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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 昨日も中部山岳地帯中心に雷雲が発達!

積乱雲志賀高原190809
(写真をクリックすると拡大します)

 長野市街地からは360度、どこを見ても積乱雲!!

 あまりにも近い戸隠・飯綱高原方面(写真左側 善光寺方面)の積乱雲は灰色でゴロゴロという大きな音が聞こえるばかり。
 東の志賀高原(写真右側)上空では、強い日差しに銀色?に輝く積乱雲が発生・発達・衰弱を繰り返し、南の美ヶ原高原、西の北アルプス方面では上昇と下降を繰り返す白い壁が出来上がっていました。

昨日01時30分から20時30分までのレーダー画像

SentimentalVenge190809
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 関東甲信地域では栃木県が「雷銀座」と言われますけど、今年は(「山沿いで済むでしょう」と言って解説が切り捨てられがちな?)長野県での雷雨発生、長時間化が多くなっているような気がします。


1、台風9号、10号 最新データ!


 天気予報でもニュースでも、はたまたワイドショーでも「台風10号の進路が定まらない」と連呼されていますけど・・・少しずつ進路は定まり始めています。

 ただ、それを放送で言えるか否か?言うとしてもどのような言い方にするか??ということのほうが悩ましい状態だったりするはずですが・・・

 今日も盆休みへの影響が気になる台風の最新データからチェックしていきたいと思います。
 

 (1)台風9号、台風10号、進路予報・・・ついにブレ幅縮小???


 台風の進路予想は速報性が要求されるため更新頻度の少ないブログに掲載するのは、(進路を比較する場合等を除いて)好ましくないというのがKasayanの考え方。
 ご面倒でも進路予想は以下のURLで最新の情報をご確認いただくとして・・・


 まずは盆休み期間を含む週間予報作成用の高層天気図(11日~16日)を使って、台風の進路に影響を与える上空の太平洋高気圧の動向や猛暑をもたらす暖気の様子を概観しておきたいと思います。

週間高層天気図190809
(図をクリックすると拡大します)

 連日お伝えしているように、台風10号の進路を決定するのは大陸沿岸を北上する台風9号。
 
 当初上陸して早々に衰えると思われていた台風9号ですが・・・
 (暖湿気が供給され続ける)沿岸を通過する可能性が高まったため、あまり衰えずに北上することになり、その結果上空の高圧部(高度5820m)が朝鮮半島に張り出すことになりました。

 このため台風10号は、朝鮮半島方面に張り出す高圧部に行く手を遮られ、13日(火)頃まで西日本の南に停滞することに。
 西日本の太平洋側では長時間のシケ模様、大雨が心配される状況になりました。

 そして台風9号が熱帯低気圧へと衰え、同時に上空の高圧部が弱まり始めるタイミグで台風10号が北上を開始。
 15日(木)頃、西日本に上陸し、16日には日本海に抜けることが示唆されています。

 こんな予想を見ると・・・2011年台風12号による紀伊半島豪雨(土砂ダムが印象的)、関西空港が閉鎖された昨年の台風21号(タンカーが橋脚に衝突)が頭をよぎりわけですけど・・・

 2011年台風12号のブログ記事: http://kasayan.naganoblog.jp/d2011-08.html
 2018年台風21号のブログ記事: http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/2018-09-04.html

 現時点では、台風9号が無事??黄海付近まで台風として北上し、上空の高気圧の張り出しに寄与した場合の(未来の空模様の)シナリオにすぎません。

 台風9号が早めに弱まってしまえば、上空の高圧部も早めに弱まり台風は何の問題もなく東海上へ。
 また、やや早めに弱まるようだと東日本に上陸することになります。

 いったいどうなるんでしょう???




 (2)台風9号と10号、そして上空の太平洋高気圧の関係は?・・・盆休みの空模様


 それでは、台風9号と10号の発達や位置関係、太平洋高気圧への影響を考えながら、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って盆休みの具体的な空模様をチェックしていきましょう。

 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデルが予想する13日(火)21時~15日(木)21時の空模様

台風GSM190809
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 週間予報作成用の天気図のベースになっている計算値ですから先にチェックした通り・・・
 台風9号が熱帯低気圧に衰えるタイミングで上空の高圧部(高度5820m)が弱まり、台風10号が西日本へと北上、上陸することが予想されています。

 で・・・具体的な影響は下段の図の書き込みの通り・・・
 台風の停滞によって長時間の大雨・暴風・高波が続いた後、発達しきった台風本体が通り過ぎることで甚大な被害の発生が心配される状況です。

 続いて、米国気象機関(NOAA)発表のGFSモデルもチェック。

台風GFS190809
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 上空の気圧配置(上段)も、地上の空模様(下段)も気象庁発表のGSMモデルと「ほぼ」同様。

 台風9号が弱まることで、上空の高圧部というゲートが開く様子も同じです。

 では最後・・・一貫して台風10号の西日本上陸を予想してきたヨーロッパ中期予報センターのモデルはどうなっているでしょうか?

台風ECMWF190809
(図をクリックすると拡大します)
 
 昨日までの計算値と「ほぼ」同様。

 気象庁GSMモデルと米国GFSモデルがヨーロッパ中期予報センターのモデルに追従し、ついに三者が「西日本への上陸の可能性が高い」という点で一致したと言えそうです。

 ということで・・・仮に現時点で盆休みの計画をを見直さなければならないのであれば、「13日(火)~15日(木)は西日本の太平洋側中心に大荒れで、交通機関の影響もありそう」という前提で考えなければなりません。

 もちろん自分に有利な解釈(ギリギリ大丈夫そう・・・なんていう解釈)をしたくなるのが当たり前ですし、そんな解釈も可能ですけど・・・
 客観的に考えれば、かなり厳しい状況。

台風GSM続き190809
(図をクリックすると拡大します)
 
 こちらは「計算値に過ぎない」という前提でまとめた16日09時~17日09時の空模様

 場所的なブレ幅、時間的なブレ幅、程度のブレ幅を考慮すれば、勇気ある判断が求められる状況だと思います(計画変更を待てるのであれば待つ価値は若干?あるかもしれませんけど)。

 また、収穫期や成長期を迎えた農作物を抱えている農家の方々・・・
 盆休み最初の3連休が貴重な期間になるかもしれません。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・引き続き 北は元台風8号、南は台風9号で荒れ模様。その他の地域は?


 それでは今日の空模様・・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190809

 昨日の雷雨の名残でしょうか??
 善光寺平(長野盆地)にフタをしたような灰色の雲がかかっています。

 とはいえ最低気温は22.6℃(03時03分)。
 08時の気温は24.4℃で、昨日より昇温のスピードが遅くなっているのが救いです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190809

 西~東日本に張り出す太平洋高気圧の尾根を挟んで状況が時計回りに変化。

 時計の1時の方向に位置する北海道では、元台風8号の低気圧が通過中。
 強めの風とともに活発な雨雲が通過していて、プチ嵐?になっている所もあるようです。

 また、時計の7時の方向に位置する南西諸島方面では台風9号が大陸へと北西進中。
 台風の中心は抜けたものの、暖かく湿った南東風が吹き込み続け、断続的に激しい雨が降っているようです。

 一方、西~東日本は引き続き猛暑の晴天域優勢。
 ただ・・・衛星の水蒸気画像を見ると、寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が朝鮮半島付近を東進中で、日本海には不安定な大気をイメージさせるライン状の雨雲が観測されていて・・・その一部が北陸付近にかかっていることが分かります。

 発達した台風の北上に伴い太平洋高気圧が強まっているため、この状況が大きく変化するとは思えませんけど・・・
 昨日に引き続き、猛暑に加えて寒気を伴う上空の気圧の谷の影響が気になります。

昨夜18時から今日06時までのレーダー画像と06時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー06時まで190809
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM9日190809
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 発達した2つの台風の北上に対応して上空の太平洋高気圧が西~東日本を覆い続ける点は、昨日から全く変わらず・・・

 やはり気になるの台風9号の影響を後始末?の段階に入っている南西諸島・・・
 そして元台風8号に対応する上空の気圧の谷が通過中の北海道・・・
 いずれも回復のタイミングがポイントになりそうです。

 また、日本海を東進するー5℃の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の影響も気になるところ。
 上空の太平洋高気圧に覆われる東日本に、どこまで影響してくるのか?がポイントです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・台風の後始末の段階に入っても、南西諸島には暖かく湿った南東風が吹き込み続ける模様。
 今夜にかけても活発な降水域が予想されていて、しばらくは雨が止みそうにありません。

 一方、北海道を通過中の元台風8号の低気圧は夜にかけて東海上へ。
 道東では丸一日降り続ける所もあるようですが、夜にはいったん回復すると思われます。

 そして-5℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の影響・・・
 日本海に低圧部が発生し、南北の降水帯を伴いながら東進することが予想されています。
 また、この降水帯が北陸付近を通過するタイミングで関東甲信付近でも昨日なみの?降水域が発生。
 今日も「山沿いで済みそうですが」中部山岳付近を中心に激しい雷雨が発生すると思われます。
 (長野県のリンゴや桃、高原野菜にとって降雹はたまったものではありません)




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190809
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 東日本のにわか雨や雷雨・・・昨日に引き続きGSMモデルと比較してほとんど予想されていません。
 
 ただ・・・昨日に増して上空に寒気が南下する可能性あり(平年より2℃前後低め?)。
 もちろん日中は命に係わる猛暑に。

 今日もMSMモデルで収束線の位置を確認し、GSMモデルの降水域を当てはめるカタチでにわか雨や雷雨の位置をイメージするのが吉・・・だと思います。
 ※昨日と異なり、新潟から東北日本海沿岸もマークすべきエリアに加えたほうがイイかも。
 
中部流線190809

 これは15時の空模様を拡大したもの。

 収束線上に小さな降水域が予想されていますけど・・・・
 かなり割り増してイメージしたほうがイイんじゃないかと思います。
 (冒頭でご紹介した昨日のレーダー画像も参考にしてくださいね)



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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