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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 昨日のKasayan・・・下道往復200キロ!
 新潟県でヨットの台風対策をしてきました。

台風対策191010

 セールを下し、風や波に踊らされる恐れのあるものはロープで固縛。
 船と岸壁の間を可能な限り離し、万が一に備えて舫いやフェンダー(防舷材)を増強。

 ここまでしたのは、新潟県では珍しい北東方向からの異例の暴風が予想されるため。

 一夜明けて今朝、最新のデータを見て「やれることはやっておいて良かった」と思った次第。
 というのも・・・???



1、台風19号と3連休の空模様 最新データ!



 (1)台風19号発達中!・・・気象庁・米軍 進路予報 比較


 今日も03時発表の気象庁と米軍の進路予報を比較から。

進路予報比較191010
(図をクリックすると拡大します)

 米軍(JTWC)進路予報: https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
 気象庁進路予報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  ※台風の進路予報は生もの。必ず最新の情報を上記URLでチェックしてくださいね。

 昨日の午前中まで、テレビの天気予報で「それでは雨や風の様子、動かしてみましょう」というコメントとともに使われている「雨や風のアニメ」と気象庁や米軍が発表している進路予報が大きくズレていましたが・・・

 ここにきて、ようやくすべてのデータが「予報円の範囲内」で「概ね一致」。
 「現時点で」12日(土)から13日午前中にかけてが首都圏周辺のピークということが分かります。

 したがって、進路予報で台風の進路を紹介した後、特に留保なく12日(土)の「雨や風のアニメ」で具体的な空模様を解説することが可能になりました。
 (見ればわかる情報を読み上げているだけなのか?アニメを解説の道具として使っているのか?予報士の力量が試されることになるわけですけど)



 (2)台風19号の具体的な影響・・・3連休の空模様は? 気象庁GSMモデル


 ということで、気になる台風最接近・上陸時の具体的な空模様
 今日も最新データで作図をしておきました。


 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)から(テレビのアニメも同じデータです)。

台風GSM全国191010
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 
 上段の図は、台風の進路や速度を決定する上空約5500mの気圧配置と偏西風の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧、降水量、そして風
 もちろん気象庁進路予報(03時発表)の中心位置も掲載してあります(「ほぼ一致」ですね)。

 驚くべきは、昨日の計算値より西寄りを北上することになったこと。
 テレビの解説で伝えられているように、台風東側のエリア(陸地)が拡大することで「特に」危険な地域(危険半円)が増えてしまうことになります。

 そこで、台風上陸・通過時の台風周辺の情報を拡大

台風GSM中部191010
(図をクリックすると拡大します)

 12日(土)09時~13日(日)03時まで6時間毎のデータを並べ、昨日のデータと比較しておきましたが・・・

 仮に「計算値通りに推移したとすれば」、台風は富士山の西側、富士川に沿って山梨県方面に北上し、JR小海線に沿って清里~野辺山方面に北上。
 浅間山の東又は妙義山の東側を、さらに速度を上げて山形県方面へと北東進することが予想されています。

 気象庁発表の進路予想の中心位置と比べると、予報円の範囲内で200キロ前後のズレ。

 GSMモデルは天気予報を作るための材料のひとつにすぎませんが、進路予報は、GSMモデルに加えて台風に特化した台風モデルや海外のモデルも考慮して優秀な予報官が作成した最終製品。

 現時点で具体的な影響を考える場合、進路予報より若干西側を北上した場合の空模様であることを意識しておく必要がありますけど・・・
 予報円の範囲内で最悪の場合を想定する必要があることを考えれば、この情報をもとに効果的な台風対策をされるのが良いかもしれません。

台風GSM975風速191010
(図をクリックすると拡大します)

 これは、同じくGSMモデルが予想する975hPa(地形の影響が少ない上空約200m)の風速の予想

 それでも、気象庁から発表されている台風情報の最大風速はこれを余裕で上回っていますから、「暴風エリアが移動する様子」「日本海側でも風速が強まる」ということをイメージするための資料として使っていただければ幸いです(Kasayanはこれを見て昨日の対策で良かったと思いました)。




 (3)台風19号の具体的な影響・・・他国のモデルは??


 先にお伝えしたように、気象庁の予報官は他国のデータも参考に進路予報を作成しています。
 ということで、今日も他国のモデル(シミュレーション)も併せてチェックしておきました。

 まずはアメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデル

台風GFS191010
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル:http://mag.ncep.noaa.gov/

 こちらも予報円の範囲内で進路予報や気象庁GSMモデルとほぼ一致。
 昨日の計算値より西寄りになっていることが気になります。

 最後にヨーロッパ中期予報センターのモデル

台風ECMWF191010
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 日付と時間が他のモデルと異なるのでご注意を!
 
 昨日同様、気象庁進路予想より西寄りを予想している・・・ようですけど・・・
 予想のブレ幅の範囲をイメージするための参考データとしてご覧ください。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/ 


2、今日の空模様・・・引き続き秋晴れ優勢!台風対策最後の1日?


 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平191010

 少しモヤがかかっていますけど、群馬県との県境に位置する菅平高原の稜線がハッキリ。
 空の青さが空気の乾燥を感じさせてくれます。
 
 もちろん放射冷却現象がバリバリ!
 写真左奥の一番高い山の裾野、菅平アメダスの最低気温は2.2℃(06時05分)。
 今季本州初?の氷点下になった岩手県薮川に及びませんけど、本州で一番寒いという実力?の片鱗を見せ始めたようです。

北アルプス191010

 もちろん、北アルプスもハッキリ!
 槍ヶ岳 槍の穂の細い沢筋まで見えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況191010

 東西2つの中心を持った帯状の移動性高気圧が優勢。
 朝鮮半島付近で等圧線がくびれ、気圧の尾根?鞍部?浅い谷?ができているようですが、とりあえず西日本は晴天優勢のようです。

 一方、台風19号が小笠原の南西海上を北上中。
 このため、夏の台風と秋の移動性高気圧の境界線・・・南東海上で秋雨前線が活発化し始めました。

 台風と秋雨前線のセット・・・秋晴れ優勢の空模様の南側ではイヤな感じになってきましたよね?
 
昨日20時から今日08時まで12時間の気象レーダーと今日08時の推計気象分布をアニメ化
 
全国レーダー08時まで191010





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM10日191010
(図をクリックすると拡大します)
 ※訂正下段 850hPa気温 「晩秋?5℃」⇒「秋本番10℃」。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 今日もシンプル・・・
 西~北日本を、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)と、弱めの悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が交互に?断続的に?北東進するものの、秋の乾燥した空気優勢(雨の原料枯渇)なので、天気の崩れはほぼ無しの状態。

 夜になると台風の北上に伴って偏西風が南側に蛇行する(引っ張られる)気配が見られ、地上付近に流れ込む暖湿気がいたずらをし始めることが想定されますが、とりあえず空模様の骨格は今日いっぱい好天ベースと言えそうです。

 で、地上では・・・下段の図・・・やはり秋の移動性高気圧が優勢。
 高気圧の中心が東海上に抜けるものの、後続の上空の気圧の尾根に対応して朝鮮半島付近に高圧部が残る模様。

 台風からの暖湿南東風によって活発化、北上する秋雨前線の影響を受ける太平洋岸の一部を除いて、引き続き秋晴れ優勢で推移することになりそうです。

 ただ・・・小笠原や南西諸島は大気の状態が不安定。
 太平洋岸の各地は、先行して台風モードの高波になっていると思ってください!






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191010


 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 今夜から南岸で降り出す雨は台風が通過するまで断続的に降り続き、強まることはあっても弱まることはありません。

 したがって台風対策は今日がデッドエンド。
 荒れ始めてからは命を優先するしかありませんから、月並みですけど貴重な秋晴れを対策に充ててくださいね!

 ということで・・・今日も書きなぐりの読み直し無し・・・
 今日はこれから台風によって増えてしまった仕事にお出かけ。
 毎日で申し訳ありませんが、誤字脱字、意味不明・・・好意的にお読みいただければ幸いです



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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