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 昨日、関東甲信地方で激しい雷雨がありました。

 昨日09時から21時までの中部地方のレーダー画像をアニメ化すると・・・

中部アニメScrawnyCoarse190821
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 秋雨前線(風の収束線に対応)に沿ったライン状の活発な降水帯が、脊梁山脈(北ア・北信五岳・志賀高原・谷川岳など)を越えつつ活発化し、シャープにまとまりながら関東を南東進したことがわかります。

 このため、新潟県境の野路湖畔でも会話が聞こえなくなるほどの大雨に。

昨日アメダス降水190821

 昨日13時のアメダスをチェックすると、北信五岳の斑尾山の北側と東側で雨が強まり、野沢温泉で時間50.5ミリ、飯山で43.0ミリを観測したことがわかります。

 そんな斑尾山の麓に位置する野尻湖畔・・・久しぶりに滝のような雨を経験しました。

野尻湖畔20日190821

 雨上がり・・・誰もいない湖畔の景色は一服の水墨画のよう。

 ただでさえ25℃を下回り涼しかった空気が、一雨降って肌寒く感じられました。
 黒姫高原の短い夏・・・終わりが近づいたのかも。


1、気になる次の台風!?最新データ・・・週末の空模様


 連日チェックしている「秋の気配」と「次の台風」に関する情報・・・

 とりあえず「秋の気配」は感じられたので(西日本では感じられていないかもしれませんけど)、今日は「次の台風」を中心にチェックしたいと思います。

 ということで、まずは普通の天気図で明日夜までの気圧配置を眺めてみると・・・

天気図アニメ190821
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 もう少し熱帯低気圧のまま粘ると思っていたのですが・・・
 気象庁の見立てでは、今夜までに台風11号が発生する模様。
 (※台風以外の情報についてはアニメ中の書き込みをお読みください)

 タイミング的に秋雨前線が停滞中の週末の空模様に影響してくることが心配されます。

 ということで・・・今日も週末23日(金)から25日(日)の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使ってチェックしておきました。

週末GSM190821
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 昨日までと同様、気象庁GSMモデルは一貫して上空の太平洋高気圧の西への強い張り出しを予想。
 このため台風11号を日本付近に北上させず、大陸へと西進させているわけですが・・・

 昨日までは台湾の南を西進することが予想されていたのに対し、今日は台湾付近を北西進したのち、大陸沿岸を北上することが予想されています。

 なんだかイヤーなコースに変化し始めましたが・・・
 とりあえず台風の接近・上陸は別として・・・偏西風の南下に伴って太平洋側に停滞する秋雨前線に向かって台風の強い暖湿気が流入しやすい状況に変化。
 西日本を中心に、大雨が心配されます。

 続いて、米国(NOAA)発表のGFSモデルヨーロッパ中期予報センター発表のモデルもチェックしておきました。

台風GFS190821
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

台風ECMWF190821
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 米国GFSモデルは一貫して台風11号を南西諸島に北上させた後、西~東日本太平洋岸に停滞する秋雨前線上を東進させることを予想しています。

   これが現時点で予想されている最悪のシナリオと言えそうです。

 一方、昨日までは米国GFSモデルと同様、(発達の程度は別として)南西諸島方面への北上を予想していたヨーロッパ中期予報センターのモデルは・・・
 いきなり気象庁GSMモデルに寝返りって、台湾付近を西進する予想に変化。

 もう水曜日だというのに、週末の台風の動きさえ分からない状況が続いています。

 もっとも、多かれ少なかれ週末は秋雨前線の雨の影響を受ける可能性大。
 盆休み台風・・・台風10号でオジャンになった夏山登山やロングクルージングのリベンジは、返り討ちにならないよう慎重に計画してくださいね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・大気不安定 大雨モード続く!?

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝も新潟県境  信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190821

 野尻湖畔は曇り空。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は18.7℃(05時00分)で、ようやく平年並みに。
 早朝は霧が立ち込め、肌寒く感じられました。

 そんな今朝の実況

 まずは今朝の涼しさの境界から・・・

実況気温差190821
(図をクリックすると拡大します)

 秋雨前線の位置がピッタリ25℃線と一致。

 前線北側では熱帯夜解消、南側では熱帯夜継続ということで・・・
 今朝の関東キー局の天気予報を見て、西日本の方はムカッとされたかもしれません(今朝TVを見ていたら無神経なコメントが結構ありました)。

 昨日までは、黄海付近に大陸由来の乾いた高圧部が陣取っていましたけど、今日はオホーツク海高気圧が優勢に。
 太平洋高気圧の暖かく湿った空気と、オホーツク海高気圧から吹き込む冷たく湿った空気が秋雨前線を形作っているようです。

 ※気象庁用語集に、秋雨前線は予報用語として「夏から秋への季節の移行期に、日本付近に出現して、長雨をもたらす停滞前線」と記載されています。この点昨日のテレビ番組で、オホーツク海高気圧の張り出しを理由に「秋雨前線とは言いにくい」というコメントをしている解説者を見かけました。しかし予報用語上秋雨前線を構成する高気圧は限定されていません。また過去の天気図を見ても、秋雨前線初期(8月中)に、オホーツク海高気圧と太平洋高気圧によって前線が形成されることが意外と多いことがわかります。
 昨日からの気温変化に「季節の移行期」を感じられている方も多いでしょうから、今回の前線を秋雨前線と呼んでも何ら問題ないと思います(Kasayanとしては)。
 (蒸し暑さが残る関東南部の体感だと秋雨前線と呼びたくないのかな?盆を過ぎれば秋と言われてきた北国の方には秋雨前線という呼称に共感をいただけると思います)
 ちなみに、日本気象協会、ウェザーニューズの解説者は統一して「秋雨前線」と呼称。
 ウェザーマップ系の解説者のみ秋雨前線という呼称にためらいを感じているようです。
 (そんな目で天気予報を見ると面白いですよ!)

 続いて、いつの実況3点セット

実況190821

 昨日と似たような場所に秋雨前線が停滞。
 太平洋高気圧の縁を回って暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、九州北岸から山陰を中心に前線の雨雲が活発化しています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・寒冷渦南側の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が沿海州方面へと北東進中。
 また、別の上空の気圧の谷が朝鮮半島付近を東進しているのがわかります。

 天気はまだまだ下り坂?
 東シナ海を北上中の熱帯低気圧が秋雨前線とセットになるタイミングも気になります。
 (冒頭の天気図アニメもご覧ください)

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190821
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※山陰沖のシャープな降水帯・・・海上で良かったけれど、行く先の北陸でどうなるか??





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM21日190821
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 ・・・ありゃりゃ・・・バタバタしているくせに余計なことを書いていたらブログ更新の時間が無くなっちゃった・・・

 簡単にまとめると・・・

 今日も上空の太平洋高気圧北側を東進する上空の気圧の谷に対応して、前線の降水帯が活発化。
 山陰沖の活発な降水帯が北陸へと進み、昨日同様に関東へと南下することが予想されています。

 ただ、昨日と異なるのは上空寒気の南下が昨日ほどではないこと。
 雷雨の発生エリアや発達の程度が昨日ほどではない・・・ことが「期待されます」。

相当温位21日190821
(図をクリックすると拡大します)
 
 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図。

 昨日同様、秋雨前線の南側に暖かく湿った空気が流れ込むことが予想されていますけど・・・

相当温位比較190821
(図をクリックすると拡大します)

 昨日の相当温位図と比較すると、太平洋高気圧吹きおろしの乾燥エリアが西~東日本の太平洋側に接近している点が大きく異なります。
 ということは、太平洋側からの暖湿気の流入は少なめ??

 また、昨日は南西から比較的ストレートに暖湿気が流入したのに対して、今日は太平洋高気圧の張り出しに伴い日本海側を迂回して流入することがわかります。

 さらに本州上に流れ込む暖湿気の混合比(水蒸気の量)がずいぶん異なります(黄色の点線)。

 とすると・・・上空寒気の南下と併せ見れば、雷雨は「昨日ほどではない」ということが「期待されます」。

 もちろん「期待される」というだけで、局地的には昨日に匹敵するような激しい雷雨になる可能性は十分アリ。
 油断しないで「期待」してくださいね。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190821
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 降水エリアの予想・・・高温乾燥空気の流入も加味して考えるとつじつまが合ってきます。

 もちろんGSMモデルでは西日本の太平洋側にも降水域が予想されていますから、(しつこいですけど)油断大敵。

 昨日の雨雲がやってきた方向、雨の降り方を思い出し、アヤシイ雲が見えたらスマホのレーダー画像をじっくり眺め、リスクを回避してください。

 ということで・・・最後はバタバタしてしまいました・・・
 誤字脱字、意味不明・・・ありましたらご容赦ください。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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