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1、続報!この先の気温傾向は?・・・東北は来週後半、積雪も視野に?


 一昨日の旭川に続いて昨日は札幌でも初雪が観測され、天気の世界は台風(夏の終わり)モードから冬モードに切り替わったようです。

 となると・・・気になるのは「寒さの強まり」と「雪の訪れ」。
 このブログでも連日、寒さと雪をもたらす寒気の動向を追いかけています。

 で・・・今日も最初は向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データからチェック!(昨日のデータと比較)・・・

週間気温グラフ191108

 今回の寒さがひと段落するのは10日(日)頃。
 来週前半、気圧の谷の通過に伴い全国的に昇温するまでは昨日の計算値と同様ですが・・・

 今日初めて登場した15日(金)は全国的に平年を大きく下回る予想。
 現在、北極からシベリアに南下中の寒気がおよそ一週間かけて日本付近にやって来るようです(昨日の記事参照)。

 となると、知りたくなるのは15日(金)の具体的な空模様。
 昨日より詳しく・・・14日(木)~15日(金)の空模様を、高層天気図と併せてチェックしておきました。

GSM14日15日191108
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、地上気圧と降水量・風そして地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 14日(木)は、-35℃以下の真冬の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過に対応して、地上を発達した低気圧や寒冷前線が通過。
 全国的に荒れ模様の天気になった後・・・

 15日(金)には今季一番の西高東低 強い冬型の気圧配置に。
 平地でも降水が雪になるような上空約1500m -6℃以下の寒気が山陰~北陸沖まで南下し、西日本の高地でも雪、そして東北や北陸では地上気温2℃以下を目安に初雪が観測されるような空模様が予想されています。

 このため、積雪が予想される地域でタイヤ交換の時期と言えそうですけど・・・
 中部山岳をはじめ、標高の高い地域に住んでいるのであれば、積雪はなくとも路面凍結を想定してタイヤ交換を考えなくてはならない季節。

 Kasayan・・・15日は仕事で黒姫高原~妙高高原を越えて新潟県に行く必要があるのですが・・・
 とっても悩ましい空模様です。

 そんなとき、タイヤ交換の決断を後押しをしてくれるのは・・・さらに次の雪の機会が間近に迫っていること。

GSM18日191108
(図をクリックすると拡大します)

 これは再来週、18日(月)09時の空模様

 ブレ幅が大きい「単なる計算値」にすぎませんが、15日(金)の冬型が緩んだ後、18日(月)頃に深い気圧の谷が通過。
 かなり荒れた後・・・15日(金)よりさらに強い寒気が西日本から南下してくることが予想されています。

 繰り返しますが現時点では「単なる計算値」。
 でも、北陸以北や高地にお住まいの方にとっては、タイヤ交換を決断するための判断材料になるんじゃないかと思います・・・たぶん。


2、週末の空模様・・・土曜日の崩れは局地的で一時的?


 続いて・・・今日の空模様をチェックする前に週末の空模様をチェック!

 低温傾向が予想されていたので連日最新データを追いかけてきましたけど・・・
 今日は金曜、いつもより詳しくチェックしておきました。

GSM週末191108
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図・・・地上の空模様の骨格といえる上空の気圧配置を見る限り、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過する9日(土)はあいにくの空模様になりそうですけど・・・

 地上の空模様は・・・下段の図・・・冬型の気圧配置と寒気の南下が続く北海道では、西岸中心に雪が降り続き、東北~北陸付近では前線の降水帯が弱まりながら南下、そして関東沿岸に気圧の谷や低気圧の降水域が停滞することが予想されていますけど、いずれも降水域は局地的。
 雨や雪に降られずに済む地域のほうが多いかもしれません。
 
 どうやら日本付近は大陸生まれの乾いた秋の空気に覆われているため、太平洋の暖かく湿った空気が流れ込みやすい南岸の気圧の谷(黄色の破線)や、下層寒気の先端で暖かい日本海の海面から立ち上る水蒸気が集中しやすい潜在的な前線(風の収束線:黄色の点線)など、雨雲の原料がある場所で局地的に雨雲が発生するだけで済むようです。

 そして翌日曜日は・・・上空の気圧の尾根の東進に対応して秋の移動性高気圧が優勢に。
 うまくいけば、めったにお目にかかれない「全国的な晴れ」になるかも?

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/  


3、今日の空模様・・・空模様の骨格は下り坂だけど・・・


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今日の長野市街地・・・

菅平191108

 灰色の層積雲に覆われ、影のできない曇り空。

 善光寺平(長野盆地)にフタをする雲海かも?と、ライブカメラを見てみると、志賀高原の頂点・・・(霧氷で真っ白な)横手山の山頂も、菅平高原も寒々しい雲に覆われているようです。
 ※山では10時前から日差しが強まってきました。

 長野市の最低気温は、昨日より2℃ほど高い6.4℃(06時47分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況191108

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近を通過中。

 この上空の気圧の谷に押し出されるように地上の気圧の谷(低気圧や低圧部)が東海上に抜け、日本付近は西高東低 冬型の気圧配置になっています。

 このため北海道西岸には雪雲が。
 日本海側には時雨れの(レーダーに映りにくい)低い雨雲がかかっています。

 このまま上空の気圧の谷が抜けると天気は回復に向かいそうですけど・・・どうなりますやら?

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで191108





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM08日191108
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への(浅い)蛇行域)は比較的早く通過するものの、北海道付近と九州付近に偏西風の南側への(深い)蛇行域が停滞(偏西風の異なる波動が重なった状態?)。

 空模様の骨格は下り坂を示唆しています。

 で、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北海道では冬型の気圧配置と強い下層寒気の南下が予想されていて、風の収束線に沿った降水帯が南下する度に冷たい雨や雪が降ったり止んだり・・・
 関東沖には気圧の谷が停滞し、夜にかけて弱い降水域が北上することが予想されています。

 ただ、全体として降水域は局地的な崩れで済むようです。

相当温位191108
(図をクリックすると拡大します)

 これは日変化や地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 日本付近が大陸由来の乾いた空気に覆われており、南海上から流入したり海面から供給される暖湿気エリアで局地的に降水域が発生することが分かります。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191108

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 明日にかけて天気マークの並びだけはそこそこ晴れマーク優勢だけど、空模様の骨格は下り坂。
 条件さえ整えばどこでも局地的に雨雲・雪雲が発生してもおかしくない状態。

 アニメに書き込んだ風の収束線に注目し、最寄りの地域の天気予報の「所により」という文字を意識しつつ頭上の空模様をイメージしてくださいね。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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