良く陣取れるのでイイんです)

1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向


 それでは今日も北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190212
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 昨日天気予報を見ていると、この図と同じ北半球上空の寒気の様子を使った解説がありました。

 「北極から流れ出した寒気によって雪が・・・」という解説でしたけど、寒気の流れを表現するために、北極から日本付近に向けてダイレクトに描かれた矢印にちょっと違和感。
 東欧からシベリアを経て紆余曲折の道のり?を経て日本付近にやってきた寒気に失礼??
 実況を追いかけていなかったり、北半球のモデルの初期値だけ見て図を作ったのかもしれません。

 まあいずれにせよ、今回の寒波をもたらした寒気は今週末にも東海上に抜ける模様。
 ただ・・・気になるのはオホーツク海に抜け、カムチャッカ半島付近を北上し、北極海に里帰りした寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)西側から流出しようとしている-42℃以下の寒気。

 これが発達しながら日本付近にやってくると「次の寒波」になる可能性があります。
 さすがに時期的に今回ほどの寒波にならないと考えるのが自然ですけど、「桜に雪」なんてことを起こすのがエルニーニョ現象。

 -42℃以下の寒気と今季一番発達した上空の太平洋高気圧の動向・・・まだ追いかけたいと思います(そろそろ疲れていたりしますけど)。

 ということで、いつものように向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ190212

 とりあえず今回の寒波の出口が14日(木)頃に予想されていて・・・
 南岸低気圧の通過が予想されている15日(金)を経て、週末の一時的な冬型を乗り切ると・・・全国的な昇温が予想されています。

 このタイミングで北陸では春2番?関東では春一番??・・・何があるかは???ですけど、これで寒波の打ち止めになるのかならないのかは、やはりあの-42℃以下の寒気の動向次第でしょう・・・たぶん。

 ちなみに15日(金)頃に予想されている次の南岸低気圧の影響・・・
 昨日に引き続き気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)でチェックしておきました。

GSM週末3コマ190212
(図をクリックすると拡大します)

 詳しくは図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 結論から言うと、「計算値通りに推移するのであれば」南岸低気圧が通過し、雪の目安になる寒気もキチンと?南下するけれど・・・沿岸にかかる降水域は弱く一時的。
 降ってもそれほど・・・という予想になっています。

 念のため米国の気象機関(NOAA)が発表しているGFSモデルの予想もチェックしておきましたが・・・

GFS週末3コマ190212
(図をクリックすると拡大します)

 4日前としては気象庁GSMモデルとほぼ同様の計算結果がはじき出されています。

2019.02.11.00Z850hPa AUPQ色塗り190212
(図をクリックすると拡大します)

 この図は、昨日関東や西日本で雪がバンバン降っていた時間帯、午前9時の実況天気図(上空約1500m)。
 雪の目安になる寒気の位置が関東南部まで南下していて、気象庁発表のGSMモデルが精度よく予想していたことがわかります(昨日の記事と見比べてみてください)。

 またこの状況、およそ3日前にはかなり良く予想されていました。

 遅くとも2日前の13日(水)にはある程度精度良い予想になるのでは?と期待しています。
 (15日、車で東京・横浜に行くので、自分のためには一生懸命です・・・ハイ)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・冬型の気圧配置、強弱繰り返し明日まで続く


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190212

 長野市街地・・・上空は眩しい青空ですが、北の空には沸き上がる雪雲。
 一方、南東方向・・・菅平高原方面の雲は2000m級の山の稜線に張り付く程度。
 菅平高原の向こう側は関東(群馬県)ということを実感させる空模様になっています。

 今朝の最低気温は-1.5℃(06時45分)。
 この時期としては暖かい?朝になっているようですが・・・・
 そんな今朝の実況

実況190212

 南岸低気圧が東海上に抜け・・・日本海を東進していた低気圧も三陸沖に抜け・・・
 気圧配置は西高東低 冬型になろうとしている段階。
 北陸以北の日本海側には活発な雪雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・北陸以北で冬の寒気を運ぶ北西偏西風が優勢。
 偏西風強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が断続的に南下しているようですけど・・・

 気になるのは若狭湾付近に停滞する偏西風強風帯。
 この強風帯に沿って、雪雲の帯ができていて、一部が若狭湾から関ヶ原方面に流れ出しているようです。

昨日18時から今日06時 全国レーダーと推計気象分布

全国レーダー06時まで190212
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM12日190212
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 今日日中、-40℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北海道を通過。
 夜には東海上に抜けるものの・・・

 -30~35℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が断続的に東北付近を南東進。
 概ね北陸以北は断続的に冬型の気圧配置が強まり、大気の状態が不安定。
 雪の降りやすい状態が続くと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北陸以北を中心に西高東低 冬型の気圧配置が継続。

 北海道付近は周期的に強風雪・高波等、冬型の影響が強まったり弱まったりするようですが・・・

 夜にかけて-30~35℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が南下してくる北陸~東北南部日本海側では気圧の谷がふかまり、吹き込む風の収束線が活発化。
 夜には小さな低圧部も発生し、局地的に活発な降雪帯とともに北陸に上陸することが予想されています。

 このため北陸東部~東北南部付近では午後から大気の状態が不安定。
 局地的な強い雪や落雷や突風等の発生が心配されます。

 また、日本海南西部には風の収束線が停滞。
 この冬あまり見られなかったJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が発生し、北陸西部でも降雪が活発化。
 さらに若狭湾から関ヶ原方面に雪雲が流れ込みやすくなることが心配されます。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190212
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 紫色は下層雲。

 午前中は山雪型の降雪・・・午後は収束線の南下とともに里雪型の降雪となって大気の状態も不安定に。
 さらに収束線が上陸する明日未明には再び山雪型の降雪に戻るとともに、JPCZの降雪帯が北陸西部を指向。
 かなり広角打法の降雪になることが予想されます。

 日本海側でもこの冬あまり雪の多くなかった地域で突然まとまった雪が降ったりしそうですから、この冬の傾向に流されず、客観的な目で実況を把握することが大切かもしれません。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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