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1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向・・・寒の戻りの終了は次の寒気次第!


 今週も寒の戻りのパトロール・・・北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ190415
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 -30℃以下の(晩)冬の寒気を伴った寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が日本海を北東進中。

 この寒冷渦が抜ければ寒の戻りも終了。
 しばらくの間、春らしい陽気に恵まれそうですけど・・・

 シベリアでは-42℃以下の真冬の寒気を伴った寒冷渦が南下中。
 この寒冷渦・・・極東にやってくることは確かでしょうけど、日本付近で「どれだけ南下するのか?」で、「平成最後の寒の戻り」になるのか「寒の戻りはいったん終了」となるのか?が決まります。


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 これは米国の気象機関(NOAA)が発表しているGFSモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)。
 地上の寒の戻りに直接影響する850hPa(上空約1500m)の気温の様子を、昨夜21時から20日(土)09時までのアニメにしてみました。

 確かに(北半球上空のアニメでチェックした)-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦の東進に対応し、0℃以下の寒気塊も東海上に抜け、しばらくの間、寒気の南下は予想されていません。

 ただ・・・週の後半、沿海州からジワジワと寒気が南下。
 20日(土)前後には0~ー6℃以下の寒気が東日本まで南下することが予想されています。

 そこで向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ190415

 計算値がばらついているものの、やはり19日(金)頃、東~北日本で一時的に平年を下回る予想。

 これが寒の戻りと呼べるレベルのものなのか??
 平年値が急速に上昇する時期ですから、影響は先週からの寒の戻りのレベルほどではなさそうですけど・・・具体的な空模様が気になります。

 そこで、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)で、20日(土)の空模様をチェック。

GSM20日190415
(図をクリックすると拡大します)

 寒の戻りについては「3~4月に再び寒くなること」(気象庁用語集)ということが決まっているだけで、程度については不明確ですから・・・
 この予想をもって寒の戻りが「ある」「なし」、意見が分かれるところだと思います。

 ただ・・・この気圧配置と寒気の南下の程度は、10月末に初冠雪が発表される次期とほぼ同様。
 また、この冬型の気圧配置がゆるむタイミングでは、強い放射冷却によって遅霜が発生する地域も想定されます。

 したがってKasayan的には、先週からの寒の戻りの終了をもって「平成最後の寒の戻りでした」とは言えません(TVの天気解説では結構耳にしましたけど)。
 今のところ「様子見」といったところでしょうか。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


菅平190415

 志賀高原や菅平など、善光寺平東側の2000m級の山々を伝って雨・雪雲の残骸?の層積雲が、新潟県方面(写真左側)から流れ込んでいて、雲の隙間から青空も。

 景色は寒そうですけど、最低気温は、平年を3℃も上回る7.9℃(05時46分)。
 さすがに4月も折り返し点・・・07時には9.8℃ま上昇し、春の日差しが日の出前まで下がり続けた気温を一気に押し上げているようです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190415

 太平洋と大陸の高気圧「山」に挟まれて、日本付近は気圧の「谷」。
 まもなく活発な降水帯とともに気圧の谷が東海上に抜け、西高東低 冬型の気圧配置になると思われます。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・日本海を(北半球アニメで見た)冬の寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北東進中。

 大量の寒気が南下してくるわけではありませんけど、今日が寒の戻りの最終日。
 明朝の放射冷却による冷え込みを最後に春爛漫エリアが拡大し、桜前線も足早に北上すると思われます(長野はこの週末、ようやく桜が開花しました)。

昨日18時から今日06時まで12時間のレーダー画像と、06時の推計気象分布

全国レーダー06時まで190415
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM15日190415
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 -25℃以下の(晩冬?初春?)の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が東~北日本を通過。
 その上空の気圧の谷の中心を、-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦が北東進することが予想されています。

 このため少なくとも東~北日本は、上空の気圧の谷や寒冷渦が抜けきるまで(日本海側中心に)下り坂、そして大気の状態も不安定。
 
 一方、早々に上空の気圧の谷の後面に入り、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近する西日本は、好転ベースで推移すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒冷渦直下の低気圧は発達のピークを迎え(閉塞)東側に新たな低気圧を形成。
 新低気圧が東海上に抜け、発達するタイミングで、西高東低 冬型の気圧配置が完成することが予想されています。

 また、冬型の気圧配置が完成に至るまで、東~北日本中心に等圧線が混雑。
 0℃線を南下させる北西の強風が吹き荒れ、海上は波の高い状態が続くと思われます。
 
 一方、上空の気圧の尾根に対応して西日本には高気圧が張り出す模様。
 南西風が吹き込み始め、寒気も北上・・・日差しも強まり春爛漫の陽気になることが予想されます。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190415
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 紫色は下層雲。

 今回の冬型・・・-6℃線が北海道の北まで北上しているため、降るモノは雨主体。
 雪はせいぜい標高2000m前後の高原以上にとどまると思われます。

 そして・・・明日は朝から高気圧の晴天優勢(残念ながら南西諸島は梅雨間近?)。
 思わずニッコリ・・・かもしれませんけど・・・朝は放射冷却による冷え込み、遅霜にご注意ください。






 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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