・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


1、台風11号の動向は?・・・気象庁・米軍 進路予想比較


 昨日台風11号が発生しました。

 ご存知のように太平洋高気圧が台風の北上をブロックするため、台風は台湾付近を通過して大陸に進む公算が高くなっています。

 今回も「一応」、改善後の気象庁台風進路予報の様子を把握するため、米軍(JTWC)の進路予報と比較してみましたが・・・

進路予報比較190822
(図をクリックすると拡大します)


 今回も両者は気持ち悪いほど一致。

 台風シーズンを終えた後、ますます改善後の台風進路予報に関する気象庁の見解を聞きたくなりました。

 いずれにしても今回の台風11号・・・大陸経由で秋雨前線に合流し・・・来週あたり、大雨の原料になってしまうことが気になります。


2、週末の空模様は?・・・台風11号は大陸に行くけれど!


 それでは・・・南西諸島方面を除いて、台風11号の心配がなくなった週末の空模様

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使ってチェックしておきました。

GSM週末3コマ190822
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 上空の太平洋高気圧が九州方面に張り出し、まだ頑張ってはいるものの・・・
 秋の上空寒気を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)もなかなか元気。

 日曜日にかけて寒冷渦のほうが優勢になって、大陸の寒気を運ぶ高度5820m付近の偏西風強風帯とともに秋雨前線が南下。
 土曜の夜には太平洋上まで南下してしまうことが予想されています。

 となると・・・週末は秋晴れ??・・・なんて考えてしまいますけど、さにあらず。

 日本海にはさらに強い寒気を運ぶ高度5760m付近の偏西風強風帯が南下。
 北陸を中心に大気の状態が不安定になり、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過するタイミングで降水域が活発化することが予想されています。

 またその影響は一部太平洋側にも及ぶ模様。

 さらに加えて北海道には寒冷渦本体が接近。
 結局、北陸以北では天気が変わりやすく、落雷や突風等の激しい現象の起こりやすい状態が続きそうです。

 さらに、台風11号の進路次第で、暖湿気の流入が強まる南西諸島や九州で秋雨前線が活発化。
 大雨モードに突入することも心配される状況です。

 確かに秋雨前線が南下して秋晴れになる所も多くなるはずですけど(天気マークの並びも太陽マーク優勢だと思います)、海や山では変わりやすい天気にご用心。
 盆休み期間中にもありましたけど、河原でのキャンプ・・・突然の大雨をイメージした上で判断してくださいね。

 なお、他国のモデルが気になる方は以下のURLでご確認ください。
 ※台風11号の九州への接近をしつこく予想していた米国GSMモデルもシレッと大陸を指向。

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


3、今日の空模様・・・秋雨前線 日本海で活発化!明日にかけて南下傾向!!

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝長野市街地・・・

菅平190822

 07時頃から雨が強まったり弱まったり。
 善光寺平(長野盆地)周辺の菅平や志賀高原の山々は水墨画のような層雲に取り囲まれています。

 今朝の最低気温は21.4℃(05時15分)。
 日差しがなく気温の上昇も鈍いため、昔のように盆明けの「秋の気配」を感じています。
 ※長野県内の小学校などはすでに授業が始まっていたりします。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190822

 秋雨前線が日本海側に停滞。

 昨日18時まで東シナ海に解析されていた熱帯低気圧は天気図上から消えていますけど、潜在的な熱帯低気圧?の推定される位置は朝鮮半島南部付近。
 秋雨前線と合流して、雨雲を活発化させていると思われます。

 一方、大陸からは(週末の北日本の空模様を司る)寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南下中。
 北海道には不安定性の雨雲がかかり始めているようです。

実況天気図アニメ190822
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 これは19日21時から今朝03時までの実況天気図をアニメ化したもの。
 ず~っと解析され続けていた東シナ海の熱帯低気圧・・・何もしないでこのまま消えるとは思えませんよね?

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190822
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※やっぱり朝鮮半島の東海上で前線の雨雲が思いっきり活発化していますよね。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM21日190822
(図をクリックすると拡大します)
 
訂正:日付に誤りがありました。当然ですけが22日です。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 -10℃以下の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北海道へ。
 北海道は週末にかけて大気の不安定な状態が続くことになりそうです。

 また、山陰から東日本にかけては-5℃前後の寒気(冷気?)を伴う上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に東進。
 午前中、昨日から通過中の(浅い)一団が東海上に抜けた後・・・
 夜にかけて後続の(やや深めの)一団が日本海へ。
 大気の状態が不安定になるとともに秋雨前線が活発化してくることが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・-10℃以下の上空寒気が流れ込み続ける北海道では、不安定性の降水域がかかり続けることに。
 雷を伴いながら降ったり止んだり・・・激しい現象の発生が気になります。

 また、上空の浅い気圧の谷の第一団に対応して、午前中にも東日本の雨雲は南東海上へ。
 一方、上空の気圧の谷の第二団に対応して夜にかけて日本海に低気圧が発生。
 元熱帯低気圧の暖湿気も加わって三陸沖で降水域が活発化し、北陸へと進むことが予想されています。

 一方、上空の太平洋高気圧が張り出す太平洋沿岸は局地的な雨。
 西日本では晴れる所もありそうです。

相当温位190822
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 太平洋高気圧吹きおろしの高温で乾燥した空気のエリアが次第に南東進し、代わって暖湿気が西日本の太平洋が側に流れ込んでくることが分かります。
 また、渤海や黄海付近からは大陸生まれの乾燥した空気が南東進。

 このため、日本海で発生する低気圧の南西側では、秋雨前線(停滞前線)があたかも寒冷前線のようにシャープで活発化し、竜巻などを引き起こすイヤな前線に変身することが気になります。

 そして・・・元熱帯低気圧の暖湿気・・・北陸に大雨をもたらしそうですよね?




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190822
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様の予想。

 秋雨前線の降水域・・・今日のところは海上主体で推移しそうですけど、今夜以降は要注意。

 秋雨前線が南下を始めるとともに太平洋側への暖湿気の流入も強まるため、前線付近だけでなく山岳風上斜面や風の収束線等、かなり広範囲で活発な雨になる模様。
 明日の通勤時間帯と重なることも予想されています。

 また、北日本に予想されている降水域もかなりのもの。
 雨はもちろん竜巻等の発生も心配されます。

 8月・・・雨が降らなきゃ耐えられないような暑さが続き、雨が降るときゃ台風や活発な秋雨前線で荒れ模様。
 なんとからならいモンでしょうかね?



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212