・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 昨日、午前中・・・

童話館から190820
(写真をクリックすると拡大します)

 黒姫高原 黒姫童話館付近で、いわゆる「山岳風上斜面で発達する雨雲」の様子をタイムラプス撮影。

 妙高山(右側:新潟県側の山)西側で積雲が湧き上がり、火打山(妙高山の左側:標高2462m:雷鳥もいるんですよ)はすっかり雲の中。

 撮影を終えて2時間・・・13時頃には早くもゴロゴロという音が鳴り始め、夜中まで激しい雨が降ったり止んだりを繰り返しました。


(4Kタイムラプス動画:黒姫童話館から北、妙高山の積雲対流)


1、気になる次の台風!?最新データ・・・週末の空模様


 連日お伝えしている「秋の気配」と「次の台風」・・・

 今日も、両者の影響が一段と強まりそうな週末23日(金)から25日(日)の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データでチェックしておきました。

週末GSM190820
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 まず一番気になる「次の台風」ですが・・・気象庁GSMモデルは一貫して上空の太平洋高気圧の西への強い張り出しを予想。
 このため台湾の南東海上に予想されている熱帯低気圧?あるいは台風11号は日本付近に北上できず、台湾の南を大陸へと西進?することが予想されています。

 一方、「秋の気配」についてですが・・・気象庁GSMモデルは、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過とともに、大陸生まれの秋の空気を運ぶ偏西風強風帯(高度約5820m)の南下を予測。

 このため、秋の空気の先端に位置する秋雨前線の降水帯も日本付近をゆっくり南下。
 25日(日)には太平洋上まで南下し、日本付近は前線北側の「秋の気配」を感じる空気に覆われることが予想されています。
 さらに寒気を伴う上空の気圧の谷の影響で、日本海で発生する低気圧の降水域が活発化することも。

 結局、「次の台風」の心配はないけれど、週末は秋雨前線の影響で雨優勢。ただ、秋雨前線の南下に伴い前線北側の冷気に覆われ「秋の気配」を感じられそう・・・ということになりそうです。

 ただ・・・これも「気象庁GSMモデル通りに推移するならば」という条件付き。

 もちろん、米国(NOAA)発表のGFSモデルヨーロッパ中期予報センター発表のモデルもチェックしておきました。

週末GFS190820
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

週末ECMWF190820
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日の記事に追記しておいたのですが、昨日09時初期値の計算値からヨーロッパ中期予報センターのモデルも、米国GFSモデルと同様 熱帯低気圧が発達しながら九州方面に北上することを予想し始め、秋雨前線と台風がセットになるイヤなカタチでデータが揃い始めました。

 ただ今朝の最新データでは・・・いずれのモデルも引き続き熱帯低気圧らしき低気圧の九州方面への北上を予想しているものの・・・発達の程度はトーンダウン。
 秋雨前線の雨を強化する程度の影響で済むことが予想されています(それでもかなりのい大雨になる可能性は含んでいますけど)。

 台風10号のようにギリギリ直前まで「次の台風」の動向が見えません。

 ただ・・・他国のモデルでも、一貫して上空の気圧の谷の通過に伴い秋の空気を運ぶ偏西風強風帯が南下。
 秋雨前線が活発化しながら秋の空気と一緒に南下してくることが予想されています。

 今週末、秋の長雨になるものの「秋の気配」がするのはほぼ確実?
 あとは「次の台風」が来ないことが確定すればイイですね!

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・大気不安定 日本海側中心?の大雨モード!

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝も新潟県境  信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190820

 昨夜はラジオの音も聞き取れないほどの激しい雨が降り続いた野尻湖畔。
 今日07時過ぎには青空も見えていたのですが・・・
 09時頃から木々の葉に雨粒が当たる音がし始めました。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は21.6℃(04時02分)。
 09時でも23.6℃で、暑くも寒くもなく・・・野尻湖畔はすでに「秋の気配」が漂っています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190820

 昨日同様、日本を挟んで南東側の上空の太平洋高気圧と、北西側の寒気を伴った上空の気圧の谷のせめぎあい!

 太平洋高気圧の縁に沿って北上した暖湿気が、大陸から南下中の乾燥した空気との間で秋雨前線を形成。
 さらに上空には寒気を伴う気圧の谷が南下して大気の状態が不安定に。
 前線付近を中心に大気の状態が不安定になり、日本海側中心に活発な雨雲の帯が観測されています。

実況上空の風190820
(図をクリックすると拡大します)

 これは目先を変えて作り直してみた今朝の実況

 Kasayan的に気になっているのが、五島列島付近を北東進中の潜在的な熱帯低気圧。
 台風10号が東シナ海に残していった暖かく湿った空気によって発生したモノ。

 しばしば秋雨前線と台風がセットになって大雨・・・なんて言われますけど・・・潜在的とはいえ熱帯低気圧ですから、雨雲の原料になる水蒸気は(タンクはコンパクトでも)タップリ。
 さらに、上空に寒気が南下することが予想されているわけですから、不安定な大気も手助けし、秋雨前線とセットになった大雨になることが心配されます。

 このため気象庁は「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」(リンク「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)を発表して注意喚起中!

気象情報190820

 気象庁的には最終的に北陸中心の大雨になるという見立てです(野尻湖畔も似たようなもの)。

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190820
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※九州の左肩(北西)の活発な雨雲が山陰や北陸をなめるように北東進?





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM20日190820
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 一番のポイントは、ー5~10℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が、上空の太平洋高気圧の背中(北縁)を通過していくということ。
 日本海側を中心に下り坂、そして大気の状態が不安定になることが予想されます。

 また、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本海を東進し、上空の太平洋高気圧が九州方面に張り出しを強める模様。
 寒気を伴う上空の気圧の谷の通過直後は、一時的に天気が回復する可能性が示唆されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に対応して、日本海側中心に秋雨前線の降水帯が(暖湿南西風・乾燥北東風の収束線上や新たに発生する2つの低気圧付近で)活発化。
 潜在的な熱帯低気圧の活発な降水域もセットになることが予想されています。

 また暖湿南西風のエリアでは、地形的な風の収束線、山岳風上斜面中心に降水が活発化することが予想されています。

 そして日本海を上空の気圧の尾根が東進するのに伴い降水域は暖湿気が流れ込みやすい太平洋側へ。
 日本海側は次の上空の気圧の谷が通過するまで一時的に回復することが予想されています。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190820
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 計算上は日本海側の秋雨前線(風の収束線)付近に活発な降水域が予想されていますけど・・・

 (今日は広島豪雨が発生した日)太平洋側でも地形的に暖湿南西風が収束しやすい場所(山岳風下や海峡・水道の奥など)、山岳風上斜面など強制的に上昇気流が強まりやすい場所などでも降水が活発化する可能性大。
 さらに活発な降水域が停滞すれば災害に結びつくおそれもあります。

 降り方がおかしいぞ?と感じたら、スマホのレーダーを確認するようにしてください。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212