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鯨波190513

 昨日15時過ぎの新潟県 柏崎市 鯨波海岸。

 日が傾き始めると、北東風に波立つ海面がキラキラと輝き始めました。

 春を通り越して夏の気配・・・

1、向こう一週間の空模様・・・日本海側は異常な暑さ?


 これ、先週9日(木)に発表された高温に関する異常天候早期警戒情報(原本にリンク)。

異常天候早期警戒情報190513

 明日14日(火)以降、日本海側と北海道で平年を上回る「かなりの高温」になる確率が高まっていることを伝えています。

 本日、最新の情報が発表される予定ですけど、最新の情報ではどうなっているのか?気になるところ。
 そこで向こう一週間の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ザックリとまとめてみました。

 まずは前半3日間、14日(火)から16日(木)の空模様。

GSM14日から16日190513
(図をクリックすると拡大します)

 高気圧が東海上に抜け次第に遠ざかるものの、その動きは超ゆ~っくり。
 加えて西に勢力を残すため、曇りがちになるものの大崩れはなさそうです。

 ただ・・・日本付近は高気圧の後面に位置するので温かく湿った南東風が吹き込みやすい状態。
 暖湿気の通り道にあたる西~東日本を中心に、朝からにわか雨又は雷雨と思われる降水域が予想されています。

 また、にわか雨や雷雨をもたらした暖湿気は暑く乾いた熱気になって日本海に抜け、北海道方面へと北東進。
 仮に日本海側でフェーン現象が発生すれば、まさに異常天候早期警戒情報が発表されてもおかしくない高温が少なくとも3日間は続くと思われます。

 続いて後半3日間、17日(金)から19日(日)の空模様。

GSM17日から19日190513
(図をクリックすると拡大します)

 3日間もかけて高気圧が東海上に抜けきった後、今度は低気圧が発達しながら・・・3日間もかけて日本付近を超ゆ~っくりと北東進。

 仮に予想図通りの空模様になったとすれば、嵐が3日間も続く・・・というイメージです。

 まだまだブレ幅はあるでしょうけど、今週末はアウトドアでなくても要注意の空模様。
 強風や高波はもちろん長引く大雨にも注意しなくてはなりません。

 五月晴れのイメージが強い5月ですけど、なんだか変な空模様。
 その理由は??・・・ということで、向こう一週間の高層天気図もチェックしておきました。

週間高層天気図190513
(図をクリックすると拡大します)

 14日(火)から16日(木)にかけては好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が主役。

 断続的に日本付近を東進し、高気圧が東海上に抜けても西に勢力を残す手助けをするようです。

 一方、17日(金)から19日(日)にかけては悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)や切離低気圧(偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された反時計回りの渦)が主役。

 上空の気圧の谷が深まり切離低気圧となり、3日間もかけて西~東日本を通過することが予想されています。

 このように、天気変化は3日間周期。
 天気変化が遅いのは、偏西風が南北に大きく蛇行し東西方向の流れが非常に遅くなっているためと思われます。

 このような状態が続く限り、教科書的には周期的に天気が変化するという春の空模様が訪れることなく、梅雨入り・・・あるいは(昨年のように)夏になってしまうかも??しれません。

 エルニーニョ現象はまだまだ継続中・・・いったいどうなるんだろう??

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


1、今日の空模様・・・西日本中心に高温も、にわか雨・雷雨のおそれ!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190513

 やっぱり上空に水蒸気が入っているんでしょうね・・・

 春らしく??・・・少しモヤった快晴?の空。

北アルプス190513

 北アルプスも目を凝らさないと見えません。

 今朝の最低気温は8.7℃(05時01分)。
 平年よりやや低めですけど、09時には16.5℃を観測。
 内陸、盆地特有の寒暖差・・・フリースを羽織っている身には早くも暑くなってきました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190513

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・先にチェックした「上空の気圧の尾根が主役」の上空の気圧配置がすでに始まっていて、日本海を東進中の上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)に対応し、日本付近は北寄りに中心を持つ移動性高気圧に覆われています。

 このため、日本海側~北日本を中心に晴天優勢。
 一方、高気圧の南縁にあたり温かく湿った空気が流れ込みやすい太平洋側では雲が多めの空模様になっていることがわかります。

 また、高気圧の西の端・・・東シナ海方面からは暖湿気が北上中。
 対馬付近に水蒸気(白いエリア)がたまり始めているのがわかります。

昨日21時から今日09時まで12時間のレーダー画像と06時の推計気象分布

レーダー09時まで190513
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 ※暖湿気の通り道になり始めている西~東日本では小さな雨雲が発生したり弱まったり。
  完全に通り道になっている先島諸島付近では記録的な大雨になっているようです。






 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM13日190513
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 冒頭でご紹介した向こう一週間の空模様の前半部分、そして実況でチェックした空模様そのまんま。

 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)の位置も、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の動きも超ゆ~っくり。
 
 このため上空の寒気の動きもゆっくり。
 -20℃以下の寒気は抜ける傾向ですけど、-15℃以下の寒気は東日本付近まで南下したまま。
 地上が25℃以上の夏日になれば地上と上空の気温差が40℃以上・・・雷雲が発生しやすい大気の不安定な状態になりやすいことがわかります。

 で、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・地上の気圧配置の動きも超ゆ~っくり。

 高気圧が北日本をゆ~くりと東進するので、日本海側や北日本中心に好天ベースで推移するものの、暖湿南東風が吹き込み続ける太平洋側は曇りがち。
 曇らなくても大気の状態が不安定・・・気温が上がる午後には、にわか雨や雷雨と思われる小さな降水域の発生が予想されています。

13日15時中部GSM190513
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温が上がる15時の関東甲信付近を拡大したもの。

 昨日同様、関東平野西部と中部山岳付近の山沿い中心に降水域が予想されていますけど・・・

 地面付近の暖湿気(赤塗エリア)は、昨日より東に拡大。
 関東平野東部にも流れ込むことが予想されています。

 ということは・・・昨日、雨・雷雲が発生しなかった関東平野東部・・・千葉県付近でもにわか雨や雷雨の可能性???




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190513
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 今日も晴天優勢なので上層雲を掲載。

 概ねGSMモデルと同様の予想。
 高気圧後面ほど上空暖湿気による高曇りを予想しているとともに・・・
 中部山岳・関東・東海の南部ににわか雨・雷雨と思われる降水域を予想しています。

中部流線15時190513

 これは15時の関東甲信付近を拡大したもの。

 やはり関東東部には・・・降水域こそ予想されていないものの、南東風の収束線上に昨日は予想されていなかった下層雲・上層雲が予想されています。

 このあたりの雨・・・気象庁予報では明確に記載されていませんけど・・・かなりアヤシイ感じ。
 実況重視、疑いの目で見上げたほうがよさそうな気がします。




 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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