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 昨日、関東では予想外?のにわか雨があったようですが、同時間帯の長野市では非常に激しい大気の動きが見られました。


(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から南西 菅平高原方面)

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw

 日本海西部に停滞しているJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる風の収束線上を、(上空の寒気を伴った)低気圧が南下。

 昼頃、低気圧が北陸に上陸したタイミングで大気の状態が不安定になり、低気圧南側の西風の収束線が北陸~長野県北部で活発化し、長野市街地ではあられ、山沿いでは横殴りの大粒の雪になりました。

 そして、低気圧は上陸後不明瞭に。
 西寄りの風の収束線が解消して北西風が優勢になるため、日本海の雪雲が長野県中部付近まで南下する可能性があるかもしれないと考え、15時以降、新潟県から流入するダイナミックな動きを見せる雪雲の様子をタイムラプス撮影したわけですけど・・・

 今思えば・・・長野県に限定せず、国道17号線(群馬~新潟)沿いを南下する雪雲にも思いを巡らせ、ブログにコメントしておけば良かった・・・と、後悔しきりのKasayanです。





1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 それでは今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200116

 一昨日から北半球で最も大きく低温な寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北極海上空に停滞中。

 また、季節的に最も太陽から遠い北極圏に寒気が納まり、地球の温度調整に一役買っている偏西風の蛇行も弱まっていることが分かります。

 この様子から現在が北半球の寒気の蓄積期と言えそうですけど・・・
 このままだと再び北極と赤道付近の温度差が大きくなってしまいます。

 昨日ご紹介した米国NOAAのシミュレーション(GFSモデル)では、大寒(20日頃)にかけて偏西風の蛇行が大きくなはじめることが予想されているわけですけど・・・
 とりあえず今日もその傾向は維持されているようです(図は昨日の記事をご覧ください:作図が大変なので)。

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 ということで目先の寒気の動向・・・いつものように向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ(前日の計算値と比較)をチェック。

週間気温グラフ200116
(図をクリックすると拡大します)

 昨日に引き続き、大寒(20日)過ぎの22日頃から全国的に気温が平年を大きく上回ることが予想されています。

 つまり・・・偏西風が大きく蛇行を始めるということ。
 まずは一気に暖気が北上し・・・続いて一気に寒気が南下・・・なんてことになるんでしょうかね?
 穏やかに穏やかに・・・温度調整、雪ダムの貯水量が増えることを期待しましょう。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・冬型から南岸低気圧へ


 それでは今日の空模様

 センター試験前で感心が高まっている週末の南岸低気圧の影響については、今日の空模様の後で詳しくご紹介したいと思います。


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200116

 上空に巻層雲、高層雲が浮かび、志賀高原~菅平高原上空には雪雲の残骸の層積雲がかかっているものの、全体的・体感的には「ほぼ」快晴(無理があるかな?)と言ってもよさそうな空模様になっています。

 久々に放射冷却現象も発生していて、最低気温は-2.0℃(06時17分)。
 写真左奥の雲の中(上?)の菅平高原では、-14.7℃(07時01分)を観測しています。

 このため空気が透き通っていて・・・

北アルプス200116

 もしかして令和2年で一番綺麗??

 北アルプス南部、表銀座の山々がハッキリと近くに見えていました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200116

 等圧線の間隔が間延びしていますけど、気圧配置は西高東低 冬型。

 衛星の水蒸気画像を見ると、-30℃以下の冬の寒気を運ぶ偏西風が(久々に)北陸付近まで南下していて、北陸以北にかかる雲の下では(これまた久々に)雪主体になっているようです。
 ※ただライブカメラを見ると、新潟沿岸の平野部ではベチャベチャ・・・あまり積もっていないようです)

 また、大陸からは高気圧が張り出し中。
 冬型の気圧配置はさらに緩むことになりそうですけど・・・

 東シナ海では上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の東進に伴い、気圧の谷(等圧線の高気圧側への湾曲域:目印をつけ忘れました・・・orz)が活発化。
 九州には早くも雨雲がかかり始めているようです。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布
 
全国レーダー08時まで200116

 ※山陰にかかるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)・・・下では雨になっているようです。







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それではこれからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM16日200116
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 -35℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、足並み(位相)が揃わないまま断続的に北海道を通過。

 北海道付近だけ?冬型のい気圧配置の骨格が維持されることになりそうです。

 また、北陸付近に停滞する偏西風強風帯(グレー)に沿って、上空の浅い気圧の谷が南東進。
 さらに、九州南部付近で偏西風強風帯(水色)が強まって、上空の気圧の谷が東進。

 早々に冬型の気圧配置が緩んでいる山陰付近、九州南部付近から、下り坂に向かうことになりそうです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北海道では、日本海側中心に断続的に降雪が続き、-35℃以下の寒気が流入する夜には収束線付近を中心に降雪が強まる模様。

 また北陸西部では、上空の気圧の谷の接近・通過に対応してJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の降水帯が活発化。
 若狭湾付近に発生する低圧部が(相対的な)暖気を吸い上げるため、降るモノは雨主体で推移すると思われます。

 また、東シナ海には前線を伴った低気圧が発生。
 明日、そして明後日にかけて、南岸低気圧としてセンター試験にイタズラをすることになりそうです。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200116

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様の予想。
 強いてコメントするなら、東海沖の収束線の予想以上の発達と北上には気を付けたいところです。





3、17日(金)~18日(土)の空模様・・・太平洋側 雪の可能性は維持される?


 昨日に引き続き、センター試験と絡めて感心の高い南岸低気圧の影響。

 今日は明日17日(金)から18日(土)朝の空模様を、西~東日本の太平洋側に絞り込んで(実は他の地域の作図がかなりメンドウだったので・・・ごめんなさい)まとめておきました。

GSM明日から明後日200116
(図をクリックすると拡大します)

 計算値が更新されるたびに低気圧が発達する傾向。

 低気圧が北の寒気を引き込むとともに降水域を北に拡大させ、明日(17日)夜から明後日(18日)朝にかけて東海から関東の山沿いはもちろん・・・平野部でも雪を降らせることが想定される状況です。

 長野県中南部をはじめ、箱根や丹沢、青梅や秩父など、山沿いの受験生ならば数センチの積雪も想定した対応をお勧めしたい状況(受験生は平野部にしかいないような天気予報解説が多いのには閉口します)。

 平野部では積もらなくても風と舞う雪(みぞれ)によって交通機関に乱れが生じることは想定しておきたいところです。

 なお、今回の南岸低気圧を司るのは今日と同様、日本海沿岸と太平洋岸停滞する2本の偏西風強風帯。
 両者に沿って東進する上空の気圧の谷の足並み(位相)や深まりによって、予想はまだ変化する可能性があると思います。

 特に足並みをそろえて東日本を通過する場合は、関東甲信の広範囲で雪になることも???

 月並みですけど、最新データを追いかけつつ、最悪の場合を想定した対応策を考えておきたいところです(40年前のKasayanのように、10センチ以上の雪道を自転車で共通一次試験会場に向かい、チェーンを外して四苦八苦するようなことの無いようにしてくださいね)。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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