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 昨日、ウェザーニューズ社発信のTwitterにこんな記事がありました。


 昨日朝、東北の日本海側は冬型の気圧配置に伴う時雨模様。
 非公式には、すでに先月末に鳥海山などで初冠雪がありましたけど、気象台が観測している公式の初冠雪の便りも東北を南下し始めたようです。

 となると・・・Kasayanの住む長野県でも初冠雪の便りがあってもおかしくない時期。
 すでに3000m級の山々は白くなり始めていますけど、長野地方気象台が初冠雪の観測をしている志賀高原~菅平高原(東方連山)では、まだ初冠雪が観測されていません。

 この点、志賀高原にほど近い、北信五岳の妙高山では一昨日(4日)に非公式ながら初冠雪の発表が!

妙高山冠雪191106

 平年であれば10月21日頃には初冠雪の発表があるはずの志賀高原・・・
 昨日、長野地方気象台から初霜と初氷の発表がありましたが、まだ初冠雪の発表がありません。

 「寒くなるときに寒くならない」「降るべきときに降らない」という状況では、必ず反動の大寒波や大雪がありますから、そろそろ降ってもらわないと困ります。

野尻湖畔5日午後191106

 これは昨日野尻湖畔から見た妙高山。

 一昨日の初冠雪の残骸?を期待していたのですが、雲に覆われ山頂付近は姿を見せてくれませんでした。



1、向こう一週間は低温傾向?・・・今日も続報!


 一昨日からお伝えしている「週末にかけて低温傾向が続くかも?」なんて話・・・
 もちろん今日も続報をお伝えします。

 ということで、まずは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。
 例によって昨日のデータと比較しておきました。

平年差191106
(図をクリックすると拡大します)

 やはり週末10日(日)にかけて低温傾向。
 今朝、旭川で初雪が観測された北海道では平年を大きく下回る状態が予想されています。

 この低温傾向が続く理由・・・
 今日も明後日から6日間の高層天気図(地上の空模様の骨格といえる上空約5500mの気圧配置と偏西風の様子)を使ってざっくりとまとめておきました。

週間高層天気図191106
(図をクリックすると拡大します)

 シベリア生まれの冬の寒気を運ぶのが北海道付近に停滞している偏西風強風帯(濃い水色矢印)。
 また、秋の乾いた空気(黄砂も運びますけど)を運ぶのが南岸に停滞している偏西風強風帯(薄い水色矢印)。

 両者の南側への蛇行域(赤の点線:上空の気圧の谷)が足並み(位相)を揃え、ともに強い寒気を運び込むときほど全国的に気温が下がり、季節の前進を感じる訳ですけど・・・
 このような条件が整うのはこの週末、9日(土)頃。

 その後は短い周期で上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過して暖気が流入したり、偏西風の南側への蛇行域の足並みがそろわず、計算値通りに推移するなら、今週ほどの低温傾向にはならないと思われます。

 ただ・・・気になるのは、13日(水)頃、朝鮮半島方面への南下が予想されている上空の気圧の谷。
 深さや大きさから、今季一番の寒気を伴うことが予想されます。

 ということで、まずは週末9日(土)~10日(日)の具体的な空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってまとめておきました。

GSM9日10日191106
(図をクリックすると拡大します)

 昨日の記事に掲載した図とほぼ同様。

 9日(土)に冬型の気圧配置が強まり、平地でも降雪になる可能性のある寒気(上空約1500m -6℃以下)が東北北部にまで南下。
 10日(日)は冬型が緩んで高気圧の晴天域に覆われるものの、早朝は放射冷却現象が発生し、早くも今季の最低気温を更新する可能性が示唆されています。

 「いよいよ冬だね感」が高まる空模様ですけど、天気予報でもシッカリ伝えられ始めたのでこの程度にして・・・

 続いて13日(水)頃、朝鮮半島付近に南下する寒気が日本付近に到達すると思われる14日(木)から15日(金)の空模様もチェックしておきましょう。

GSM14日15日191106
(図をクリックすると拡大します)
 
 まだ先のこと・・・ブレ幅が大きく「単なる計算値」「想定される未来の空模様のシナリオのひとつ」と考えておく必要がありますけど・・・

 「計算値通りに推移するなら」もはや東北北部から北は完全に冬・・・といえる空模様が予想されています。

 台風シーズンが終わってすぐに晩秋・・・どころか、すぐに冬??
 もう少し紅葉の秋、読書の秋、食欲の秋を楽しませてほしいですよね!

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/  


2、今日の空模様・・・天気は回復傾向だけど・・・北日本の回復は短時間?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今日の長野市街地・・・

菅平191106

 灰色の雲に覆われ、善光寺平(長野盆地)周辺の里山も見えない状態。

 ただ、長野市の最低気温は平年を3℃ほど下回り、昨日より0.5℃高い2.3℃(05時39分)。
 写真左奥(鉄塔左側)の雲の向こうの菅平高原では-5.2℃(06時38分)を観測し、北海道も含めた全国2位の冷え込みになっています。

 どうやら善光寺平上空に雲のフタが出来ていて、長野市街地からは雲海の底を見ている状態。
 雲海の上の菅平高原では放射冷却現象が強まっているようです。


(4Kタイムラプス動画)

 で・・・そんな雲海の底の様子・・・タイムラプス撮影しておきました。

 海中から水面を見上げたときのような雲の動きが見られます。

 そんな今朝の実況

実況191106

 水蒸気画像を見ると、寒気を伴う上空の気圧の谷が北日本を通過中。
 一方、西日本では上空の気圧の谷が南東海上に抜けたところ。

 このため、北日本では寒冷前線が通過中。
 西日本には大陸から高気圧が張り出していると思われますが・・・

 今日は朝鮮半島方面を東進中の上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)の接近・通過によって、好天傾向で推移すると思われます。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで191106





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM6日191106
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 今日はシンプル・・・-30℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)がオホーツク海へ。
 また、-20℃前後の寒気を伴う上空の気圧の谷が南東海上に抜け・・・

 代わって好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本付近を東進。
 天気は好天ベースで推移することが予想されます。

 ただ、上空の気圧の尾根の後面では、早くもさらに強い寒気を伴った上空の気圧の谷が東進。
 この上空の気圧の谷によって天気が崩れ、暖湿気=雨の原料の流入によって一時的に気温が上昇した後、冒頭でチェックした週末の寒さがやって来ることになりそうです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北日本を南下中の寒冷前線の雨は比較的早めに解消。

 上空の気圧の尾根に対応する移動性高気圧の晴天域優勢で推移すると思われます。

 ただ、高気圧の勢力が及びにくく寒気の影響を受けやすい北海道では強風やにわか雨が継続。
 気温が下がる夕方以降は、平地でも再び降雪の可能性が高まることに。

 また、上空の気圧の尾根の南側に位置し、夜にかけて上空の気圧の谷が接近する沖縄付近には気圧の谷が停滞。
 にわか雨の可能性もある変わりやすい空模様が続くと思われます。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191106

 紫色は下層雲。

 やはり高気圧の晴天域が拡大するものの・・・

 北陸付近を南下中の寒冷前線は不明瞭になるものの、偏西風強風帯が停滞する新潟県中越の山沿いは時雨やすく回復が遅れ気味。

 北海道も、回復不十分なまま明朝には後続の上空の気圧の谷の影響で早くも下り坂。

 そして沖縄方面では気圧の谷の降水域が停滞し、明日にかけて発達する模様。

 日本付近・・・低温傾向が続くものの、比較的短い周期で天気傾向が変化するようですね。

 ※今日は少々バタバタして更新が遅くなりました。
  読み直しも不十分ですので、いつも以上に誤字脱字、意味不明・・・ありそうですが、ご容赦ください。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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