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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 気になる台風19号・・・最新データを見てびっくり!!
 計算値が大きく変化した理由など、あれこれ考え作図をしていたら・・・ブログ更新時間切れ間近。
 
 コメント少なめ、図はマシマシ、過去データのトッピング有り(ラーメン二郎?)の内容になりますのでご容赦ください。

 ※作図した後、気まぐれにTwitterにUPしていたりしますので、早めに図をご覧になりたい方は「気象予報士Kasayan番外編」のアカウントをフォローしてください。



1、台風19号と3連休の空模様 最新データ!



 (1)台風19号発達中!・・・気象庁・米軍 進路予報 比較


 月曜日の天気予報だというのに、いきなり「台風19号 3連休直撃!」なんていう衝撃的な伝えられ方をしている台風19号。

 衛星の赤外画像今日03時まで24時間の変化をチェックすると・・・

実況赤外画像比較191007
(図をクリックすると拡大します)

 台風19号は、30℃以上のホットな海面水温域でモリモリと成長中。
 03時現在、早くも強い勢力(最大風速33m/s以上~44m/s未満)に発達しています。

 例によって、03時発表の気象庁と米軍の進路予報を比較してみると・・・

進路予報比較191007
(図をクリックすると拡大します)

 米軍(JTWC)進路予報: https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
 気象庁進路予報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/

 ※台風の進路予報は生もの。必ず最新の情報を上記URLでチェックしてくださいね。

 引き続き両者の進路予報はほぼ一致。

 また(あとで生データをご覧いただきますけど)、米国機用機関(NOAA)発表のGFSモデル以外のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の予想も、気象庁進路予報の予報円の中で一致。

 非常に強い勢力(最大風速44m/s以上~54m/s未満)を保ったまま、連休初日の12日(土)頃、西~東日本の沿岸に接近・上陸する可能性が高くなってきたと言えそうです。



 (2)台風19号の具体的な影響・・・3連休の空模様は? 気象庁GSMモデル


 で・・・次の週末 3連休の空模様

 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきました。

台風GSM191007
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 
 上段の図は、台風の進路や速度を決定する上空約5500mの気圧配置と偏西風・寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧、降水量、風、そして上空約1500mの寒気の様子

 「昨日の計算値より約1日弱 接近・上陸のタイミングが早まった」ので、3連休前日 11日(金)から連休中日13日(日)の空模様
 
 具体的な影響やその理由の詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・
 台風の動向を左右する上空の気圧配置や偏西風の動向がちょうど一日早まったため、台風が上陸するタイミングが一日繰り上がって、連休初日の12日(土)になることが予想されています(昨日のデータ)。




 (3)台風19号の具体的な影響・・・3連休の空模様は? 他国のモデルは??


 でも・・・台風の進行が早まったのは気象庁発表のGSMモデルだけ??
 昨日同様、他国のモデル(シミュレーション)もチェックしておきました。

 ということで、まずはヨーロッパ中期予報センターのモデル

台風ECMWF191007
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 こちらも気象庁GSMモデルと同様、約一日ほど早めの進行に変化。

 それでも昨日と同様、上陸のタイミングは気象庁GSMモデルより約半日ほど遅くなることが予想されています(予報円があったとすれば予報円の範囲内だと思います)。

 続いてアメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデル

台風GFS191007
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 昨日同様、他モデルより東寄り・・・関東付近へに北上することを示唆したまま・・・
 他モデルと同様、約半日~1日進行が早まっています。

 もっとも、先にご紹介した米軍の進路予報と比較すると、進路予報のほうがはるか西寄り。
 自国の計算値とは異なる進路予報が発表されていることから、米国GFSモデルの予想は「現時点で」可能性が低いと考えられるかもしれません。




 (4)台風19号・・・進行のタイミングや進路のブレの原因は?


 しかし・・・なんで台風の進行が1日も繰り上がったりしたんでしょうか??

週間高層天気図191007
(図をクリックすると拡大します)
 
 これは明後日9日(水)から6日間の上空約5800mの気圧配置と偏西風の様子

 注目したいのは、台風を東寄りに転向させ、足早に北東進させる偏西風強風帯(水色の矢印)の南北の位置関係を決定づけるのが上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)であり・・・
 上空の気圧の谷の深さ(蛇行の大きさ)や南下のタイミングを左右するのが、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)であるということ。

 上空の流れから切り離された寒冷渦(冬の代表)はフラフラと動きが遅く、シミュレーションのブレ幅が大きい傾向にあるため、今回も寒冷渦の位置の予想・・・ひいては上空の気圧の谷や偏西風の位置の予想が変化したので、約1日のブレが生じたのではないかと思います。

 また・・・計算値通りなら今後も寒冷渦が維持されそうですから、上空の気圧の谷の予想・・・ひいては台風(夏の代表)の予想もブレるかも?

 明日以降も最新情報を追いかけ、台風19号の動向を絞り込んでいくしかなさそうです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/ 


2、今日の空模様・・・ジワジワと・・・あちらこちらから下り坂?


 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今日も新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔191007

 07時頃は晴れていたのですが、09時過ぎから曇り空。
 少しずつ空が暗くなり始めています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況191007

 移動性高気圧の勢力が北日本に残るものの・・・

 関東沖には秋雨前線が停滞。
 九州の西からは、気圧の谷が東進中。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・上空の気圧の尾根が東に抜け、大陸から上空の気圧の谷が南下中。
 単純に考えると西から下り坂のようですが・・・・??

昨日21時から今日09時まで12時間の気象レーダーと今日09時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー09時まで191007





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM07日191007
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 超ザックリとまとめると・・・北日本中心に東進中の好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラを持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜け・・・

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に東進してくるけれど・・・

 上空の気圧の谷はそれほど深くなく(蛇行が浅い)、東進とともに弱まる傾向。
 夕方以降、朝鮮半島に南下してくる(そこそこ深い)上空の気圧の谷がやってくるまでは、大崩れというより局地的にジワジワと下り坂に向かうと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北日本は移動性高気圧の晴天域が残るものの夜には日本海側から下り坂。

 西~東日本は・・・対馬海峡付近を東進する低気圧中心に下り坂だけど、降水域は局地的。
 上空の深い気圧の谷が接近する夜から、本格的に下り坂に向かうことが予想されています。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191007

 紫色な下層雲。

 今日の表題・・・「アチコチからゆっくり下り坂」という表現・・・いい加減のようで、それなりに傾向を表していると思いませんか?

 注意すべきは、今夜から明日にかけての下り坂のようです。

 ということで・・・今日は書きなぐりの全く読み直しなし・・・
 誤字脱字、意味不明・・・ありましたら、好意的に読み進めていただければ幸いです。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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