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1、来週末は3連休・・・気になる台風19号の動向は?



 (1)台風19号発生!・・・気象庁・米軍 進路予報


 今日午前3時・・・ついに台風19号が発生してしまいました。

 例によって、気象庁と米軍の進路予報を比較してみると・・・

台風19号進路予報比較191006
(図をクリックすると拡大します)

 米軍(JTWC)進路予報: https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
 気象庁進路予報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/

 ※台風の進路予報は生もの。必ず最新の情報を上記URLでチェックしてくださいね。

  今季から精度の改善がなされた気象庁の進路予報・・・
 今回も出だしから米軍の進路予報とほぼ同様(酷似)、南西諸島方面に北西進することを予想しています。

 そして・・・進路以上に気になるのはその発達の程度。

 たぶん各局の天気予報番組で、気象庁発表の「日本付近の海面水温」(気象庁HPにリンク)の図が紹介されると思いますが・・・
 太平洋の海面水温は西~東日本の沿岸近くまで、台風を発達させることができる30℃前後の高温になっているため、連休直前の11日(金)には猛烈な勢力(最大風速54m/s以上)まで発達することに(瞬間には70m/s超も?)。
 ほとんど衰えず・・・衰えたとしてもほんの僅か衰えるだけで接近してくることが心配されます。

 予報通りなら・・・たぶん今季一番発達した台風になるはず。
 そして接近のタイミングは・・・次の週末、3連休にぶち当たることが想定されます。



 (2)台風19号の具体的な影響・・・3連休の空模様は? 気象庁GSMモデル


 ということで、秋の行楽シーズンのピークといえる次の週末 3連休の空模様

 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきました。

台風GSM191006
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 
 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空約5500mの気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と降水量、上空約1500mの寒気の様子。

 詳細は図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 まずは上段の図・・・台風19号は、連休初日12日(土)にかけて上空の太平洋高気圧の縁辺に沿って南西諸島の東側を北上し・・・
 黄海付近に南下してくる上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)に捕捉され、上空約5820m~5800m付近の偏西風強風帯に乗って北東方向に転向する模様。

 翌13日(日)には上空約5800m~5700mの偏西風強風帯に乗って足早に北日本へと北東進することが予想されています。

 そして14日(体育の日)になると、台風はオホーツク海に抜けて-30℃以下の冬の寒気(この寒気が能登半島まで南下すれば北陸は広範囲で雪・・・という強い寒気)を伴った上空の深い気圧の谷が南東進。

 今季最初の本格的な冬型の気圧配置の骨格が形成されることが予想されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・連休初日、台風の接近に伴って、南西諸島が大荒れになるのはもちろん、日本海で秋雨前線の降水帯が活発化。
 台風に先行して日本海側や北日本で大雨の可能性が高まることが心配される状況です。

 また、暖湿気の通り道になる西~東日本の太平洋岸では大気の状態が不安定に。
 太平洋側でも山岳風上斜面や暖湿風の収束線付近を中心に雷を伴った大雨になることが予想されています(台風に先行する大雨に注意)。

 続く連休2日目・・・台風は本州上を北東進。
 中部山岳を通過してもあまり衰えないまま、足早に北日本へと進み、温帯低気圧化が進む台風北東側と南側では前線の降水帯が活発化。
 広範囲で暴風と強い雨の影響、さらに高潮が発生することも心配されます。
 (台風の直接の影響が広範囲に及ぶおそれ)

 そして連休3日目・・・温帯低気圧化が進む台風が西高東低 強い冬型の気圧配置を形成。
 北アルプスや東日本の脊梁山脈で雪になってもおかしくない空模様に。
 (北アルプスは紅葉シーズンから冬山に)

 もちろん以上のシナリオは「計算値通りに推移した場合」「計算値を素直に読んだ場合の出来事」であって、予報といえる代物ではありません。

 ブレ幅が大きいと考え、最新情報をチェックしながら、余裕を持った連休の計画、安全マージンを大きめにとった台風対策を、早めに進めることをおススメしたいと思います。

 Kasayanだけかもしれませんが、(計算値を鵜呑みにするなら)歴史に名を残すような台風になってしまうことも頭をよぎります。
 3連休だけに予定していた行楽やイベントの中止が気になるところですけど、それ以前にご自宅や農地、職場などの安全を考えていただければ幸いです(取り越し苦労なら良いのですけど)。




 (3)台風19号の具体的な影響・・・3連休の空模様は? 他国のモデルは??


 でも・・・もしかしたらこんな予想は気象庁発表のGSMモデルだけ??

 昨日同様、他国のモデル(シミュレーション)もチェックしておきましょう。
 ということで、まずはヨーロッパ中期予報センターのモデル

台風ECMWF191006
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 図中にあれこれ書き込みましたが、まだ一週間先の予想であることを考慮すれば、上空の気圧配置、地上の気圧配置ともに気象庁GSMモデルとほぼ同じであると評価できます。

 続いてアメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデルもチェック。

台風GFS191006
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 昨日まで台風20号?の存在まで予想していた米国GFSモデル(昨日の計算値)・・・
 他国のモデルと同様、今日は台風19号だけを予想するようになりました。

 そして気になる進路ですが・・・他のモデルより上空の太平洋高気圧の西への張り出しを弱めに予想する結果、かなり東寄りを北上することを予想。
 計算値通りに推移すれば、台風15号のように東日本に上陸することも想定されます。

 昨日、台風20号?を予測しながら上空の太平洋高気圧の西への張り出し弱く予想していた点が気になっていましたが、こんなカタチで他国のモデルに追従するとは思いませんでした。

 結局、いずれのモデルも気象庁発表のGSMモデルと大きく異なるものではありません。
 気象庁GSMモデルのブレ幅の範囲内と考え、台風対策の安全マージンを考える際の参考にするのが良いと思います。

 ちなみにKasayanは・・・今週中に巨大なフェンダーを2個、船に運び込んでがっちりと船固めをしようかと考えています(もちろん仕事はそっちのけ)。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/ 


2、今日の空模様・・・北日本と西日本はまずまず、東日本は変わりやすい空模様?


 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今日は新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔191006

 未明から目が覚めるような雨になり、強めの北風でベランダに雨が吹き込んでいる状態です。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は13.1℃(08時22分)。
 起き掛けにセラミックヒーターのスイッチを入れてしまいました(石油ストーブが必要になるほどではありません)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況191006

 台風18号崩れの低気圧による西高東低 冬型の気圧配置は北海道限定。
 北海道の北半分は最低気温が5℃を下回り、氷点下の地域も。
 峠道の雪はどうだったんでしょう??

 一方、西~東日本には大陸から秋の冷気を伴った高気圧が張り出していますけど・・・張り出し方が不十分。
 高気圧張り出しの先端部・・・日本海側には潜在的な前線の雨雲がかかっていて、Kasayanの頭上にも雨を降らせています。

 また、太平洋側・・・北関東にも雨雲の帯。
 南東海上に抜けた寒冷前線の延長線上?やや北側??にも潜在的な前線(風の収束線)が形成されているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・日本海側の潜在的な前線の上空では、大陸の寒気を運ぶ偏西風強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進中。

 また、北関東の雨雲の帯に対応して上空の太平洋高気圧縁辺流の浅い谷が東進中。

 どうやらこれらの谷が東海上に抜けるまで、移動性高気圧による秋晴れ優勢・・・というわけにはいかないようです。

昨日19時から今日07時まで12時間の気象レーダーと今日07時の推計気象分布をアニメ化
 
全国レーダー07時まで191006





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM06日191006
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 北陸~北日本では、‐15℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜け、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近。
 次第に回復、好天ベースで推移すると思われます。

 一方、西~東日本の太平洋側では、上空の太平洋高気圧北側の縁辺流が停滞。
 比較的ストレートに流れる縁辺流に沿って、上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に東進することが予想されています。
 ということは・・・大崩れはないけれど、上空の浅い気圧の谷が通過するタイミングで、湿った空気(雨雲の原料)の流入域や上昇気流が強まる地域を中心に局地的な天気の崩れが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根に対応して日本海を移動性高気圧が東進。
 北陸は回復傾向、北日本は好天ベースで推移することが予想されています。

 一方、上空の浅い気圧の谷が断続的に通過する西~東日本・・・
 上空の浅い気圧の谷が通過するタイミングで、冷たく湿った北東風が吹き込みやすい関東東岸、東海周辺の山岳風上斜面等で局地的に降水域が活発化することが予想されています。

 特に千葉県付近・・・低気圧も発生するため、北東風が強めに吹き、横殴りの雨になる地域もありそうです。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191006

 紫色は下層雲。

 GSMモデルと同様、高気圧の勢力が拡大する日本海側は回復傾向。

 一方、高気圧の勢力が届きにくい太平洋岸では、関東付近を中心に曇りがち・・・そして局地的なにわか雨。

 また、明日未明からは九州西岸や、紀伊半島付近に気圧の谷が発生し、局地的な収束線の降水域が増えることが予想されています。

 どうやら太平洋岸に秋雨前線が発生する模様。

天気図アニメ191006

 どうやら、太平洋岸に秋雨前線が姿を現す模様。

 この秋雨前線・・・3連休までにいったん消滅する可能性があるものの、台風の北上とともに日本海へと北上。
 台風とセットになって大雨の原因になるかもしれませんから、今後天気予報をチェックする際は、台風だけでなく前線の動向にも注意してくださいね。

 ということで・・・Kasayanはフェンダーロープや、表面の傷の補修をしなくては・・・



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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