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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 レギュラーを止めて1年半ぶり・・・台風19号のせいで、久々にピンチヒッターでTV解説をすることになってしまいました。

 2か月前、「天気の子」の新海監督にインタビューするために出演はしたものの、天気予報ではないのでお気楽モード。
 久々の天気予報となると「何をやろうか?」あれこれ考えてしまってブログ更新が進みません・・・orz

 昨日以上にコメント少なめ、図はマシマシ、過去データのトッピング有り(ラーメン二郎?)の内容になりますのでご容赦ください。

 ※作図した後、気まぐれにTwitterにUPしていたりしますので、明日以降 早めに図をご覧になりたい方は「気象予報士Kasayan番外編」のアカウントをフォローしてください。



1、台風19号と3連休の空模様 最新データ!



 (1)台風19号発達中!・・・気象庁・米軍 進路予報 比較


 例によって、03時発表の気象庁と米軍の進路予報を比較から。

進路予報比較191008
(図をクリックすると拡大します)

 米軍(JTWC)進路予報: https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
 気象庁進路予報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  ※台風の進路予報は生もの。必ず最新の情報を上記URLでチェックしてくださいね。

 ここで一番言いたいのは、テレビの天気予報で「それでは雨や風の様子、動かしてみましょう」というコメントとともに使われている「雨や風のアニメ」を鵜呑みにしないということ。

 多くの場合、気象庁のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)が使われているのですが、12日(土)以降、気象庁の正式な台風進路予報の予報円から外れていることが分かります。

 所詮GSMモデルは天気予報を作るための道具のひとつ。
 一方、進路予報は、台風に特化した台風モデルや海外のデータも考慮して優秀な予報官が作成したもの。
 
 「雨や風のアニメ」は、あくまで影響をイメージするためのツールのひとつとしてご覧いただき、「ギリギリ大丈夫」とか「嵐のピークは夕方からかな?」なんていう見方はしないことをお勧めします。
 ※Twitterで「雨や風のアニメ」と書いたら「天気の子のことですか?」と返信が・・・
  もちろん「この先の雨や風の様子をご覧ください。動かしてみますと・・」的なヤツですよ!



 (2)台風19号の具体的な影響・・・3連休の空模様は? 気象庁GSMモデル


 とはいえ、やっぱり気になるのが台風最接近・上陸時の具体的な空模様

 今日も気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきました。

台風GSM191008
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 
 上段の図は、台風の進路や速度を決定する上空約5500mの気圧配置と偏西風・寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧、降水量、風、そして上空約1500mの寒気の様子

 気象庁進路予報(03時発表)の中心位置も掲載しておきましたが・・・

 台風が最接近・上陸する可能性がある12日(土)になると、GSMモデルの台風中心位置が予報円の範囲外に飛び出してしまうことが分かります(大きく先行)。

 もし、今日の天気予報で、この事実に触れないで「雨や風のアニメ」のアニメを使う予報士がいたら、あまりにも視聴者を無視・・・視聴者を見ていないと思います。
 ちなみに昨日夜、「位置は・・・タイミングは・・・くらいズレると思って御覧いただきたいのですが」という前置きをしてから解説をしたオジサン予報士もいたことをお伝えしておきます。

 ※そうそう・・・なんで昨日より東寄りを進むことになったのか?は高度5760m付近の偏西風強風帯に乗るタイミングが3~6時間早まったから?なんて考えています。




 (3)台風19号の具体的な影響・・・3連休の空模様は? 他国のモデルは??


 先にお伝えしたように、気象庁の予報官は他国のデータも参考に進路予報を作成しています。
 ということで、昨日同様他国のモデル(シミュレーション)もチェックしておきました。

 まずはアメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデル

台風GFS191008
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 「現時点で」最も気象庁の進路予報に近いデータと言えますが、一昨日までは台風20号?まで予想していた暴れん坊!

 気象庁GSMモデルや気象庁・米軍の進路予報と併せ見て、ブレ幅の範囲の空模様と考えてくださいね。

 しばしば「米軍は命がかかっている方当たるんだ!」「アメリカは進んでいるから当たるんだ」と言う意見を耳にしますが、長年データを見比べてきたKasayanには、特段優位なデータだとは感じていません。
 むしろ、各モデルともに得手不得手があったり、調子のイイときと悪い時があるような感覚です。

 最後のヨーロッパ中期予報センターのモデル

台風ECMWF191008
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 日付と時間が他のモデルと異なるのでご注意を!

 とりあえず参考データとして、ブレ幅の範囲をイメージするためにご覧ください。




 (5)もう一歩前へ?・・・オマケのデータ


 「現時点では」米国GFSモデルと、気象庁の進路予報の馴染みが良さそう。

 少々拡大した図を見ることができる米海軍のHPに掲載されているGFSモデルを、検討用にそのまま引用しておきます。

台風GFS海軍191008
(図をクリックすると拡大します)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/ 


2、今日の空模様・・・日本海側中心に下り坂、そして西高東低 冬型へ!


 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平191008

 善光寺平にフタをする層積雲優勢。
 でも雲のスキマに青空も。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況191008

 冬の渦(寒冷渦)と夏の渦(台風)が、遠く離れて見合っている状態。

 その中間には、秋と夏を分ける秋雨前線と低気圧と・・・秋と初冬を分ける潜在的な前線(黄色の点線)と低気圧が解析されています。

 そして今日は冬の渦が優勢に。
 
 さらに週末には・・・次の冬の渦と、夏の渦の2回目の戦いが始まります。

昨日21時から今日09時まで12時間の気象レーダーと今日09時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー09時まで191008





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM08日191008
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 実況と照らしながら見ていただくと・・・

 日本海を南東進する2本の上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)に対応して・・・

 夏と秋のせめぎあいの場=低気圧と前線が太平洋側に抜け・・・

 秋と初冬のせめぎあいの場=低気圧と寒冷前線化する潜在的な前線が日本海側へ。

 最終的に北日本で初冬が勝って、西高東低 冬型の気圧配置になることが予想されています。
 北海道の高山・・・また雪が降りそうですよね。

 台風ばかりクローズアップされていますけど、北日本は荒れ模様です。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191008

 紫色は下層雲。

 詳細は・・・夏・秋・初冬のせめぎあいをイメージしつつ、図中の書き込みをお読みください。

 日本海側・・・おおざっぱに二回に分けて雨が降り、気温が下がることになりそうです。

 ということで・・・今日も書きなぐりの読み直し無し・・・
 誤字脱字、意味不明・・・ありましたら、好意的にお読みいただければ幸いです



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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