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 年甲斐もなく長野オリンピックモーグルコースを滑って痛めた左膝・・・靱帯再建手術をしてから丸2年。

ギブス190312

 先週金曜日に最後の診察を受け、はれて完治の宣言をしていただきました(寒いとき疲れたときは痛みますが、なにせアラ還)。

 今日は燃えないゴミの日。
 万が一のときは・・・と捨てられなかったギブスをようやく廃棄。
 心も完治したような気がしました。

1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向


 それでは北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190312
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 -42℃以下の寒気を伴う寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、長旅を経て沿海州へ。
 明日にも北日本に南下しようとしています。

 一方、寒冷渦の西側・・・大陸では偏西風が北に蛇行。
 これが冬の寒気の最後の一波になるのか??なんて気もしますけど、北極海では-42℃以下の寒気を伴った寒冷渦が発達中。

 昨日発表されたエルニーニョ監視速報(No.318)によれば「エルニーニョ現象が続いているとみられる」「今後夏にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(70%)」とのこと。
 エルニーニョ年の特徴・・・北極海の寒気が成長を続け、4月になっても南下”桜に雪”なんていう(果実生産地の長野にとっては大変な凍霜害を意味する)恐ろしい出来事が心配になってきます。

 ということで・・・わかる範囲で・・・目先明後日から6日間の極東上空の気圧配置と寒気の様子を、週間予報作成用の高層天気図でチェックしておきました。

週間高層天気図190312
(図をクリックすると拡大します) 

 北半球上空のアニメでチェックした真冬の寒気を伴う寒冷渦が北日本を通過した後も、日本の北からカムチャッカ半島付近には寒気を伴う寒冷渦が停滞。

 寒気は、アメーバーのように伸縮・反時計回りの回転をしながら、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)とともに日本付近に南下してくることが予想されています。

 こんな状態が4月にかけても続けば・・・なんて考えるととてもイヤーな感じ。
 
 といっても4月の具体的な空模様なんてかわからないので・・・
 目先、寒気を伴う上空の気圧の影響(明日13日以降の影響のピーク?)が予想されている16日09時と17日21時の具体的な空模様をチェックしておきました。

GSM16日190312
(図をクリックすると拡大します) 

GSM17日190312
(図をクリックすると拡大します) 

 北陸以北の日本海側・・・平地降雪の可能性はまだ残っています。
 少なくとも山沿いに出かける予定があるのなら、タイヤ交換をおススメできません。
 (もちろんKasayanの住む長野県北部は・・・乗るなら交換するな・・・ですね orz)

 比較的晴天が多く日差しも強まる太平洋側は春を感じられる機会が増えそうですけど、日本海側では三寒四温も少し先になりそうです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



2、今日の空模様・・・今夜、一雨降ったら冬に逆戻り?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190312

 最低気温は-0.1℃(05時15分)。

 善光寺平(長野盆地)の端を流れる千曲川では川霧が発生。
 オレンジに染まる志賀高原~菅平高原(写真左奥)の山裾に漂う様子がとても幻想的でした。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況2190312


 昨日の爆弾低気圧が北海道の東に抜け・・・西高東低 冬型の気圧配置・・・と言いたいところですが、日本海北部は等圧線が低気圧側に湾曲した気圧の尾根。
 このため寒気の南下がストップしていて・・・北海道や東北北部で観測されている降雪域は、昨日の爆弾低気圧の雨雲と低気圧が局地的に引き込んだ寒気の影響だと思われます。

 もっとも、朝鮮半島の北では(北半球上空のアニメでチェックしたように)-42℃以下の真冬の寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)や上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進中。

 これに対応して朝鮮半島付近では気圧の谷が深まっていて、今夜までに低気圧が発生。
 上空に寒気を伴いながら低気圧が北東進することで、(爆弾低気圧からワンテンポ遅れて)西から冬型の気圧配置が強まることになりそうです。

 とはいえ(否定の否定みたいでごめんなさい)、山陰付近を中心に西日本に活発な降水域が観測されているのが気になるところ。
 降水域では発雷も観測されています。

 西日本を東進中の寒気を伴う上空の気圧の谷の影響?
 大陸の寒気を運ぶ偏西風の蛇行による”大きな天気変化の流れ”に加え、本州付近に停滞する偏西風の蛇行よる”小さな天気変化の流れ”も加わっているようです。

昨日19時から今日07時 全国レーダーと推計気象分布

全国レーダー07時まで190312
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)




 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM12日190312
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
 
 今日日中の空模様の骨格は本州上の偏西風強風帯に沿って東北東進する小さな-30℃以下の寒気塊を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)。
 西~東日本では、上空の気圧の谷が通過するタイミングで、一時的に大気の状態が不安定になると思われます。

 一方、夕方以降は、大陸から南下してくる寒冷渦と寒冷渦を反時計回りに回る上空の気圧の谷が主役に。
 動きの遅い寒冷渦の影響で、日中のように一時的なではなく、明日にかけて広範囲でシッカリと大気の状態が不安定に。
 さらに西高東低 冬型の気圧配置の骨格を形成することになりそうです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日中は寒気を伴う上空の気圧の谷の通過にともない、西~東日本・・・特に寒気の影響を受けやすい日本海側中心に、にわか雨又は雷雨と思われる小さくても活発な降水域の東北東進が予想されています。

 そして夜になると寒冷渦と寒冷渦に伴う上空の気圧の谷の影響で、日本海に低気圧が発生。
 さらに低気圧から南西に延びる潜在的な寒冷前線(風の収束線)の降水帯が活発化。
 
 降水帯は背中(北側)に平地で雪の目安=-6℃以下の寒気を背負って南下するため、降水帯と寒気が日本海側に上陸する明日未明には、雨が強まって標高の高い所から雪に変わり始めると思われます。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは、以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190312
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳しくはアニメ中に書き込みをお読みいただくとして・・・・

 やはり気になるのは収束線の降水帯と-6℃以下の寒気が上陸する明日未明以降ですよね?


3、明日日の空模様・・・冬に逆戻り?


 ということで明日の空模様

GSM13日190312
(図をクリックすると拡大します)

 さすがに時間がないので、解析前の作図だけご紹介。

 夜にかけて日本海側の平野部でも降雪の可能性が高くなりそう・・・

 今朝発表の北陸の予報は傘マークが多いですけど、文字の予報を読むと多くの地域で「雨か雪」とか「夜 雪」なんて書かれています。

 すでにタイヤ交換してしまった方(新潟の方なんかは多いのでは?)・・・スケジュール調整ができるようにして、降らないことを祈ってください(薄っすらでも積もったら、ノーマルタイヤで走れませんよね)。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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