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 昨日は一日かけてヨットの冬支度。

柏崎191104

 ご存知のように、冬の日本海は大荒れ。
 限られた地域、限られたタイミング以外、ヨットを帆走らせるような海況ではありません。

 そのため周期的に西高東低 冬型の気圧配置が訪れる11月になると、停泊中のヨットは共同でクレーンをチャーターし、自分たちで上架作業を行います。

 また、上架後は、風速25m/s以上の湿った雪を伴う西風が吹き続けることを想定して、セールを取り込むことはもちろん可動部分をしっかりと固定。
 雪が吹き込まないよう、換気用のベンチレーターに目張りをするなどの作用に追われます。

 そして、作業を終えると11月だというのに早くも「良いお年を」「また来年」という挨拶とともに帰宅。

 「これから家に帰って冬囲いの作業だよ」という農家のヨットオーナーの話に、日本海側ならではの厳しくもたくましいライフスタイルを感じました。





1、北半球は冬モードに!?・・・向こう一週間は低温傾向?


 少々早めに目を覚ましたので、ストーブを焚きながら久々に北半球上空の寒気の様子をチェックしてみました。

北半球上空の寒気191104
(図をクリックすると拡大します)

 ちょうと一週間前の28日21時の実況と、昨夜3日21時の実況を比較。

 一週間前、シベリアを南東進し始めた―35℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)・・・
 次第に深まり寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)を形成し、オホーツク海に達したことがわかります。

 また、北極圏では-36℃以下の真冬の寒気が急速に成長。
 北極海を覆ってしまったことがわかります。

 ここにきて急速に冬が進行???
 この先一週間の日本付近の上空の気圧配置を、週間予報作成用に資料を使ってまとめてみました。

週間高層天気図191104
(図をクリックすると拡大します)

 オホーツク海に達した-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦(低マーク)は、二つの渦(低マーク)を形成して周期的に北海道付近を通過する模様。

 冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯(水色の矢印)が停滞し続ける北日本は、少なくとも9日(土)までは低温傾向で推移。
 条件次第では札幌や青森からも初雪の便りが届くかもしれない状況が予想されています。

 続いて向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ191104

 寒冷渦は偏西風から切り離されフワフワと漂う寒気の渦。
 寒気の南下の予想はブレ幅が大きいようですけど・・・

 北日本は低温傾向が続き、東日本も気圧の谷の通過が予想されている7~8日以外は平年を大きく下回ることが予想されています。

 また、寒気の南下の影響は西日本にとどまらず南西諸島に及ぶ可能性も??
 
 となると・・・そろそろ気になる初雪の便り・・・
 寒気南下の底と思われる9日21時の空模様を気象庁GSMモデルを使ってチェックしておきました。

GSM9日21時191104
(図をクリックすると拡大します)

 右側の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 左側の図は、地上気圧と降水量・風、地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 まだブレ幅が大きいとはいえ、西高東低 冬型の気圧配置と、東北北部でも初雪となりそうな寒気の南下が予想されています。
 もちろん、北信五岳や志賀高原、上越国境の2000m級の山々も白くなるような空模様。

 連続の台風によって長引いた晩夏や初秋の反動のような季節の変化がありそうですね?

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/  


2、今日の空模様・・・天気は回復傾向だけど・・・日本海側は時雨気味?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今日は新潟県境信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔191104

 07時過ぎまで屋根を叩く雨音が聞こえましたが、08時には止んだ模様。

 その代わり急に気温が下がり始め、最寄りの信濃町アメダスでは午前5時の8.3℃が、午前8時に7.1℃まで下がりました。

 紅葉も日に日に色づきを増しています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況191104

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近を通過中。

 この上空の気圧の谷の東側を地上の上空の気圧の谷が東進中。
 関東沿岸に雨を降らせていた低気圧の雨雲は概ね東海上に抜けたようですが・・・
 気圧配置は西高東低 冬型に。

 日本海側には大陸生まれの冷たい北寄りの風が吹き込みはじめ、野尻湖畔をはじめ山陰から北陸周辺の山沿いを中心に冷たい雨・・・時雨になっているようです。

 で・・・もしやと思い、志賀高原の横手山のライブカメラをチェックしてみると・・・
 初雪のような???白いモノが地面や木々の上に。

 このまま急速に晴れ、長野市街地(善光寺の東側)の長野地方気象台から山の白さが観測されれば、およそ2週間遅れの「初冠雪 東方連山」ということになるはずですが・・・どうなりますやら??

昨日18時から今日06時まで12時間のレーダー画像と06時の推計気象分布

全国レーダー06時まで191104

 ※太平洋側の雨雲の帯、日本海側の雨雲の帯・・・それぞれが晩夏と秋、秋と初冬を分ける境界線のように見えませんか?

 このパターンの空模様・・・日本海側はなかなか回復してきません。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM4日191104
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 実況でチェックした日本付近を通過中の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(点線:偏西風の南側への蛇行域)は実は複数。

 その中で、今日の天気を左右するのは-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(ピンク)。
 冬型の気圧配置(劇場)の幕を開ける(黒子の)役割を果たすようです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷に押し出されるように、低気圧と気圧の谷(潜在的な前線の降水帯)が東進。
 太平洋側は晴れてくるものの・・・

 気圧配置は西高東低 冬型に。
 日本海側には、後続の上空の(浅い)気圧の谷に対応した収束線付近を中心に、夜にかけて時雨と思われる弱い降水域がかかり続けることが予想されています。

相当温位191104
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 日本付近は、南海上の暖かく湿った空気、北風に乗って大陸から南下してくる冷たく乾燥した空気、そして両者に挟まれた乾いた秋の空気に覆われていることがわかります。

 また、それぞれの空気の境目には潜在的な前線帯(北風の集中帯)が発生(黄色の点線)。

 今夜にかけて大陸の寒冷乾燥空気が優勢になり、潜在的な前線帯を太平洋側まで押し出すことがわかります。

 これを境に、冒頭でチェックした低温傾向(初冬のお試し?)が始まるようです。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191104

 紫色は下層雲。

 冬型の気圧配置のお約束?太平洋側は急速に回復するものの・・・

 日本海側は冷たい北風とともに日本海から流れ込んでくる下層雲が優勢。
 チラリと晴れ間が出るチャンスもありそうですけど、後続の上空の気圧の谷の影響もあって、基本的には時雨気味。

 本格的な回復は、冬型の気圧配置が緩んで高気圧が張り出す明日ということになりそうです。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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