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 今朝、新潟県境 信濃町の最低気温は平年を5℃以上も下回る7.7℃(05時4分)。

 これだけ冷えるとアレが見えるかな??・・・とカメラと三脚を持って湖畔まで。

 まだ9月だというのに、気温と水温の温度差が大きくなることで発生する「蒸気霧」を撮影することができました。

 昨日、北海道の大雪山で雪が降りましたけど、長野県の高原でも秋の肩越しに冬の姿がチラチラと見え始めています。

 ということで、朝っぱらから震えながら?撮影をしていたのでブログ更新が超遅延、さらにコメントも超簡易的・・・
 とはいえ3連休前ですから、必要十分な作図だけはしたつもりですのでお許しください。



1、今日の空模様・・・北海道の冬の足音が遠ざかり、南から夏の足音が・・・


 明日から今月2回目の3連休。

 台風17号が発生したため連休中の空模様が気になっている方も多いと思います。

進路予報比較1909020
(図をクリックすると拡大します)
 

 これは今朝発表された気象庁と米軍の台風進路予報を比較したもの。
 ※進路予報は実況に基づき短期間で更新される「生もの」。
  必ず上記URLで最新の情報を確認してくださいね。

 台風が日本海を足早に北上するタイミングで若干の違いはありますが、予報円の大きさを考えれば両者は「ほぼ」「完全に近い状態で」一致していると言えます。

 したがって「20日午前中の段階では」進路を云々するより、台風の進行に伴う具体的な空模様を優先して考えたほうが生産的。
 今日は、23日(秋分の日)まで4日間の具体的な空模様を、時系列でチェックすることにしました。

 ということで・・・今日の空模様から。


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の新潟県境 信濃町 野尻湖畔・・・

野尻湖蒸気霧190920
(写真をクリックすると拡大します)

 曇り空ですが、雲底は余裕で2000m以上でいわゆる高曇り(高層雲)。

 冒頭でご紹介したように今朝の最低気温は7.7℃(05時4分)ですから東京なら冬の気温。
 部屋が温まるまでのほんの数分でしたが、今期はじめてストーブをつけてしまいました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190920

 秋雨前線は南下したままですけど、台風17号が発達しながらジワジワと北上中。
 九州の南ではいわゆる「台風とセットになって」「台風が前線を刺激して」という状況が形成されつつあり、雨雲が活発化し始めています。

 一方、昨日大雪山系で雪が降った北海道では西高東低 冬型の気圧配置が継続。
 西岸にや道北には引き続き時雨の雨雲が観測されています。

 そして中間の西~東日本・・・
 高気圧吹き出しの冷たく湿った東寄りの風が吹き込む東日本は曇りベース。
 西日本は秋雨前線の影響より秋の移動性高気圧高気圧のほうが優勢で・・・晴天ベースになっているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東~北日本を通過中。
 一方大陸からは、やや北寄りに好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東進中。

 東~北日本は、移動性高気圧が南下してくる日本海側中心に好天ベースで推移しそうですが・・・
 西日本はどうなるんでしょう??

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と今日08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで190920
(スマホでもアニメを見ることができるようになったようです!ご確認ください)







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM20日190920
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と降水量、そして上空約1500mの寒気の様子。

 超シンプルなコメントで申し訳ありませんが・・・

 北日本では、寒冷渦や寒気を伴う上空の気圧の谷が東に抜け、代わって上空の気圧の尾根が接近するため、地上では秋の移動性高気圧に覆われ天気が回復。

 一方、西~東日本では、台風17号の北上に伴って(発達する上空の太平洋高気圧に押し上げられ)北上する秋雨前線の影響を受け始める模様。

 高気圧優勢の東日本は今日日中概ね晴れそうですけど、九州では断続的に降る雨が強まり始め、四国~東海の太平洋岸でも、山岳風上斜面等で局地的な雨が降り始めることが予想されています。

 そして・・・当然ですが、台風17号が発達しながら北上してくる南西諸島方面は今日から大荒れに。
 北東風が南東風に変化した地域から本格的な台風モードになると思われます。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190920
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 秋雨前線の北上に伴い、今夜までに山陰でも雨が降り出すことに。
 寒気を伴う上空の気圧の谷が朝鮮半島方面に南下し始めるため、明朝には秋雨前線が停滞する太平洋側より(移動性高気圧の秋の空気と秋雨前線北側に流れ込む暖湿気によって形成される)潜在的な前線帯が停滞する日本海側で降水が活発化。

 秋雨前線はジワジワと北上するのではなく、潜在的な前線帯に乗り移るようなカタチで北上することがイメージできます。

 明日朝には、台風と秋雨前線のセット・・・完全に完成するようですね。



2、明日 21日(土)の空模様・・・南西諸島 大荒れ、九州も次第に荒れ模様


 続いて明日21日(土)の空模様

GSM21日190920
(図をクリックすると拡大します)

 明日、台風17号は上空の太平洋高気圧の西側縁辺に沿ってゆっくり、そして海面水温27℃以上の海域で発達しながら北上。
 暴風域が発生し、南西諸島は南風優勢の大荒れの空模様になることが予想されています。

 また、秋雨前線は引き続き北上。
 ただ、‐10℃以下の寒気を伴う上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に通過する日本海南西部の潜在的な前線の降水帯のほうが活発化。
 太平洋側の秋雨前線付近では沿岸の山岳風上斜面など、不安定性の降水のほうが優勢になるようです。





3、明後日 22日(日)の空模様・・・


 さらに明後日22日(日)の空模様

GSM22日190920
(図をクリックすると拡大します)

 台風17号は、引き続き上空の太平洋高気圧西側縁辺を北上。

 ただ夜になると、朝鮮半島付近に寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南下。
 さらに黄海付近に寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南下してくることが予想されています。

 このため、台風は上空の気圧の谷に取り込まれ北東方向に転向。
 対馬海峡付近を北東に進み始め、九州だけでなく西日本の広範囲で大荒れの天気になることが予想察れています。。
 ※偏西風から切り離されているため予想のブレ幅が大きな寒冷渦が台風転向のキーマン。
  予報円の最も東側を進む可能性も視野に対策、対応を考えておくのがよいかもしれません。

 また、台風の北上に伴い上空の太平洋高気圧が東北北部まで張り出す模様。
 このため北陸などへの上陸の可能性は低くなりますが(その代わり暖湿南風が強まって高温・多湿の深いな陽気に)・・・
 上空の気圧の谷が断続的に通過する北海道方面に(寒気の流入によって)温帯低気圧化しながら接近、上陸する可能性が高くなるようです。


4、23日(秋分の日)の空模様・・・


 続いて連休最終日、23日(秋分の日)の空模様

GSM23日190920
(図をクリックすると拡大します)

 まだ先のことなので、作図はシンプルに・・・・
 (本当は時間がない)

 台風南西側に寒気が南下してくるため、台風の温帯低気圧化が進むようですが・・・

 温帯低気圧として一流?の低気圧として発達。
 北海道付近を通過する際は、台風と同様、あるいはそれ以上の影響を想定しておく必要がると思われます。

 また、台風から離れた西~東日本でも、南西風の収束線が寒冷前線化しながら東進。
 低気圧や前線に吹き込む南西風が、超強力な春一番のように吹き荒れて交通障害を引き起こしたり、千葉県にさらなる風の被害をもたらしたり・・・
 また、にわか雨や雷雨だけでなく、竜巻等の突風の発生も心配される状況です。




5、暖かく湿った空気の影響で・・・・高温・多湿・大気の状態不安定に


 最後にオマケ?

 「暖かく湿った空気の影響で・・・」と、大気の不安定な原因、大雨の原因として解説される暖湿気・・・

相当温位3コマ190920
(図をクリックすると拡大します)

 山岳風上斜面など、地形性の降水に特に影響を与える975hPa(上空約300m)の暖湿気の様子の様子をまとめておきました。

 太平洋側の秋雨前線、日本海側の潜在的な前線・・・
 降水域と照らし合わせてイメージしていただければ幸いです。

 ということで・・・今日も時間切れ・・・
 超簡易コメントに加えて、(読み直しができていないので)誤字脱字、意味不明があると思いますが、図を参考に好意的にお読みいただければ幸いです(ごめんなさい)。




 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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