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 昨日午後の長野地方気象台

気象台191208
(写真をクリックすると拡大します)

 自転車で善光寺方面に出かけたついでに立ち寄ってみました。

 気象台の露場は雪ゼロ。
 気象台の東に見える志賀高原(東方連山)の雪も薄っすらといった状態。

 子供の頃、気象台の隣で野球をしていたKasayanの「原風景」と比較すると「12月らしくない風景」が広がっていました。

 そういえば一年前、ここで講演をしたんだよね・・・



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向(平年差)。


 まずは北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(30日21時~昨夜21時)のアニメから。
北半球アニメ191207

 シベリアに残っていた-42℃以下の寒気の残骸が-36℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)を形成して北日本へと南下中。
 そして、この「寒気の最後の一波」が抜けると、日本付近には偏西風の北側への蛇行域(上空の気圧の尾根)がやってきます。

 偏西風が北側に蛇行しているということは、暖かい南風が吹き込むということ。
 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ191207

 -36℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過するため、明日は再び西高東低 冬型の気圧配置に。
 東~北日本中心に再び気温が下がるものの・・・
 9日(月)以降は平年を大幅に上回り、北海道では11日(水)に平年を10℃前後も上回ることが予想されています。

 そして・・・来週後半、東~北日本中心に平年並みまで下がる予想。
 次の寒気はどのようなカタチでやって来るんでしょうね?

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・南岸低気圧のち寒冷前線通過、そして再び冬型へ!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今日の長野市街地・・・

菅平191208

 曇り空ですが、周辺の2000m級の山々の稜線がハッキリ見える高曇り。

北アルプス191208

 雪山になった北アルプス南部 表銀座の山々もハッキリ、そして近くに見えています。

 長野市の今朝の最低気温は-1.2℃(05時54分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況191207

 西~東日本に高気圧が張り出しているようですけど・・・

 高気圧は、日本海の低気圧と北海道を通過中の気圧の谷(黄色の破線)と関東沿岸の気圧の谷に挟まれて今にも押しつぶされそうな状態。

 東北日本海側から北海道にかけては気圧の谷の雪雲・・・
 太平洋沿岸には初冬と秋を分ける停滞前線と気圧の谷の雨雲がかかり、高圧部とはいえ曇り空優勢になっているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、西から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の深い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。
 これからが下り坂の本番・・・ということになりそうです。

 ところで今朝、横浜で初雪が観測されたのはご存知だと思います。
 ただ・・・横浜で初雪が観測された03時の実況をチェックしてみると・・・

実況03時191207
(図をクリックすると原本にリンクします)

  驚くことに横浜の気温は7.1℃。

  北風が吹いていましたが、雨・雪の境目になることが多い2℃線は関東北部や西部の山沿い付近にあって、冷たい雨が上空の寒気を引きづり下したとしても、簡単に2℃を下回る状況ではありませんでした。

 また湿度が45パーセントと低く、気化熱によって雨が雪になりやすい低湿度の状態であったとしても、にわかに信じられない状況。

 この点、今年2月から、水戸・宇都宮・前橋・熊谷・銚子・横浜・甲府・長野の気象台では人による観測から自動観測に変わったばかり。
 従来通り人による観測を行っていたらどのような判定になっていたんでしょうか?

 雨や雪の判定方法が変わることにどうこう言うつもりはありませんが、多分に経験則が幅を利かせている解析方法を見直す必要があるかもしれません。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで191208







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM7日191207
(図をクリックすると原本にリンクします)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、夜にかけて南西諸島から北日本に接近するとともに・・・

 -30~40℃以下の真冬の寒気を伴った上空の気圧の谷(北半球アニメでチェック済:-42℃以下の寒気は解析されていませんでしたが-40℃以下の寒気を伴っていたようです)が、北海道を断続的に通過。

 このため地上では・・・下段の図・・・(暖湿気=雨の原料が流入し易い)太平洋岸を前線や低気圧の降水帯が東進し、夜には東海上へ。

 また、日本海では低気圧が発生し、次第に顕在化する潜在的な寒冷前線を伴い、発達しながら北海道方面に進むことが予想されています。

 このため太平洋岸は回復に向かうものの、低気圧が通過する北海道では風雪が強まることに。
 北陸以北の日本海側では、前線通過時を中心に落雷や突風等の激しい現象が発生。
 前線通過後は急速に寒気が南下するため、一時的に降雪が活発化することが予想されます。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ191207

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様。

 明朝には東北南部以北で雪、山陰東部から北陸にかけては雷とともに冷たい雨が強まりそうです。




3、明日の空模様・・・西~東日本は天気回復、北日本の雪は回復遅め


 週末なので・・・続いて明日の空模様

GSM週末191207
(図をクリックすると原本にリンクします)

 午前中、寒気を伴う上空の気圧の谷が東海上へ。

 そして好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)がゆっくりと日本海を東進するため、高気圧が日本海へと移動し、冬晴れエリアを拡大させることが予想されています。

 もっとも北海道付近の、冬の寒気を伴った上空の気圧の谷も比較的粘り腰。
 北日本の回復は遅れ気味になりそうです。

 また、高気圧のチカラた届きにくい南岸には弱い気圧の谷が停滞。
 計算値通りに推移するなら影響は少なめ・・・晴天優勢で推移しそうですけど・・・

 これ以上、重箱のスミをつつき破るのはやめておきます。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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