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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 今日は新潟県でお仕事。
 早朝のデータを使って準備しなくちゃならないのに・・・

newpec190611

 購入した電子海図(newpec)の更新データのインストールに夜遅くまで四苦八苦。
 デスクトップPC1台、ノートPC2台、タブレットPC1台すべてにインストール。

 確かに便利な電子海図ではありますけど・・・電源に気を使う必要がなく、どこにでも持ち出せて、すぐに書き込みができる昔ながらの紙の海図が一番です(特にヨットでは)!

 ・・・眠い・・・


1、梅雨でも週末さえ晴れてくれれば・・・週末の予報はブレ幅大!?


 昨日の記事でご紹介した週末の空模様

 気象庁のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)、米国の気象機関(NOAA)のGFSモデルを比較しましたが、ブレ幅の大きさに判断がつきかねる状態でした。

 で・・・最新の計算値は??

 まずは、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデルの最新データからご紹介。

週末GSM190611
(図をクリックすると拡大します)

 低気圧が発達しながら日本付近を北東進する点は昨日の計算値とほぼ同様。

 寒気と暖気の位置関係や活発な雨のエリアに影響する低気圧の進路に関しても・・・
 昨日より若干南寄り??・・・という気もしますがほぼ同じと言えそうです。

 ということは・・・強雨・強風・高波の荒天三拍子が整っている空模様で予想が安定し始めている???・・・

 落ち込みそうになりますけど冷静に・・・今度は米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデルの最新データをチェック。

週末GFS190611
(図をクリックすると拡大します)

 昨日の計算値と同様、梅雨前線は沖縄のはるか南に南下したまま。

 また、梅雨前線上に低気圧が発生して発達しながら?北東進することが予想されてはいるものの・・・
 気象庁GSMモデルと異なり、陸地からう~んと離れて通過することが予想されています。

 この違いの原因は??

 気象庁GSMモデル、米国GFSモデル、いずれも週末の空模様の骨格として、偏西風が大きく南に他行することと、蛇行に対応して寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)の通過が予想されていますけど・・・

 気象庁GSMモデルは、寒冷渦を本州上で北東進させていて、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)がマックス、大気の状態もかなり不安定・・・といった状況が予想されていて・・・

 似たような空模様の骨格でありながら、空模様の予想に雲泥の差が生じていると思われます。

 梅雨の予報は難しいと言われますけど、偏西風の蛇行が大きな今年の梅雨は特に予報のブレ幅が大きいかも?(スローボールにあわせてバットを振るのが難しい・・・という状況に近いかも?)

 シトシト雨と豪雨が紙一重ということもありそうですね?

 ちなみに向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データは・・・

週間気温グラフ190611

 梅雨前線南下傾向・・・日本付近は前線の北側、冷たいオホーツク海高気圧エリアに入りやすく、ほぼ全国的に平年を下回る状態が続きそうです。


2、今日の空模様・・・西日本から大気の状態不安定、東日本でMAXに!?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190611

 東の志賀高原~菅平高原越しの関東の空が薄オレンジに染まって幻想的な梅雨空に。

 最低気温は12.4℃(05時13分)で、平年より3℃ほど低め。
 これはこれで過ごしやすく感じられます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190611

 相変わらず南西諸島や西日本で梅雨前線が南下傾向。
 前線が停滞する沖縄付近では、赤いヘビ?のようなシャープで活発な降水帯が本島付近を飲み込もうとしています。

 また、前線上の低気圧が関東沖に取り残されて関東東岸に雨が残っている模様。 
 雨雲の動きが遅く、房総半島では24時間降水量が100ミリを超えている所もあります。

 一方、北からはオホーツク海高気圧がジワジワと勢力を拡大中。
 カムチャッカ半島付近から高気圧⇒低気圧⇒高気圧⇒低気圧と、リレーのように冷たく湿った空気が本州東岸へと運び込まれ、低温や濃霧をもたらしているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、日本海には上空の低気圧(寒冷渦)と上空の高気圧があって、上空の空気が淀んでいる状態。
 (梅雨らしく?)遅い天気変化がまだまだ続くことになりそうです。

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで190611
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM11日190611
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 夜にかけて空模様の骨格に大きな変化はありませんけど・・・
 
 能登半島沖に停滞する寒冷渦の南側を、-10~15℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)がゆっくり東進。
 西日本から下り坂に向かい・・・加えて、午前中は西日本の大気を不安定にし・・・・夜にかけては東日本の大気を不安定にすることが予想されます。

 また、引き続き南西諸島方では、梅雨前線に対応する(インド洋の)暖湿気を運ぶ偏西風強風帯と、(大陸砂漠地帯の)乾燥空気を運ぶ偏西風強風帯が停滞。
 それぞれの強風帯上を周期的に上空の気圧の谷が通過して、梅雨前線が停滞し続けることを示しています。

 一方、北海道方面には上空の高気圧が東進。
 オホーツク海高気圧の張り出しに寄与することが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒冷渦に対応して能登半島沖の気圧の谷に低気圧が発生。
 夜にかけて停滞し、太平洋の温かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を日本海側まで引っ張り上げることが予想されています。

 また、西~東日本を東進する寒気を伴った上空の気圧の谷に対応して午前中は西日本中心に大気の状態が不安定に。
 午後から夜にかけては東日本中心に大気の状態が不安定になり、降水帯が活発化、そして拡大しながら西日本から東日本へと進むことが予想されています。

 そして梅雨前線が停滞する沖縄付近・・・午前中は前線のキンク部(低圧部)が通過して雨のピークに。
 夜にかけて前線が南下することが予想されています。

相当温位190611
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 日本海の低気圧に吸い寄せられ、午前中は近畿付近に暖湿気が集中して流入。
 夜にかけて東日本に流入することが予想されています。

 この暖湿気によって、潜在的な前線が形成され・・・昨日の雨による残留暖湿気、さらに上空の気圧の谷の深さや寒気の強さによって、西日本で活発化した潜在的な前線の雷雲?エリアが東日本に移動する・・・ということがイメージされます。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190611
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 今日は近畿から関東甲信にかけて雨雲が発達。
 昨日の雨のように明朝まで強く降り続く地域もあって、局地的には警報級の雨になることも考えられます。

 大気の状態が不安定になることによって降る雨ですけど、夕立のように短時間で通り過ぎるわけでもなく、潜在的な前線に沿って組織化され、比較的長時間降ることになるのが厄介ですよね?



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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