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 昨日朝の菅平高原 根子岳方面の雲の動向

 長野駅付近から撮影した約2時間の雲の動きを30秒に圧縮してあります。


(4Kタイムラプス動画:暖湿南風による高積雲・高層雲と地形に依存する層雲の動向)

 昨日の長野市上空は日本海の気圧の谷に吹き込む南風が優勢。

 地面付近の乾いた空気の上に滑り上がる湿った空気が高積雲・高層雲、層積雲等を形成。
 地上付近の南西風が長野市東側の志賀高原~菅平高原の裾野 標高600m付近に、尾根筋で跳ね上がる地形性の層雲を形成していました。

 この雲の動きが逆転・・・北風が優勢になる冬型の気圧配置ではどうなるのか?
 前線が通過するタイミングでは雲の流れる方向が一瞬で変化するのか?

 パッとみただけではつまらない曇り空も、インターバル撮影可能なカメラという加速装置を使うと、途端にダイナミックな大気の動きを見せてくれます。

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向



 (1)北半球上空の気圧配置と寒気の動向・・・過去7日間


 それでは今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200113

 とりあえず、東北には-30℃以下の冬の寒気が流れ込み始めているのですが・・・

 冬の寒気を運んでいるのは大陸で南北に分流している南側の強風帯。
 -35℃以下の冬の寒気本体を運ぶ本流は北に蛇行していて、ようやく道北付近に南下しているという状況です。

 今後も冬の寒気を運ぶ偏西風の本流は南下してこないのか?

 例によって週間予報支援図を使って、日本付近の偏西風強風帯の動向や地上付近(上空約1500m)の気温の動向をチェックしてみたのですが・・・

週間高層天気図200113
(図をクリックすると拡大します)

 16日(木)頃までに偏西風の支流と本流が合流するようですが、冬の寒気を運ぶ偏西風が南下するのはせいぜい東北まで。
 平地で降雪になる目安=上空約1500m -6℃の寒気も東北南部付近までしか南下しないことが予想されています。

 この時期、偏西風も-6℃以下の寒気も周期的に西日本付近まで南下するのが普通ですから、この状態が続く限り雪不足(季節をまたいだ大干ばつ)の解消は期待できそうもありません。
 (期間中2回も予想されている南岸低気圧が頑張りすぎると不必要な?大雪になりますけど)

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ昨日の計算値と比較)を見ても・・・
週間気温グラフ200113
(図をクリックすると拡大します)

 残念ながら向こう一週間、これまでのように極端に平年を上回る日は予想されていないものの、平均すれば平年を上回る状態が続く模様。

 ただ、ここにきて偏西風の蛇行が小さくなり始め、-36℃以下の寒気が北極圏に集まり始めているように見えます(ここ数年 毎日北半球の寒気をチェックしているKasayanの感覚に過ぎませんけど)。

 また、北極振動の指数や月末にかけての他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェックすると・・・これから寒気の蓄積期のピークを迎え、大寒過ぎにまとまった寒気の放出がある・・・「という気配」が見え始めています(いずれブログにまとめてみたいと思います)。

 引き続き穏やかに穏やかに、地球の温度調整と天然の雪ダムが満水になることを祈りつつ、今週後半にかけて発表される大寒(20日)過ぎの予想を追いかけたいと思います。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・冬型の気圧配置ではあるけれど・・・


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200113

 窓から外を見るたびに表情を変える空。

 短時間でドン曇りから白っぽい青空、高曇り、モクモクとアヤシイ雲が沸いていて、瞬間を切り取ることができません。

 そこで・・・というか・・・たまたま今朝もタイムラプス動画を撮影中。
 まだ編集していないので今日の記事にUPできませんけど、昨日とは比べ物にならないほどダイナミックな雲の動きを撮影することができました(風向の逆転、雲の湧き上がりなども)

 ということは・・・大気の状態不安定??

 今朝の最低気温は、この時期としては暖かな?0℃ちょうど(07時26分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200113

 西高東低 冬型の気圧配置と言えばその通りなんですけど・・・「東低」の部分が集団体制。
 単独の発達した低気圧ではなく、小さな低気圧が集まって気圧の谷を形成し、とりあえず冬型の気圧配置というカタチを形成している状況です。

 最新の1か月予報の解説資料に「1か月の平均の地上気圧は・・・(略)・・・日本の東海上からアリューシャンの南にかけては平年より高く」というコメントがあったのですが、まさにその通り。

 冬型の気圧配置が強まらず、強い北風によって南下する下層寒気の南下すら弱いというこの冬の特徴を象徴するような気圧配置です。

 衛星の水蒸気画像を見ると、冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯(冒頭でご紹介したように支流ですけど)に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本海を南東進中。

 この上空の気圧の谷によって、日本海に停滞中のJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)や収束線上の低気圧の降水(雪)が活発化。
 少なくとも山の雪は期待できるかもしれません。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布
 
全国レーダー08時まで200113

 ※山陰付近から”南側にえぐるような雪雲の流入”が見られます。
  これ典型的な里雪傾向の雲の流れ。
  でも里では雨が主体のようです・・・orz






 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それではこれからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM13日200113
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 今日のポイントは-35℃前後の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(ピンクの点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本を通過し・・・
 -30℃前後の寒気を伴った上空の気圧の谷が断続的に弱まりながら山陰~北陸を通過すること。

 このため地上では・・・下段の図・・・北海道には気圧の谷が停滞し、上空・地上ともに寒気が流入。
 西岸の風の収束線付近を中心に、断続的に弱い雪が降り続くことが予想されています。

 また、日本海西部にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる風の収束線が停滞するとともに、上空の気圧の谷が通過するタイミングで活発化。

 収束線上には断続的に低気圧や低圧部が発生して南東進することが予想されていて・・・
 低気圧が接近する北陸では冷たい雨(山では湿雪)が断続的に降り続き、不安定な大気によって落雷や突風の発生が予想されます。

 一方、太平洋側は冬型の気圧配置らしく概ね冬晴れになりそうですけど・・・
 日本海側と太平洋沖の気圧の谷の影響で、関東平野北部中心に冷たい雨や雪が舞う時間帯もありそうです。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200113

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同じ予想。

 今季の北陸付近・・・雪が少ないと言ってもシッカリ晴れてくれるわけでもなく、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雨雲がかかりやすい状態が続いています。

 まるで狙い撃ちのような新潟県。
 
 雪が降らないということは・・・例年のような美味しい米作りに影響が出たりして??
 酒米にも影響があれば、新潟の美味い酒にも影響が??

 JPCZの様子を眺めながら、昨年いただいた長岡の「久保田 萬壽」という大変美味しい酒を思い出してしまいました。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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