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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


北アルプス190416

 長野駅付近から南西方向・・・
 今朝は北アルプス南部、表銀座の山々(大天井岳~槍ヶ岳~燕岳)がハッキリ。

 昨日は北アルプスの北部では吹雪になっていたようですから、4月といえどもまだ”残雪”という表現は使いたくありません。

 また、これだけ晴れて空気が澄み切っているので、地上の熱は上空にバンバン逃げている状態。

最低気温ランキング190416

 07時現在の最低気温は、長野県内7か所の観測地点がベスト10にランキング。

 身がキリッと引き締まるような朝ですけど、農家の方にとっては氷点下の気温に伴う遅霜被害、凍害等が気になる朝だったと思います。



1、北半球上空の寒気と気圧配置の動向・・・シベリアを南下中の寒気の行方は??


 寒の戻りのパトロール・・・北半球上空の寒気と気圧配置の動向は今日で終了。
 
 4月も半ばですから「必要に応じて」作図・ご紹介するにとどめ、これからは近づいてきた超大型連休の空模様や、気になる天気変化についてご紹介したいと思っています。

 ということでレギュラー最後の北半球上空の寒気のアニメ。
北半球アニメ190416
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 -30℃以下の最後の?冬の寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北海道を通過中。
 寒冷渦が東海上に抜けるのをもって、完全に寒の戻りも終了といえそうです。

 ただ、シベリアでは中心にー42℃以下の真冬の寒気を伴った寒冷渦が南東進中。
 この寒冷渦の動向次第では、次の寒の戻りを想定しなくてはなりません。

 そこで向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ190416

 昨日の予想とほぼ同様、19日(金)~20日(土)にかけて東~北日本中心の「一時的な寒の戻り」が予想されています。

 もっとも、北日本の低温傾向が弱まり、東日本の低温傾向が強まっています。
 (北半球のアニメでチェックした昨夜の寒気のように)もしかすると、シベリアを南下中の寒気本体ではなく、その一部が寒気のカタマリとなって(寒冷渦化して)東日本まで南下してくるのかもしれません(だから北日本への影響が弱め)。

 とすると・・・19日(金)~20日(土)にかけては今朝のような冷え込み・・・遅霜の可能性があるということを想定しておいたほうがイイかもしれません(要はコマめにチェックが必要)。
 (具体的な空模様は昨日の記事参照。計算値に大きな変化はありません)

 そして新たに気になってきたのは来週の気温傾向
 西日本を皮切りに全国的に気温が平年を上回る可能性が高くなってきました。

 このため昨日、気象庁は高温に関する異常天候早期警戒情報(原本にリンク)を発表。

異常高温早期警戒情報190416

 20日(日)以降、西~東日本を中心に、平年を大きく上回る確率が高くなったため、農作物の管理等に注意が必要とのこと。

 遅霜に心配した後は高温に対する心配?
 エルニーニョ現象が発生しているこの春、農家の方は気が休まらないことと思います。

 しかしなぜ???
 地上の空模様の骨格といえる上空約5500mの気圧配置と地上付近(上空約1500m)の気温の予想を、週間予報作成用の資料でザックリとまとめておきました。

週間高層天気図190416
(図をクリックすると拡大します)

 東~北日本中心の「一時的な寒の戻り」が予想されている20日(日)にかけては、(やはり)寒気(冷気?)を伴った寒冷渦が東~北日本を通過。
 地上付近(上空約1500m)でも、高い山で雪の目安=0℃以下の寒気が東日本まで南下することが予想されています。

 ただ、21日(月)以降は、寒冷渦が東海上に抜けるとともに、地上付近の寒気もサハリンまで北上。
 代わって、南西方向から(晴れれば夏日をもたらす可能性が高い)10℃以上の暖気が北上してくることが予想されています。

 どうやら20日(日)を境に、日本付近の偏西風の流れが大きく変化し、「乱暴」「乱高下」と言いたくなるような天気変化をもたらすようです。

 そして興味深いのは、南西諸島方面で2本の偏西風強風帯が合流し始めること。
 偏西風がヒマラヤ山脈にぶつかり南北に分流して東進・・・
 ヒマラヤ山脈の北側(チベット高原、タクラマカン砂漠)を経た乾いた偏西風と、東南アジアを経た温かく湿った偏西風がぶつかって、梅雨前線を形成し始めるかもしれません。

 となると・・・大型連休を前に南西諸島方面は梅雨入りの可能性が高まる???
 超大型連休に沖縄方面の旅行を予定している方は、週間予報、民間気象会社の10日間予報をコマメにチェックしたほうがイイかもしれません。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・春欄間の晴天だけど、北は強風、西は大気不安定


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 記事冒頭では西の北アルプス方面をご紹介しましたが・・・

菅平190416

 東の志賀高原~菅平高原方面も快晴!
 写真左奥の菅平高原も全国6位の冷え込みになっています。

 ちなみに長野市街地の最低気温は1.8℃(05時15分)。
 日中の最高気温はは19℃が予想されていますから寒暖差は17℃!!
 リンゴをはじめ果物や野菜を美味しくする寒暖差ではありますが、寒暖差が特に身体にこたえる時期になりました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190416

 -30℃以下の冬の寒気を伴った寒冷渦は、直下の低気圧を引き連れて北海道の北東海上へ。
 また、西~東日本を通過していた上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)も東海上へ。

 移動性高気圧が接近し、西から晴天域が拡大していることがわかります。

 もっとも、高気圧の北縁に位置する北海道付近は等圧線が混雑気味。
 寒気を運ぶ北西風が吹き荒れていて、北海道の一部では雪の所もある模様。

 また、高気圧の南西端に位置する沖縄付近には暖かく湿った南東風が吹き込んで潜在的な(梅雨?)前線が停滞。
 先島諸島を中心に比較的活発な雨雲が観測されています。

 といことで・・・今日はこのまま高気圧優勢で推移しそうですけど、北と西の悪天候はどのように変化するんでしょうか?

昨日18時から今日06時まで12時間のレーダー画像と、06時の推計気象分布

全国レーダー06時まで190416
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)








 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM16日190416
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 「鼬の最後っ屁」のような寒の戻りの最後の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北海道の北東海上に抜け・・・
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)も本州の東海上へ。

 代わって、好転パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本付近を東進。

 広範囲で、天気は好天ベースで推移すると思われます。

 もっとも、夜にかけて朝鮮半島付近には-20℃前後の冷気?を伴う寒冷渦や上空の気圧の谷が東進。 早くも西から下り坂に向かうことが予想されます。 

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒冷渦直下で発達のピークを過ぎた低気圧がオホーツク海を遠ざかり・・・

 上空の気圧の尾根に対応する移動性高気圧が本州上を東進。

 高気圧の中心の東進とともに温かく湿った南寄りの風が優勢になって気温が上昇。
 次第に高曇りになるものの・・・春の日差しに白っぽい空が広がって(黄砂が混じって黄色も?)、いかにも春らしい空模様になることが予想されます。

 ただ、高気圧の北縁に位置する北日本は引き続き等圧線が混雑気味。
 西よりの強風と高波が残る模様。

 また、高気圧南西端に位置する南西諸島や九州は、寒冷渦や上空の気圧の谷の接近、さらに温かく湿った南東風の吹き込みによって、次第に降水域が活発化。
 低気圧も発生し、早くも下り坂に向かうことが予想されています。

相当温位190416
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 高気圧の後面にジワジワ流れ込む暖湿気の様子・・・
 そして早くも「梅雨のはしり」が始まっている沖縄付近の様子がイメージできますよね?




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190416
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 今日は高気圧の晴天優勢なので上層雲も掲載。

 高気圧の中心が東進するにつれ、温かく湿った南東風が流入。
 高曇りエリアが拡大し・・・しまいには南西諸島や九州方面から雨になることがわかります。

 とすると明日は下り坂??
 
 意外にそうでもないので、気になる方は以下のURLで明日の予報もチェック・・・
 天気図や概況で理由を考えてみてくださいね。






 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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