・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


1、今日も続報!この先の気温傾向・・・来週後半、北陸以北で低温、東北以北は大雪?


 昨日(8日)、北陸と北海道に「低温に関する早期天候情報」、東北に「低温と雪に関する早期天候情報」が発表されました。

早期警戒情報191109
(図をクリックすると原本にリンクします)

 具体的な内容は以下のとおり。

早期警戒情報文字191109
(図をクリックすると拡大します)

 ひと言でまとめれば、15日(金)頃から今期最初の寒波?があるかもしれないということ。
 (寒波の定義:主として冬期に、広い地域に2~3日、またはそれ以上にわたって顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来すること。)

 例によって向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ(昨日のデータと比較)をチェックすると・・・

週間気温グラフ191109
(図をクリックすると原本にリンクします)

 昨日の計算値と同様・・・というより昨日より大幅に、15日(金)頃から気温が急降下することが予想されていて・・・
 その範囲は北陸以北にとどまらず西日本や南西諸島にも及ぶ可能性が示唆されています。

 ということで、まずはこの低温や降雪をもたらす寒気の発生地や動向をを確認するため、米国GFSモデル(初期値8日21時)の850hPa(上空約1500m)の気温分布をアニメ化してみました。

GFS500アニメ191109

 北極海からシベリアに流出し、南北に蛇行する偏西風強風帯に乗って日本付近にやって来ることが分かります。

 まさに冬の使者!

 昨日に引き続き、気温が急降下する14日(木)09時から15日(金)09時の具体的空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきました。

GSM14日15日191109
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 -30~40℃以下の真冬の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(ピンクの点線が主軸:偏西風の南側への蛇行域)が日本海を北東進。

 加えて南岸に停滞する偏西風強風帯に沿って、悪天パワーを伴った波長の長い上空の気圧の谷(薄ピンクの点線:偏西風の南側への蛇行域)がゆっくりと東北東進することが予想されていますから、概ね全国的に下り坂。
 さらに北日本を中心に大気の状態も非常に不安定になることが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・真冬の寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して低気圧が急発達し、寒冷前線を伴いながらサハリン付近へと北東進。
 14日は全国的に風が強く、前線が通過するタイミングで短時間強雨・落雷・竜巻等の突風が予想される大荒れの天気が予想されています。

 そして低気圧がオホーツク海に、寒冷前線が東海上に抜ける15日は西高東低 冬型の気圧配置に。
 また、北陸以北を中心に等圧線が混雑して北西~西寄りの風が強まり、急速に下層寒気が南下。

 0℃以下の寒気が九州南部まで南下するので、西日本の高い山でも降雪が予想され、-10℃以下の寒気が南下する東北の日本海側では初雪がいきなり積雪になることが予想されます。

 上空の冬の寒気の南下はイマヒトツですけど、下層(上空約1500m)の寒気の南下はこの時期としては一級品。
 気象庁が注意を呼び掛けるだけの強い冬型の気圧配置が予想されています。

 つきなみですが、東北ではタイヤ交換のために残された時間はわずか。
 そして・・・中部山岳北部のタイヤ交換・・・峠道を越える予定があるなら凍結対策も兼ねてタイヤ交換をしておくのが安心です。


2、次の次の寒気の南下は?・・・18日(月)頃の寒気の南下と空模様。


 昨日の記事に「タイヤ交換の決断を後押しをしてくれるのは・・・さらに次の雪の機会が間近に迫っていること。」とコメントして、次の雪の機会・・・気象庁発表のGSMモデルがはじき出した18日09時の空模様をご紹介しました。

 で・・・今日のその続報。
 気象庁発表のGSMモデルが予想する18日21時の空模様は・・・

18日GSM191109
(図をクリックすると拡大します)

 確かに冬型の気圧配置が予想されているものの・・・
 15日(金)より広範囲での平地降雪も予想された昨日の計算値とは一転、冬型の気圧配置や冬の寒気の南下は北日本限定で平地降雪は北海道に留まることが予想されています。

 ただ・・・米国気象機関(NOAA)発表のGFSモデル(初期値8日21時)をチェックしてみると・・・

18日GFS191109
(図をクリックすると拡大します)

 昨日の気象庁GSMモデルと同様、15日(金)並み?あるいはそれ以上の範囲で平地降雪の可能性がある空模様が予想されています。

 長野県北部の高冷地、新潟県中・下越の山沿いにお住まいの方・・・
 ノーマルタイヤで15日(金)を乗り切っても18日(月)には再び気をもむことになりますから、タイヤ交換をしてしまったほうがイイかもしれませんね(自問自答してたりして)。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/  


3、今日の空模様・・・昨日に引き続き、空模様の骨格は下り坂だけど・・・


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今日の長野市街地・・・

菅平191109

 07時過ぎ、善光寺平(長野盆地)には南(長野県中部)から、標高1000m前後の里山の稜線付近を覆う層雲がドッと流入。
 千曲川の川霧と見間違うような景色が広がりました。

 もっとも09時過ぎにはほぼ快晴の空に。
 ちなみに長野市の最低気温は0.2℃(06時05分)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況191109

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本と、南岸を東進中。

 北日本を通過中の上空の気圧の谷に対応して、弱い気圧の谷(赤の点線)に伴う収束線(潜在的な前線)が北海道の東に抜け、雨雲の帯が東北南部を南下中。

 また、南岸を東進中の上空の気圧の谷に対応して西~東日本の太平洋側に気圧の谷が停滞。
 四国沖と関東沖に雨雲が観察されています。

 そして・・・両者の中間に位置する東日本・・・
 小さな高気圧に覆われ、秋晴れが広がっているようです。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで191109





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM9日191109
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 複数の上空の気圧の谷(点線:偏西風の南側への蛇行域)がありますけど、ポイントになる上空の気圧の谷は、①北海道を通過する-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷と、②東日本を通過するー20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(薄いピンク)、そして③南岸を東進する深めの上空の気圧の谷(濃いピンク)。

 それぞれの上空の気圧の谷に対応して地上では・・・下段の図・・・①北海道では西高東低 冬型の気圧配置と平地降雪をもたらす寒気の南下が継続。
 北西岸を中心に断続的に雪が降り続くと思われます。

 また、②東日本では日本海の水蒸気と上空の気圧の谷の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって発生した風の収束線の降水帯が南下。
 北陸や東北南部に局地的な崩れが予想されています。

 そして③西~東日本の沖には気圧の谷や低気圧の降水域が停滞。
 沿岸への影響が気になるところです。

相当温位191109
(図をクリックすると拡大します)

 これは日変化や地形の影響を受けにくい上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 昨日同様、日本付近が大陸由来の乾いた空気に覆われており、南海上から流入したり海面から供給される暖湿気エリアで局地的に降水域が発生することが分かります。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191109

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 収束線の雨雲が北陸に南下するのは午後。
 時雨れ始めると明日朝までハッキリしない空模様が続くことに。

 また、北海道西岸も強弱あれど雪の降りやすい状態が継続。

 冬本番の予行演習のような空模様が続くようです。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212