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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、台風9号、10号 最新データ!・・・動き始めた台風は?


 盆休みに帰省中の方・・・特に西日本に帰省されている方は、台風の動向が気になって仕方がないと思います。

 ということで、今日もさっそく台風9号・10号に関する最新データをご紹介することにいたします。


 (1)台風9号、台風10号、気象庁・米軍 進路予報比較


 しつこいですけど・・・台風の進路予想は速報性が要求されるため更新頻度の少ないブログに掲載するのは、(進路を比較する場合等を除いて)好ましくないというのがKasayanの考え方。
 ご面倒でも進路予想は以下のURLで最新の情報をご確認いただくことにしているのですが・・・


 今季から改善された気象庁の進路予報のクセ?を把握すべく、今期は気象庁と米軍(JTWC)の進路予想の比較を行っています。

進路予報比較190812
(図をクリックすると拡大します)

 とはいえ・・・今日も間違い探し?のように両者の進路予想はピッタリ同じ。

 「今日のところは」台風10号は豊後水道付近を北上して日本海に抜けることを前提に、予報円の範囲内で進路がブレた場合も想定して、未来の空模様をイメージしておくことにしましょう。



 (2)現在の台風を取り巻く状況と明日夜までの概況


 それでは未来の空模様を・・・と、言いたいところですけど、(動きが遅いとはいえ)台風を取り巻く状況は刻々と変化しています。

 ということで、現在の台風を取り巻く状況を概観しておくことにしましょう。

 まずは地上の気圧配置の変化と明日夜までの概況

天気図アニメ190812
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 日本付近への太平洋高気圧の張り出しを強め、結果台風10号の北上を遅らせていた台風9号は明日夜までに熱帯低気圧に。

 このため日本付近の太平洋高気圧も弱まり始め、台風10号はゆっくりと北西進を開始。

 また、驚くなかれ明日の夜にかけても発達を続けるため(965hPa⇒950hPa)・・・
 西~東日本の太平洋岸では今夜にも「しけ(4m超)」、明日夜には「大しけ(6m超)」になり・・・
 暖かく湿った東寄りの風の吹き込みにより沿岸では雨域が拡大し始めることが予想されています。

高層実況昨日比較190812
(図をクリックすると拡大します)

 これは一昨日21時、昨日21時の高層実況天気図。

 台風9号が上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)に取り込まれ弱まる過程に入ったこと・・・
 上空の気圧の谷が(台風10号のせいで)日本海まで張り出した上空の太平洋高気圧に東進をブロックされ、台風9号を取り込んだまま渦を巻き始めていること(切離低気圧化)・・・
 台風10号が切離低気圧周辺を蛇行している偏西風強風帯に捕捉されることで速度を速めて北東進する可能性が高い・・・ということなどが読み取れます。



 (2)台風9号と10号、そして上空の太平洋高気圧の関係は?・・・盆休みの空模様


 それでは、台風が日本付近を通過し終わるまでの空模様・・・

 台風の動向に大きな影響を与える上空の太平洋高気圧や偏西風強風帯の位置などを意識しながらながら、気象庁発表のGSMモデルを使って13日(火)21時~17日(土)21時の空模様をまとめておきました。

台風GSM190812
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 昨日に引き続き、台風の進路やタイミングは(03時発表の)進路予報とほぼ一致。
 (※良識ある天気予報番組の制作現場ではGPVの修正・カット不要にホッとしていることでしょう)

 台風9号の衰えにより一時的に日本海から後退する上空の太平洋高気圧ですが、台風10号のさらなる発達に伴って明日夜にかけて再び発達。
 台風10号は、上空の太平洋高気圧に北上を阻止されたゆっくりと西進し、台風9号を取り込んだ上空の気圧の谷(切離低気圧)東側の偏西風強風帯のい接近とともに北上を開始することが予想されています。

 仮に「計算値通りに推移すれば」、西日本への台風の(本格的な)影響は14日(水)から始まり16日(金)にかけて続く模様。
 進路予報の予報円の範囲内で予想がブレたとしても大勢に影響はなさそう・・・?
 最悪2日間にわたる暴風雨・・・盆休み後半Uターンの時期に重なる最悪のパターンと言えそうです。
 (淡い期待を持ちたいところですが、こんなときは潔さも大切です・・・orz)

 ちなみに他国のモデル(シミュレーション)も、進路予報の予報円の範囲内で気象庁GSMモデルとほぼ一致(ですから作図はしませんでした)。
 気になる方は以下のURLで最新のデータをチェックしていただきたいと思います。

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・ジワジワと動き始めた台風10号の影響は?


 それでは今日の空模様・・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝も新潟県境  信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190812

 観光シーズン最盛期の野尻湖畔は、今日も夏空。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は23.0℃(04時52分)でやや高め。
 08時には27℃を超えてきました。
 ※08時50分、今日は早めに日本海の海風が吹き込んできました。涼しい・・・!

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190812

 台風9号の弱まりに伴い上空の太平洋高気圧も一時的に弱まったといっても、台風10号が自転車なみの速度で動くことを許した程度。

 西~東日本は地上の太平洋高気圧の尾根に覆われ、引き続き夏空優勢。
 猛暑パターンが続いています。

 一方、北海道には前線が停滞。
 道北中心に雨の降りやすい状態が続いていますが、この前線・・・秋雨前線と言っても良いかも?
 盆が明けると北海道は秋の気配・・・なんて言いますけど、天気図は裏切らない??
 天気図から残暑お見舞いをもらったような気になります。

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190812
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※西~東日本沿岸に、台風10号の一番外側の背の低い雲の帯(暖湿気の収束線による雨雲)が観測され始めています。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM12日190812
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 西~東日本は、台風10号の発達・北上に伴って再び活発化する上空の太平洋王気圧に覆われることに。
 もちろん高温で乾燥した下降気流が優勢。
 猛暑が続くとともに、発達しようとする雄大積雲の頭をもぐらたたきのように押しつぶすと思われます。

 一方、北海道には-5℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯が停滞。
 また強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に南東進。
 北海道は季節の境目・・・今日もイマヒトツの空模様が予想されます。
 
 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・西~東日本は晴天域優勢。
 さらに猛暑をもたらす暖気に覆われ続けることに。

 一方北海道には秋雨前線?の降水帯が停滞。
 道北中心に雨の降りやすい状態が続くと思われます。
 (これだから北海道のクルージングは7月中に大半を終えておきたい・・・)

 そして、南の海上の台風10号・・・
 ジワジワと北上し、暖かく湿った東寄りの風が吹き込み始める太平洋岸の山岳風上斜面(紀伊半島南東部・九州南東部など)中心に早くも雨を降らせることが予想されています。

 また、太平洋沿岸は次第に等圧線が混雑。
 東風の強まりとともに、すでに入っているウネリに加え、波も高くなってくると思われます。

暖湿気190812
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 今夜、太平洋岸に台風本体と同じ351K以上のかなり強い暖湿気が流入することが予想されています。
 これまでは波の影響が主でしたが、これからは雨の影響も・・・・

沿岸波浪190812
(図をクリックすると拡大します)

 こちらは、すでにウネリの影響が強まっている明日夜にかけての沿岸の波浪予想

 西~東日本の沿岸では、今夜にも4m超えのしけ模様。
 明日には6m超えの大しけになることが予想されています。

 これまでのウネリに加えて波高も高まりますから海のレジャーは要注意・・・というより、プレジャーボートなどは台風対策をしたほうがイイ状況です。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190812
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 太平洋岸でジワジワと活発化し始める台風の暖湿気による雨・・・
 今日は山岳風上斜面(南東斜面)中心に雨になるようですが、台風の北上に伴って北東風収束線の雨が中心になる模様。

 とすると、地形に左右されず雨のエリアが拡大することに?

 いずれにせよ、台風対策、早めのUターン等に残された時間は少なくなってきたようです。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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