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1、向こう一週間の気温傾向(平年差)と、向こう一週間の空模様


 今日も北半球上空の寒気の棚卸?から。


 (1)向こう一週間の気温傾向・・・来週は季節外れの高温に??


 今日は北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(30日21時~昨夜21時)のアニメから。
北半球アニメ191203

 北極圏からドッと流れ出た-42℃以下の寒気・・・

 大きな寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)を形成し、日本付近に迫っていることが分かります。
 当然、日本付近は気温が低下すると思われますが・・・寒さはいつまで続くの?

 いつものように向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データでチェック。

週間気温グラフ191203

 -42℃以下の寒気を伴う寒冷渦は、およそ低温5日分のパワー?
 昨日の計算値と同様、週末にかけて北日本中心に平年を大きく下回ることが予想されています。

 そして・・・昨日の計算値とは大きく異なり、来週9日(月)以降、急速に気温が上昇し、平年を極端に?大きく上回ることが予想されています。

 ということは・・・寒冷渦が居座った後、後続の寒気がやってこない??

 昨日気象庁は、全国に「高温に関する早期天候情報」(原本にリンク)を発表し、農作物の管理などに注意を呼び掛けています。

早期天候情報191203





 (2)向こう一週間の空模様や寒気の動向・・・週間予報資料から


 では来週の高温はどのような空模様によってもたらされるのでしょうか?

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、8日(日)21時から12日(木)21時の空模様をチェックしておきました。

GSM8日から12日高温期間191203
(図をクリックすると拡大します)

 09日(月)から10日(火)にかけて、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域:暖気北上)が日本付近を通過。

 このため全国的に高気圧の晴天域に覆われ、日差しによって気温が上昇。
 さらに高気圧の後面に入ると南風が吹き込んでさらに気温が上昇することが予想されています。

 加えて、11日(水)~12日(木)にかけては、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)と寒気を伴う上空の深い気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域:寒気南下)が日本付近を通過。

 地上では低気圧が発達しながら本州上を北東進し、強まる南風とともに、晴れれば20℃以上になる可能性がある強い暖気が流れ込んでくることが予想されています。

 そして、発達した低気圧が東海上に抜ける12日(木)には再び冬型の気圧配置が強まることが予想されていますから・・・
 来週、単に気温が上昇すると考えるのではなく、数日周期の気温の乱高下を想定しておいたほうが良さそうです。

 これも、日本付近を通過する上空の気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域)と上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が深すぎる・・・言い換えれば偏西風の蛇行が大きすぎるから。
 この冬、暖冬傾向と言われていますけど、あくまで平均すると暖冬傾向になるものの周期的にトンデモナイ寒波、大雪があるかもしれませんね?(根拠はないですよ)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・西高東低 冬型強まる!雪を降らせる寒気はどこまで?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今日の長野市街地・・・

菅平191203

 上空は白っぽい快晴の空。

 志賀高原以北の稜線に低い雲がかかり、西の空には空高く放射状に湧き上がる雪雲が見えています。

 これ・・・ほぼ真西から雪雲が流れ込む、いわゆる里雪型の冬型の気圧配置のときに見られる長野県北部の空模様。

 ちなみに今朝の最低気温はプラス1.8℃(07時01分)で平年よりやや高め。
 真北から雪雲が流れ込む山雪型の冬型の気圧配置の場合はこんな気温で済みませんから、気温的にも里雪型の気圧配置と思われます。

 で・・・そんな今朝の実況は・・・

実況191203

 西高東低 冬型の気圧配置ですけど・・・

 等圧線が日本海沿岸で東に蛇行し、気圧の谷(黄色の点線)を形成している里雪型の気圧配置。
 レーダーを見ても雪雲が真西・・・というより西南西方向から回り込むように流れ込んでいることが分かります。

 どうやら、この西寄りの風が寒気の南下も阻害している模様。
 
 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けようとしていて、これから冬型の気圧配置が完成するはずですけど・・・

 冬型の気圧配置はどのような振る舞いをするんでしょうか?

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで191203







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM03日191203
(図をクリックすると原本にリンクします)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 午前中、上空の気圧の谷2本(1本にまとめて考えることもできますが、Kasayan的には2本に分けたほうが地上の細かな現象の解釈が容易になるので分けています)が本州上を通過して東海上へ。
 西高東低 冬型の気圧配置の骨格が完成することになります。

 さらに-30℃以下の真冬の寒気を伴う上空の気圧の谷が北海道へ(寒冷渦は北上傾向)。
 なんと-40℃以下の寒気が道北に流れ込み始めることも予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・西高東低 冬型の気圧配置が夜にかけて強まることに。
 等圧線が非常に混雑して西寄りの風が強まり、上空約1500m -10℃以下の寒気が東北まで南下。
 北日本では暴風雪や大しけになることが予想されます。

 一方、上空の偏西風が南への蛇行から東西流に変化するのに伴って、等圧線の混雑域は東北南部付近まで。
 -6℃以下の寒気も、午前中一時的に瀬戸内付近まで南下するものの、夕方以降は新潟県付近で停滞。

 偏西風が大きく南に蛇行している午前中のように全国的な冬型の気圧配置が強まるのではなく、いわゆる「北日本中心の」冬型の気圧配置が強まり、そのまま(強弱あれど)週末まで続くことが予想されています。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191203

 紫色は下層雲。

 気象庁GSMモデルと同様、北日本では西高東低 冬型の気圧配置が強まり、日本海側中心に暴風雪が続く模様。
 津軽海峡を抜ける雪雲によって、道東でも降雪が強まる所があるようです。

 また、東西流となって本州上に停滞する偏西風強風帯と強風帯上を周期的に東進する上空の気圧の谷(正渦度極大)によって、北陸付近には風の収束線が停滞、そして断続的に降水が活発化。
 こちらは標高の高い場所以外、雨主体で推移することが予想されます。

 今回の冬型・・・等圧線が東西流に変化するため北日本中心・・・西~東日本にとっては中途半端な気圧配置。
 このパターン・・・この冬のスタンダードになってしまうんでしょうかね??



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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