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 昨日早朝、菅平高原方面の山すそに逆転層(地上より上空に暖かい空気の層が発生)。
 逆転層を越えられない煙突の煙が横にたなびいていましたが・・・

 陽が昇り、気温が上昇するとともに層状の雲が上下に踊りだし、上空の西風に流されて関東方面に流れ出しました。


(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から南東 菅平高原方面。山向こうは群馬県)

 この空気が昨日の関東の高温の原因・・・フェーン現象をもたらす山岳風上側の空気。

 夏の太陽光が眠っていた空気をたたき起こす様子・・・よろしければご覧ください。

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


1、お盆休みも今日で終わり・・・暑さいつまで?・・・向こう一週間の空模様


 さて、長い盆休みも終わり明日から仕事という方も多いのでは?
 Kasayanの住む長野県では、地域によって今日で夏休みが終わりという子供たちもいます。
 (子供の頃、帰省中のいとこ達を尻目に登校した悲しさがふつふつと・・・)

 ということで・・・休み明けは元気が出る空模様になるのか?それとも・・・???

 例によって気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、向こう一週間の空模様をチェックしておきました。

GSM6コマ190818
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 日本付近・・・青色に塗られた東西方向の降水帯が目立ちますが・・・

 これ、時期的に秋雨前線の降水帯。
 夏の空気と秋の空気が日本付近でせめぎ合うことを意味しています。

 詳細は図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 ポイントになるのは高度5820m付近の偏西風強風帯(水色の矢印)。
 この偏西風強風帯が大陸の寒気を日本付近まで引きづり下し、夏の空気と勝負させようとするわけですけど・・・
 高度5820m付近の偏西風強風帯が本州上空まで南下して、秋雨前線が本格的に活発化するのは22日(木)以降になりそうです。

 そして多くの方の関心事・・・「暑さいつまで?」について・・・暑いまま(それも雨によってムシムシ)で推移するのか?秋の涼しさがやってくるのか?は、前線の位置次第ということになりそうです。

 もっとも・・・ここで注意しなくちゃならないのは同心円状のアレ・・を考えていないこと。
 図をよ~く見ると、台湾の南東海上にアヤシイ半円の等圧線と活発な降水域がが見え隠れしていることに気がづきます。
 
 そこで、もう少し広い範囲の天気図を使って、目先日03時の実況⇒今日21時の予想⇒明日21時の予想 気圧配置をチェックしておきました。

天気図アニメ190818
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 実は昨日(17日)15時の天気図から、南の海上に熱帯低気圧が登場。
 ドキッ!としますが、気象庁の見立てでは今夜にも消滅する模様。

 一方日本付近では、秋の高気圧と夏の高気圧のせめぎあいがスタート。
 先にご紹介したように、盆明けの秋雨前線モードがスタートすることがわかります。

 ただ・・・そんな状況を横目に台風銀座のフィリピンの東海上では低気圧がゆっくり西進。
 目先発達は予想されていませんけど、イヤ~な雰囲気を漂わせています。

 もしかすると明日以降、気象庁発表のGSMモデル上のアヤシイ半円がシッカリとした同心円として計算されることになるかも???

 気になったので、米国(NOAA)発表のGFSモデルヨーロッパ中期予報センター発表のモデルもチェックしておきました。

GFS3コマ190818
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

ECMWF6コマ190818
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 簡単にまとめてしまえば、ヨーロッパ中期予報センターは気象庁GSMモデルに近い予想。

 一方、米国GFSモデルは、低気圧を台風11号?にまで発達させ、南西諸島方面に北上させていることがわかります。

 いずれにしても、秋雨前線が停滞する傾向については各モデルとも一致。
 仮にこの状態で台風が接近するようなことになれば、大雨になるのは必至です。

 ちなみに先の台風10号に関しては・・・

 当初から台風に昇格して日本付近に接近することを予想していたのは米国GFSモデル(進路は?ですけど)。
 また、台風として日本に接近する点については米国GFSモデルに遅れをとったものの、真っ先に西日本上陸を示唆し、一貫して西日本上陸を予想し続けていたのがヨーロッパ中期予報センターのモデル。
 そして、米国GFSモデルに追従するように計算値が変化し、結局他も出るの後追いになってしまったのが気象庁GSMモデル。

 今回は気象庁GSMモデルが頑張ってくれるんでしょうか??

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・昨日ほどじゃないけど??猛暑継続!

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は新潟県境  信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190818

 夜明け直後のヒグラシの鳴き声が心なしか弱くなったのは秋が近づいたからでしょうか??

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は19.7℃。
 窓を開けて寝ていたので、夜中に毛布にくるまることになりました。

 ただ・・・09時には27℃を観測・・・今日も暑くなりそうです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190818
 
 太平洋高気圧が目立って張り出しているわけでもなく・・・
 かといって低気圧が通過しているわけでもなく、なんだかメリハリのない気圧配置ですけど・・・

 先にご紹介したように、夏の高気圧と秋の高気圧が遠い間合いでにらみ合っている状態。
 沿海州を北東進中の低気圧という名の行司がせめぎあいのタイミングを伺っているように見えてきます。

 続いて衛星の水蒸気画像を見ると・・・
 大陸からは乾燥した空気を後ろに引き連れ、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中。

 一方、東シナ海方面からは水蒸気をタップリ引き連れて上空の気圧の谷が断続的に北東進中。
 北と南から、下り坂・・・乾燥空気と水蒸気がぶつかり合う状態が形成されようとしています。

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190818
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※すでに九州南西岸付近では雨が強まっているようですね。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM18日190818
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 日本を挟んで南東側の上空の太平洋高気圧、ー5~10℃以下の寒気塊がにらみ合っている状態。

 両者の間に複数の南西偏西風強風帯が停滞し、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に弱まりながら北東進していて(正渦度極大値の北東進)・・・・

 上空の太平洋高気圧とい寒気が徐々に接近・・・せめぎあいの強まりが示唆されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・午前中は暖湿気が溜まっている南西諸島付近で降水が活発化。
 沖縄付近に事実上の熱帯低気圧?のような低圧部まで発生。
 ※いきなり熱帯低気圧又は低気圧が解析されるような雰囲気がしてイヤな感じ

 そして秋と夏のせめぎあいが強まり始める夜にかけて、暖かく湿った南西風の西~東日本への吹き込みも強まって降水域が北東方向に拡大。

 今日の西~東日本は、前線の雨というより上空の気圧の谷(正渦度極大値)の通過と、強い日差しによる昇温、そして暖かく湿った空気の流れ込みによる雨が、上昇気流が活発化しやすい山沿いや風の収束線上で発生することが予想されています

 そして気になる猛暑・・・
 暖気エリアは縮小傾向も、暖かく湿った空気が風向を変えながら流れ込んでくる模様。
 
 今日は(比較的涼しい)東寄りの風が流れ込んでくる可能性がある関東より、ストレートに南~南西風が流れ込みやすい近畿~東海北部、長野県北部や北陸方面でフェーン現象が強まるかもしれません。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190818
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。
 
 上空の太平洋高気圧の北への張り出しに伴い、今日は地上の風向があまり定まりません。
 ということは、アチコチの方向から様々な性質を持った空気が流れ込んでくるということ。

 猛暑の夏空優勢ですけど、例外の地域もたくさんありますから、最寄りの地域の予報と照らし合わせて空模様をイメージしていただければ幸いです。

 ※南西諸島の低圧部の動き・・・なんかイヤですよね?

中部流線190818

 これは15時の関東甲信付近の予想を拡大したもの。

 上空の太平洋高気圧の張り出しと、南西方向からの暖湿気の流れ込みの兼ね合い・・・

 予想より若干降水域を割り増してイメージしてもイイんじゃないかと思います。

 ※正直なところ、SSIをはじめとする計算値を見る限り、昨日以上の比較的広範囲の雷雨を予想しておくべきだとは思うのですが、単純なにわか雨や雷雨ではなく秋雨前線モードになる直前の雷雨なので、割増の程度やエリアを具体的にイメージできかねる状態。
 Kasayan的に、今日は少々難しい空模様です。(Kasayanだけかもしれませんけど)



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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