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 今朝の北アルプス表銀座。


(4Kタイムラプス動画:北アルプス表銀座 蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~槍ヶ岳方面)

 放射冷却現象で20℃を下回っていた安曇野に日が差し始め、北アルプスのモルゲンロートが終わるとともに昇温による対流活動が活発化。

 まるで生き物のように積雲が上下に踊り始めました。

 今日は日本海側でフェーン現象が発生。
 いわゆる脊梁山脈にはどんな雲が沸くのでしょうか??

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


1、今日の空模様・・・台風13号の余波で西日本は大雨、厳しい残暑!


 いよいよ台風13号と15号の連続通過開始!
 今日の空模様から時系列でチェックすることにしましょう。

 なお、時々刻々と変化する台風の進路予報は以下のURLで最新のものをチェックしてくださいね。



 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190907

 昨日に続いて青空優勢ですけど、青空の色が一段と濃く感じます。

 また、志賀高原や菅平高原など長野市周辺の2000m級の山々に積雲が見られるものの、昨日ほど成長の勢いは感じられません。

 今朝の最低気温は22.6℃(04時00分)。
 09時には27℃を超えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190907

 台風13号はすでに黄海を北上中。
 カタチだけは「通り過ぎた」ことになりましたが、台風に向かって吹き込む温かく湿った風が九州付近に集中。
 南北方向の活発な雨雲の帯が形成されています。

 九州付近を拡大してチェックしてみると・・・

実況風03時190907
(図をクリックすると拡大します)

 上空約3000mまで台風縁辺の南西風と、東から張り出す太平洋高気圧吹き出しの南東風が九州付近で収束。
 九州西方沖、九州西岸、豊後水道付近の概ね3か所に雨雲の帯が形成され、一部活発化していることが分かります。

 これら雨雲の帯が次第に南北縦型になって停滞すれば、いわゆる「線状降水帯による大雨」に。
 台風13号と太平洋高気圧の微妙な勢力と位置関係によって状況が変化するので、実況重視で要警戒といったところです。

昨日15時から今日03時まで12時間のレーダー画像

九州レーダー03時までConcrete190907
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 一方、暖かく湿った南風が山岳風上斜面で雨を降らせ、日本海側に吹き降りることでフェーン現象が発生。
 すでに日本海側では30℃を超え、猛暑日地点続出の気配が漂っています。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布のアニメ

全国レーダー08時まで190907
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM7日190907
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 日本付近は概ね上空の太平洋高気圧(高度5880m)に覆われていて、東日本に至っては上空の太平洋高気圧のコア(高度5910m)に覆われ、高温で乾燥した下降気流優勢エリア。
 湧き上がろうとする雷雲も頭を押さえつけられ、よほど強い暖湿気が流れ込んだり極端に昇温するなど、上昇気流が特に活発化する地域以外ではにわか雨や雷雨も発生しにくい状態が続くと思われます。

 この点、上空の太平洋高気圧の西側縁辺にあたる九州付近は強い暖湿気(雨の原料)の通り道。
 また西日本南岸も上空の太平洋高気圧のコアの縁辺と言えますから、強い暖湿気が流れ込み、山岳風上斜面や風の収束線など上昇気流が特に強まる場所では、にわか雨や雷雨・・・場合によっては活発な雨雲の帯が発生することが想定されます。

 そして上空の太平洋高気圧の北縁・・・北海道付近では、暖かく湿った上空の太平洋高気圧縁辺流と偏西風強風帯が収束傾向。
 引き続き秋雨前線が停滞すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・九州西岸には今夜にかけても南西諸島から連なる降水帯が停滞。
 (台風15号の発達・北西進によって)上空の太平洋高気圧が西に張り出すため降水帯は弱まる傾向ですけど、線状降水帯の活発化・停滞にはもうしばらく気配りする必要があると思われます。

 同じく、太平洋高気圧縁辺の暖湿南東風の入り口にあたる西日本南岸でも、しばらくは山岳風上斜面、風の収束線付近中心のにわか雨や雷雨に要注意。

 一方、上空の太平洋高気圧のコア直下の東日本は熱中症厳戒モード。
 フェーン現象による20℃以上の暖気塊が予想されている日本海側は特に警戒を要する状態です。

 そして秋雨前線が停滞する北海道・・・今日も大気の状態が不安定のようです。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190907
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルとほぼ同様。
 一つ気になるのは、台風13号を追いかけるように東シナ海を北上する元台風14号の暖湿気を含む熱帯低気圧。

 MSMモデルの発達具合を見ると、台風に再発達することも考えられます。
 気象庁は熱帯低気圧のまま推移することを予想しているようですし、GSMモデルを見る限り、過剰に発達させていると考えるのが自然だと思いますが・・・台風と熱帯低気圧の違いは風速だけ・・・
 南西諸島への風雨の影響はそこそこキツメに想定しておいたほうが良いと思います。


3、明日~明後日の空模様・・・台風15号、いよいよ上陸へ!?


 それでは、台風15号の接近・上陸が予想されている明日~明後日の空模様

GSM3コマ190907
(図をクリックすると拡大します)

 当初はほとんど発達しないで上陸・・・なんて予想もありましたが、小さくても上空の太平洋高気圧を蹴散らし、コンパクトに発達して関東付近に上陸することが予想されています(もちろん進路予報の予報円の範囲でブレ幅を想定しておいてくださいね)。

 計算値通りに推移するなら、東海から関東では明日の午後から急に嵐が始まり、一晩吹き荒れた後、朝は強い吹き返しの風の中を通勤・・・ということになるかも??

 いずれにしても風雨の影響は一人前・・・と考えて、それぞれ必要な対策を取られることをお勧めします。

4、次の台風は???


 それでは今日も最後におまけ・・・次の台風について。

次の台風モデル比較190907
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 明後日月曜日頃には計算値も落ち着いてくると思いますけど・・・

 来週末には行く先知れずの発達した台風、さらには熱帯低気圧も天気図上に存在。
 台風シーズン真っ盛りを実感させてくれています・・・orz



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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