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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 昨日、日本海に姿を現した秋雨前線(停滞前線)が寒冷前線化しつつ本州を南東進。
 各地に活発な雨、激しい雷雨をもたらしました。

全国レーダー11日03時まで190912 中部レーダー17時45分まで190912
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 これは昨日の雨雲の様子をアニメ化したもの。

 天気図上では秋雨前線(寒冷前線)の南下として表現され、天気予報の解説でも「前線が南下・・・南下した後は秋の空気に」とか「雨のエリアが拡大してきました」という解説が多かったものの、気象レーダーには(ザックリと)3本の雨雲の帯が観測されていました。
 ※3本の雨雲の帯が発生した理由は昨日の記事参照。

 スマホで気象レーダーを見る人が多くなった昨今、天気予報の解説や気象レーダーの解説は、スマホを見る人の予備知識になるものであったり、疑問点に答えるものでなければなりません。
(スマホの気象サイトは、動画解説以外データの垂れ流しであったり新聞解説以下のコメントにすぎないことはご存知のことと思います)。
 また、そうでなければテレビの天気予報はスマホに地位を奪われることでしょう。
 ※テレビの天気予報では dボタンの指示やQRコードが表示されるだけになったりして
    マスコミで仕事をしていてもマスコミの顔色を見て仕事をしていると・・・

 いつもご覧になっている天気予報番組・・・3本の雨雲の帯の解説はありましたか?
 一度止んだ雨に再び降られたりはしませんでしたか??




1、明日夜までに台風16号 発生!?・・・3連休の空模様は??



 (1)台風16号、明日にも発生?


 昨日の予想天気図には、今夜(12日夜)までに台風16号が発生することが予想されていました。

 では最新の天気図は??

天気図アニメ190912
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 やはり今夜までに台風16号が発生し、発達しながら北上し始めることが予想されています。
 ※明日夜にかけての空模様についてはアニメ中の書き込みをお読みください。

 一方、日本付近では3個の移動性高気圧が東西に連なり(3両編成の列車)、それぞれの高気圧の間に気圧の谷(列車の連結部:低圧部)を形成し、気圧の谷に向かって台風が北上するスキを見せていたりします。

 今週末、そして来週末と2回の3連休を控えてイヤーな雰囲気・・・ですよね??






 (2)3連休の空模様・・・各国のモデルの予想は??


 それでは、昨日に引き続き3連休の空模様

 今日も各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使ってザックリとまとめておきました。

 まずは気象庁発表のGSMモデル

連休GSM190912
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 昨日までの計算値とほぼ同様ですけど・・・
 引き続き、上空の太平洋高気圧に挟まれた谷の中にあって、台風周囲の等圧線は妙にひしゃげたカタチ・・・そして無理やり?発生するような熱帯低気圧。

 実際に予報を作って解説する必要があるなら、図中の書き込みのような予報を組み立てることになるわけですけど・・・・
 たとえ予報を作ることができても、自分自身、それを根拠にヨットの長距離クルージングに出かける気にはなりません。

 というのも、この計算値を否定する根拠は不十分であるものの、そのまま自信をもって計算値を受け入れる根拠も不十分だから(ようは腑に落ちないということ)。
 仕事として予報を作ったり解説できても、それに命をかけられない状況だということです。

 念のため、昨日同様米国GFSモデルヨーロッパ中期予報センターのモデルをチェックしてみると・・・

連休ECMWF190912
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 ヨーロッパ中期予報センターの計算値は、昨日の計算値、そして気象庁GSMモデルとほぼ同様。

 台風16号がゆっくりと南西諸島方面に西進する中、伊豆諸島付近に熱帯低気圧が発生し、三陸沖を北東進することが予想されています。

 しかし、米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデルは・・・

連休GFS190912
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 
 気象庁GSMモデル、ヨーロッパ中期予報センターのモデルと同様、台風と熱帯低気圧を予想しているものの・・・

 昨日の計算値とは一転、熱帯低気圧を急速に発達させ、台風17号になる可能性を示唆。
 さらに連休明けの17日(火)にかけて、発達した状態で関東沿岸に接近することも予想しています。

 明後日から3連休だというのに未だモヤモヤした計算値・・・・
 台風15号の復旧が終わらないうちに次の台風がやってこないことを祈りながら・・・まだまだ最新のデータを追いかけ続ける必要がありそうです。


 (3)3連休後の空模様・・・次の3連休も台風に悩まされる??


 ということで、3連休明けにかけても台風の心配が出てきましたが、実は昨日から連休明けの台風について「データ」を追いかけ始めています。

 いずれも20日(金)21時の空模様

17号昨日190912
(図をクリックすると拡大します)
17号今日190912
(図をクリックすると拡大します)

 昨日の計算値今日の計算値、いずれも発達した台風?を予想しています。

 「まだ先のこと」で「単なる計算値」にすぎませんけど、次の3連休も台風の動向に頭を悩ませる可能性は十分にある・・・ということだけは言えそうです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


3、今日の空模様・・・主役交代 秋雨前線から秋の移動性高気圧へ!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の新潟県境  信濃町 野尻湖畔・・・

野尻湖畔190912

 明け方まで、ひっきりなしに木々の葉を打つ雨音がしていましたが、08時を過ぎて薄日が差すと、枝をゆらす北風の音に変わりました。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は15.4℃(05時11分)。
 今季初めてガラス窓に露がつきました。

 ※10時の気温も18.7℃・・・20℃以上にならず半袖では少々肌寒い感じ。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190912

 秋雨前線と低気圧が南東海上に抜け、大陸から秋の移動性高気圧が南東進。
 天気予報で伝えらえているように、天気が回復して空気が入れ替わる・・・ということになりそうですけど・・・

 太平洋岸にはまだ雨雲が点在。
 四国沖で途切れた秋雨前線の延長上に潜在的な前線が隠れていると思われます。

 衛星の水蒸気画像を見ると、秋の空気を運ぶ偏西風の南下域は東日本付近まで。
 西日本には上空の太平洋高気圧北側の暖かく湿った縁辺流が停滞していて・・・
 特に太平洋側では引き続き蒸し暑く大気の不安定な・・・潜在的な秋雨前線モードが続いていると思われます。

 また、北日本では寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過中。
 不安定な大気による雨雲が観測されています。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布のアニメ

全国レーダー08時まで190912
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※秋雨前線の雨雲に先行し、潜在的な前線の降水帯が日本海側にかかり始めているようです。
  09時45分頃から、新潟県と長野県の県境付近 野尻湖畔でも弱い雨が降り始めました。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM12日190912
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北海道の東海上に抜け・・・
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近するものの・・・
 後続の寒気を伴う上空の気圧の谷も道北や道東付近を南東進。

 北日本は回復傾向ではあるものの、大気の不安定な「傾向」が残るかもしれません。

 一方、西~東日本は、日本海側を中心に上空の気圧の尾根の影響を受けるものの・・・
 太平洋側を中心に、‐5℃以下の寒気を伴う上空の浅い気圧の谷が、上空の太平洋高気圧北側の縁辺流と偏西風強風帯に沿って(停滞といってもイイほど)ジワジワと東進することが予想されています。

 このため西日本の太平洋側を中心に回復不十分?
 上空の気圧の谷前面付近では雨の降りやすい状態が続くかもしれません。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北海道は回復傾向ですが、午前中を中心ににわか雨や雷雨と思われる小さな降水域を引きずる模様。

 また、上空の太平洋高気圧縁辺に沿って上空の気圧の谷がジワジワ東進する西日本の太平洋側や東海付近では、弱い気圧の谷(等圧線の高気圧側(北)への湾曲域)が発生して暖かく湿った南東風が吹き込むことに。
 気温が上昇し、大気の状態が不安定になる午後を中心に、にわか雨や雷雨が発生することが予想されています。

 一方、山陰~東北にかけては、上空の気圧の尾根に対応して秋の移動性高気圧に覆われる日本海側中心に、乾燥した秋晴れになることが予想されています。
 ※関東沿岸はいわゆる湿った北東気流で曇りがち??






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190912
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 紀伊半島から西の太平洋側・・・ジワジワと東進する(‐5℃以下の寒気を伴う)上空の気圧の谷に対応して、局地的に降水が活発化。
 明日未明、紀伊半島付近を中心にまとまった雨になることが予想されています。

 また、その降水域は明日にも台風15号の被害があった伊豆諸島や千葉県方面へ・・・
 雨雲が発達しても海上を通り抜けていくことを祈ります。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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