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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 これ、今朝のTwitterから・・・


 上高地や北アルプス好きの方ならお馴染み、中の湯温泉旅館さんのツイートですが・・・
 正直なところ、今回の南岸低気圧でこれだけの積雪になるとは思ってもいませんでした orz

 ちなみに、ふもとの松本市街地でも最大4センチの積雪!
 上空、地上の気温を教科書的に見ただけでは絶対に予想できない降雪だったと思います。
 (09時現在、長野県中部に大雪注意報が出ています)

 長野県中部周辺の地域では7℃前後まで昇温しているのに対して松本周辺の気温はずっと1℃未満。
 風の様子も考慮すると、中部山岳の地形の影響が顕著に表れたのかもしれません。

 今朝・・・天気解説は関東の暴風雨中心に展開されていましたけど・・・
 確かに暴風雨がポイントになるものの、首都圏から中央高速や上信越道を西に向かう人達のためにも雪の話題・・・ひと言欲しかったと思った次第です(Kasayanがザッピングした限りですけど)。

1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向


 それでは北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190311
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 -42℃以下の寒気を伴う寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。

 北極で生まれて西シベリアに南下・・・
 さらに成長しながら一週間以上の長旅をしてきましたが、明後日には日本付近へ。
 ずーっと続いていた高温傾向の反動?が訪れることになりそうです。

 また、北極海で同じく-42℃以下の後続の寒気が成長中。
 この状態が4月まで続くようであれば、桜に雪・・・だけでなく農作物の凍霜害が心配されます。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ190311

 高温傾向がずーっと続いていた西日本を中心に平年を大きく下回る状態が継続。
 高温の反動?つじつま合わせ??と言いたくなる低温傾向が予想されています。

 目先に気になるのは、低温傾向がピークを迎える13日(水)の空模様
 前日の12日(火)の空模様を併せて最新データをチェックしておきました。

GSM明日朝って190311
(図をクリックすると拡大します) 

 昨日までは「カットオフ気味」の深まりが予想されていた寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、早々にカットオフ(偏西風から切り離された渦になること)して、-40℃以下の真冬の寒気を伴う寒冷渦になることが予想されています。

 そして真冬の寒冷渦が北海道へと南東進。
 今日の荒天が終了してもすぐさま西高東低 冬型の気圧配置にはならず・・・・
 明後日13日、寒冷渦直下の低気圧が北海道を通過するタイミングで、西高東低 冬型の気圧配置が完成するようです。

 で・・・このタイミングで大雪の目安=上空約5500m -35℃以下の寒気が北陸まで南下。
 また、平地で雪の目安=上空約1500m -6℃以下の寒気も太平洋側まで南下。

 一か月前の天気図だと言われたら信じてしまうような予想になっています。

 このところ天気予報では春の便りや桜の開花の話題が多くなっていますけど・・・
 これを見ると、農作物の凍霜害に直結する強い寒の戻りの「可能性への言及」も忘れないで欲しいと思いますよね?
 (春の話題も必要ですけど、伝えるタイミングやバランスを忘れないで欲しいということです)。

 【オマケ】
 このブログでは生データのみのご紹介はしないことにしています(他人のふんどしで相撲をとっているような・・・天気予報ゴッコをしている気がするのです)。

 ただ・・・昨日ご紹介した16日(土)の空模様の最新データを気にしている方もおられると思いますので、今日は例外的に掲載することにしました(昨日の記事も併せてご覧ください)。

GSM16日190311
(図をクリックすると拡大します)
 
 やはり寒の戻りと降雪に関して要注意・・・・ですね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



2、今日の空模様・・・東~北日本中心の春の嵐!西日本はいったん回復?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190311

 最低気温は4.9℃(08時37分)。
 もちろん音をたてて雨が降っているわけですけど・・・・

菅平降雪190311

 市街地の南東方向、菅平高原方面では、標高約1000m以上で積雪になっている模様。

 長野県中部の低温傾向が続いていることと、標高418mの長野市の観測地点の気温が高すぎることを考慮すると、風向と地形の影響が降雪に関係しているように思えます(正直、具体的な考察はできていません)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190311

 ご存知のように南岸低気圧が発達しながら東北東進中。

 暴風雨とはいえ東京近辺では気温が10℃前後・・・暖かな雨になっているようですが、松本市街地は09時になってもようやく1.0℃。
 引き続き長野県中部の気温が周辺より極端に低く、(推計気象分布や国土交通省のライブカメラを見ても)今でも降水が雪のままの所が多いようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、西には悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)。
 これから低気圧が接近・通過する北日本でも荒れ模様の天気になるようです。

昨日20時から今日08時 全国レーダーと推計気象分布

全国レーダー08時まで190311
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM11日190311
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 午前中、東日本を通過する上空の深い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、夜にかけて三陸沖へ。
 偏西風の蛇行が深まり過ぎてカットオフ(偏西風の流れから切り離されて渦を形成)することが予想されています。

 また、夜にかけて対馬海峡付近に後続に上空の気圧の谷が接近・通過。
 いったん回復に向かう西日本は、再び下り坂に向かうようです。

 なお、中国東北部からは(北半球のアニメでチェックした)-40℃以下の真冬の寒気を伴った上空の気圧の谷が南東進。
 早くも寒の戻りの気配が漂い始めました。

 で・・・このような空模様の骨格に対応sひて地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷直下で南岸低気圧が発達のピーク(閉塞過程)へ。
 さらに、夜にかけてカットオフする上空の気圧の谷と一体化して三陸沖へと北東進。

 午前中は東日本太平洋岸を中心の暴風雨・シケ模様・・・
 夜にかけては北日本の太平洋側中心に暴風雨・大シケが予想されています。

 一方、低気圧が通過した後の西日本は急速に回復する模様。
 ただ、上空の気圧の谷が接近する対馬付近で気圧の谷が深まって降水域が活発化・・・
 明日にかけて山陰付近から下り坂に向かうことが予想されています。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190311
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今日の空模様はGSMモデルとほぼ同様。

 続く明日は・・・
 スパッと回復するわけでもなく、かといって西高東低 冬型の気圧配置になるわけでもなく・・・
 日本海を東進する気圧の谷の降水帯によって日本海側中心の通り雨に。

 さらに-40℃以下の寒気を伴う寒冷渦の接近に対応する収束線の降水(雪)帯が(雪をもたらす寒気とともに)日本海を南下して・・・明後日の強い寒の戻りに続く模様。

 天気の流れ・・・激しくなってきたようです。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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