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 昨日撮影したタイムラプス動画を編集しながら・・・

 「令和元年台風19号が通過した際の長野市の空模様」をブログにUPしていなかったということに気づいたので、26時間を20秒に圧縮した映像に同時間帯のレーダー画像をワイプしてYouTubeにUP。

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


(4Kタイムラプス動画:台風19号通過時の長野市南部の空。26時間の空模様を20秒に圧縮)

 台風19号が通過した悪夢のような10月12日の夜が明け、13日朝は青空に。

 映像は穏やかに見えますけど、青空には救助に向かう自衛隊のヘリコプターが飛び交い、映像左奥の松代や右奥の千曲市では大水害が発生していました。

 あれから3か月。
 昨日、長野市穂保に行ったのですが復旧はまだ途中。
 リンゴ畑では腐った実が大量に枝についたままでした。



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 それでは日課の北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200114

 上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過に伴い、-30℃以下の冬の寒気が東北まで南下していますけど、上空の気圧の谷の西側に強い寒気は無し。
 一時的な寒気の南下はあってもまとまった雪を降らせるような強い寒気は期待できない状況です。

 ただ・・・現在、北半球で最も大きな寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)は北極海の上空。
 巨大な寒冷渦が中緯度帯まで南下する状況から北極上空に留まる傾向に変化してきたように見えます(毎年、そして毎日作図をしているKaysayanの感覚では・・・ということです)。

 そこで、北極振動(中緯度と北極の地上気圧が交互に変化する現象)を示すAOという指数をチェックすると・・・

AO200114

 まもなくプラスの指数がピークを迎え、月末にかけて0に近づく・・・あるいはマイナスになる「可能性」が示唆されています。

 このAOという指数・・・プラスの場合は北極の地上気圧が平年より低く、中緯度の地上気圧が平年より高くなある」ことを示していて、この場合は北極を取り巻く偏西風の流れが東西流(蛇行しにくい状態。ゾーナルなんて言います)になりやすく、北極に寒気が蓄積されやすいと言われています。

 ということは・・・まもなく寒気の蓄積時期がピークを迎え、月末にかけては寒気の放出が始まる「可能性がある」ということ。
 雪ダムの貯水率が上がる可能性・・・かすかな光だけは見えてきました(光が消える可能性もありますけど)。

GFS850アニメ200114

 これは米国気象機関(NOAA)発表のGFSモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)がはじき出した月末 23日(木)~29日(水)の850hPa(上空約1500m)の気圧配置と寒気の様子をアニメ化したもの。

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 決定的な大寒波が予想されているというわけではありませんけど、今季一番の下層寒気の南下という「シナリオも存在する」・・・と考えるか否かは、皆様の判断にお任せします。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・あまり回復しないまま冬型から南岸低気圧へ


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200114

 昨日は盆地の上と下で性質の異なる空気のせめぎあいが見られたのですが・・・
 今日の善光寺平(長野盆地)はフタをされたまま。

 美しくもなくダイナミックでもない空模様が展開されています。
 (タイムラプス撮影すると案外おもしろかったりしますけど)


(4Kタイムラプス動画:昨日朝の菅平高原方面の空)

 最低気温は平年より3℃ほど高い-1.3℃(02時55分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200114

 なんだか間延びした気圧配置になっていますけど・・・

 天気図の配置をよ~く見ると、まともに西高東低 冬型の気圧配置が形成されているのは北海道より北側。
 衛星の水蒸気画像を見ても、冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯(水色の矢印)は北海道付近。
 
 ひいき目に見て、日本海で東西に横たわる気圧の谷(黄色の破線)の北側で雪が降り、なんとか冬が展開されている・・・という見方も出来そうです。

 ただ、渤海付近では冬の寒気を伴った上空の深い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進中。
 この気圧の谷が西日本まで南下すれば、一時的とはいえ本来の寒さと雪がやって来るはずですけど・・・どうなりますやら??

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで200114






 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それではこれからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM3コマ200114
(図をクリックすると拡大します)

 ご存知のように、明朝 南岸低気圧の通過が予想されているので、特別に明日朝まで作図。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・

 注目したいのは、高度5460m付近の偏西風強風帯に沿って日本海を東進する寒冷渦(ピンクの渦巻:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と・・・
 高度5520m付近の偏西風強風帯に沿って西~東日本を東進する上空の気圧の谷(ピンクの点線:偏西風の南側への蛇行域)。

 これらに対応して・・・下段の図・・・日本海にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる風の収束線の降水(雪)帯が停滞。
 さらに、収束線上に低気圧が断続的に発生し、北陸沿岸を経て北日本へと進みながら不明瞭になることが予想されています。

 このため北陸を中心に日本海側は大気の状態が不安定。
 低気圧南側の西寄りの風の収束線付近では強風や高波も心配される状況です。

 また、上空の気圧の谷に対応して今夜までに南岸低気圧が発生。

 明朝にかけて関東沿岸に進むため・・・教科書的に判断するなら、関東平野に一時的な雨、関東周辺の山々に雪を降らせることが予想されますが・・・
 予報がハズレるなら、低気圧の発達により冷たい北東風が強まって、関東平野部でもみぞれや弱い雪になることが予想されます(平野部で積もることもまで想定するのはなかなか困難)。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200114

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 昨日に引き続き、北陸は大気の不安定な状態が続いて断続的に冷たい雨。
 降水が雨水として流れ去ってしまうことに危機感を感じてしまいます。

 一方、西日本では南岸低気圧のタマゴ・・・収束線によって南岸中心に早くも雨。
 低気圧の発達に伴い、東海や関東で一時的に雨脚が強まることが予想されています。

 一般に低気圧の通過位置が北寄りだと暖気が優勢なので雨主体なんて解説されますけど・・・
 (ネガティブ思考の)Kasayan的には関東平野に形成される北東風の収束線の位置が気になっています。





3、17日(金)の空模様・・・まだアヤシイ状態


 ブログ更新時に掲載を忘れてしまった17日(金)の空模様

 ご存知のように再び南岸低気圧が予想されています。
 センター試験初日ということで、天気予報解説が賑やかになっているので追記

GSM17日200114
(図をクリックすると拡大します)

 結論からいうと、今のところ雨・雪 五分五分と考えて準備をしておくのが安心だと思います。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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