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 昨日は日本海で久々にセーリング。

日本海190708

 東京キー局発信の天気予報では「梅雨空」「梅雨寒」という言葉が躍っていましたけど、日本海側は青空優勢!(東京に偏り過ぎた解説多すぎ!事情はわかるけれど・・・)

 太平洋側の東風が脊梁山脈を越えてフェーン現象が発生したためでしょうか?
 真夏のような暑さの中、空気が乾いて視程が良く、間近には佐渡島や弥彦山、遠くには火打山の残雪を望むことができました。

 また、強い日差しが降り注ぐデッキには・・・沖合3マイル(約6キロ弱)にも関わらず、トンボが舞い降りてきました。



1、これからの空模様・・・今週前半は大気の状態不安定!?週末は再び残念な・・?


 さて・・・九州の大雨がひと段落して早々、週間予報の解説では「来週再び梅雨前線が北上して大雨の恐れが・・・」なんて伝えられていました。

 そして、いよいよその「来週」が訪れたわけですけど・・・天気予報作成に資料になる最新のスーパーコンピューターによるシミュレーションはどうなっているんでしょうか?

 今日の空模様をチェックする前に、気になる今後の空模様を概観!


 (1)今週中ごろ、大雨の恐れ??


 予報や計算値が変わりやすい梅雨の空模様・・・まずは目先(そこそこ確からしい?)明日から3日間の空模様を詳しくチェックしておきました。

GSM明日から3日間190708
(図をクリックすると拡大します)

 日本付近では、北に上空の高気圧、南に上空の低気圧(寒冷渦)という空気が淀んだ状態(逆位相)が継続。
 西から東へと変わる天気変化が非常に遅くなる模様。

 明日9日(火)までは、上空の太平洋高気圧の弱まりとともに、梅雨前線を形成する乾燥・暖湿 2本の偏西風強風帯が南西諸島方面で大きく南に蛇行。
 西~東日本は、日本海を東進する寒冷渦の影響で不安定性の雨が予想されてはいますけど・・・
 梅雨前線の降水帯はずっと南・・・南西諸島付近にかかり続けることが予想されています。

 ただ、明々後日11日(木)にかけて、上空の太平洋高気圧に強まりとともに梅雨前線の降水帯が西日本へと北上。
 週間予報の解説で伝えられているように、寒冷渦の東進に対応して日本海を低気圧が北東進し、梅雨前線をさらに北上させ・・・
 低気圧が暖かく湿った南東風を強めるため、西日本で再びまとまった雨になることが予想されています。

 この点、梅雨前線の本格的な北上というよりは、低気圧が梅雨前線を引っ張り上げているだけ・・・と思われるので、活発な雨は低気圧の東側だけ・・・一時的なモノで済むかも??という期待も持てそうですけど・・・どうなりますやら?



 (2)気になる週末の空模様は?・・・またまた残念な空模様??


 ついでと言っては何ですけど・・・

 天気変化が遅くなっているため、日替わりで計算値、ひいては予報が(ハ?)ズレる可能性がありますけど、それを承知の上、気になる週末の空模様もチェックしておきました。

GSM週末190708
(図をクリックすると拡大します)

 もはやコメント不要??

 次の週末も西~東日本付近で梅雨前線が活発化。
 今週半ばの雨より大雨になることが心配される状況です。

 また、北日本には寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が接近・通過。
 梅雨が無いといわれる北海道も、大気の不安定な状態が続いてしまうかも?

 この計算値が大きく好転することを祈りつつ、今週も梅雨空の動向・・・追いかけたいと思っています。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/ 


2、今日の空模様・・・梅雨前線北上傾向、西日本中心に大気の状態不安定


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は、新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190708

 日本海まで約40キロの野尻湖畔・・・
 木々を透かして見る空は・・・関東キー局の天気解説者の論調とは正反対の青空優勢。

 森の中は野鳥のさえずりに加えて、キツツキのマシンガンのようなドラミング(木の幹をくちばしでつつく音)が響いています。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は17.8℃(05時04分)。
 09時には23℃を超え、東京より高くなっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190708

 南西諸島に南下していた梅雨前線が北上傾向。
 小さくても活発な雨雲が九州西岸に近づいているようですけど・・・
 前線帯全体が北上中というより、九州に接近中の低気圧が指先で?梅雨前線をつまみ上げているだけのようにも思えます(前線のへの字部分:低気圧南東側に低圧部:閉塞に近い状態?)。

 また、北日本には北東方向からオホーツク海高気圧が張り出している状態。
 前線上の低気圧は東海上に抜けたものの、低気圧を回り込む温かく湿った東風とオホーツク海高気圧から吹き出す冷たく湿った空気が関東付近で収束。
 冷たく湿った空気の上に暖かく湿った空気が滑り上がり、関東甲信一帯に、比較的広範囲の下層雲、弱い雨雲を形成しているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、朝鮮半島付近に寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南下し、寒冷渦の南側・・・乾燥空気を運ぶ偏西風強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が九州方面へと東進中。

 この上空の気圧の谷の影響で、九州の西に低気圧が接近し、一時的に??梅雨前線が北上していると思われます

 また、沿海州には好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強める力)を持った上空の高気圧が停滞中。
 このためオホーツク海高気圧が北日本にはりだしているようです。

昨夜19時から今日07時までのレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで190708
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM8日190708
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 間違い探しのように・・・空模様の骨格の変化がゆ~っくり。
 上空の高気圧と上空の低気圧(寒冷渦)が南北縦にならんで東西方向の空気の流れが遅くなっていることがイメージできます(逆位相)。

 このため北日本では上空の高気圧の好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)が優勢。
 一方、朝鮮半島付近の-10℃以下の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)の影響を受けやすい西日本は大気の不安定な状態が継続。

 そして-5℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過する九州~四国南岸は下り坂の状態が続き、大気の状態も不安定になることが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の高気圧の影響で、オホーツク海高気圧の北日本への張り出しが続き、高気圧吹き出しの冷たく湿った北東風が本州東岸に流入。

 昨日同様、北陸以北の日本海側は晴れますが、太平洋側は曇り空優勢でにわか雨も・・・そして低温傾向・・・沿岸では濃霧になることが予想されています(やませ)。

 また寒冷渦の南東側・・・山陰沖には実況でチェックしたように気圧の谷(低圧部)が停滞。
 上空の寒気によってただでさえ大気の状態が不安定になりやすいところ、暖かく湿った南東風を日本海側まで吸い上げるため、西日本では次第に広範囲でにわか雨や雷雨が活発化することが予想されています。

 そして寒気を伴う上空の気圧の谷が通過する九州南部や南西諸島、そして四国沿岸も下り坂・・・そして大気の状態が不安定になることが予想されています。

相当温位190708
(図をクリックすると拡大します)

 これは(地面付近)上空約300mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 西日本では暖湿気(336K)が日本海側まで吸い上げられ、乾燥した空気との間で潜在的な前線帯(細い黄色の点線)が発生。
 この前線帯を中心に、日本海側でも雨の降りやすい状態が継続。

 また、強い暖湿気(345K)が九州の南岸に流れ込み、前線帯はもちろん風の収束線や比較的低めの山の風上斜面などでも雨雲が活発化することが予想されます。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190708
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 今日は西日本を中心に前線というより不安定性の降水が収束線上で活発化。
 前線の雨のように停滞して降り続く雨ではありませんけど、寒冷渦の動きが遅いため、移動しつつも同じ場所で降水量が増加することも心配されます。

 また、大気の状態が不安定なため、落雷や突風、降雹による被害も想定されます。

 先週とはちょっと異なる雨の降り方にご注意を!




 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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